「悟、悟空！」
「お父さん！」
そこに現れたのは、治療を終えてパワーアップした悟空だった。
「カカロットさん？！」
クリスは、以前と比べて強くなった悟空を見て驚いた。
フリーザはふてぶてしくベジータを投げ飛ばし、クリスを蹴飛ばした。
ベジータは苦しそうに、そしてうらめしそうに悟空を見つめていた。
「サイヤ人は、一匹たりとも生かしてはおかないよ…」
フリーザは悟空に飛びかかった。
すると悟空は瞬時にフリーザの攻撃を交わし、強烈な一撃をおみまいした。
「すごい…！兄さんにカウンターを入れた…！」
クリスは、悟空のあまりの強さに驚き、目をキラキラさせた。
すると、ベジータがフリーザに言った。
「フリーザ…。本気でやった方がいいぜ…。こいつが、きさまが最も恐れていた、超サイヤ人だ…！」
なんとベジータは、悟空こそが伝説の超サイヤ人だと言って、フリーザを挑発したのだ。
クリスは嫌な予感がした。
「ベジータさん、ダメ！兄さんを煽っちゃダメ！」
クリスはベジータを守ろうとかばった。
ところが、フリーザのビームが、クリスの右腕とベジータの左胸を貫いた。
クリスは、あまりの痛さに悶絶したが、すぐに我に返りベジータを抱き締めた。
「そんな…、ベジータさん…！なんてことをするの！？兄さん！！」
クリスは激昂してフリーザを怒鳴った。
「ボクは下らない冗談は嫌いなんだ…。そいつが息絶えたら、次はキミの番だね…」
フリーザは笑みを浮かべて言った。
「ベジータはもう動けねぇんだぞ！とどめを刺すことはねぇだろ！」
悟空は怒った。
「まだそんな甘いこと…。非情になれ、カカロット…！甘さを無くせば、超サイヤ人になれるはずだ…！」
ベジータは苦しみながら言った。