このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

Dear Saiyans 11話・迫りくる黒い影

するとそこへ、ベジータが現れた。
彼は以前とは比べ物にならない身のこなしで、ギニューを圧倒していた。
ギニューはベジータの激しい攻撃によって、地面に叩きつけられてしまった。
すると、ギニューが力を溜め始めた。
ボディーチェンジの合図だ。
「ベ、ベジータ!」
ラディッツが言葉を発した途端、悟空がベジータの前に立ちふさがった。
ようやく元の姿に戻った悟空。
しかし、安心したもつかの間、またギニューがベジータ目掛けてボディーチェンジをしようと構えた。
「くっ!もはやこれまでか…」
ラディッツが目を伏せたその時、足元に小さなカエルが通りかかった。
ラディッツはその瞬間、名案が浮かんだ。
「グアアッ!ガウ!」
ラディッツは大きな声を出し、地面を思い切り踏み鳴らしてカエルを脅かした。
カエルはラディッツに驚いて悟空のほうへと逃げて行った。
そして、悟空はカエルに気付き、ベジータ目掛けて空高く投げ飛ばした。
ギリギリの所で間に合い、ギニューはカエルとボディーチェンジしてしまった。
ラディッツは笑いをこらえながら立ち去った。
陰ながらではあるが、弟を手助けすることができた。地球で悟空に酷いことをしてしまった罪を、ひとつ償うことができた。
「今度こそヘマするなよ、カカロット…」
ラディッツはポツリと言った。

ようやく、ほとんどのナメック星人を避難させたクリスとサイヤ人達。
クリス達がケガをしたナメック星人の手当てをしていると、突然空が暗くなり始めた。
本来ナメック星は、年中ずっと昼なので、夜がくることがない。それを知っていたクリスとサイヤ人達は、不思議そうに外を眺めた。
「なんだ?空が暗くなったぞ?」
「本来なら夜がないはずなのに、なんでだ?」
ターレスとナッパが顔を見合わせた途端。
「あ、あれ!」
「なんだ、あれは!?」
ラディッツとクリスが何かを見つけてびっくりした。
3/10ページ
スキ