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Dear Saiyans 12話・サイヤ人との因縁

見ると、そこには最終形態となったフリーザと、ボロボロになったクリリン達、そしてフリーザの尻尾に巻き付かれたベジータがいた。
フリーザはクリスに気づいた。そして、笑みを浮かべた。
「どうやらアバランの奴、しくじったようだね…」
最終形態になったフリーザは、以前とは比べ物にならないほど、残忍で不気味な性格になっていた。
「ク、クリス!?お前、どうしてここに!?」
クリリンはびっくりした。
「やめて!兄さん!ベジータさんを離して!!」
「クリス、お前フリーザの弟だったのか!どうりで似てると思ったけど…」
クリスはフリーザの実の弟だという事実に、クリリン達はびっくりした。
「兄さん、やめて!!ベジータさんをこれ以上いじめないで!」
クリスはフリーザにしがみついて言った。
だがフリーザはクリスを地面に倒し、背中をおもいっきり踏んづけた。
「君はどこまでサイヤ人好きなんだい?だったら後でベジータ達とあの世で会わせてあげるから、楽しみにするんだよ!もちろん、ラディッツ達にもね…」
そう言うと、再びベジータを殴った。
「ダメ!ベジータさんを離して!もうやめて!」
クリスは泣きながら必死にもがいた。
フリーザはクリリン達の方に目を向けると、こう言った。
「手助けしたかったら、いつでもどうぞ…」
クリスは、これは罠だと分かっていた。
ベジータを助けようと近づけば、間違いなく攻撃されると分かっていた。
「来ちゃダメ!殺されちゃうよ!!ぼくがベジータさんを助けるから!!」
ーその時。
「遅くなってすまなかった」
突然声が聞こえた。
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