外を見ると、そこにはノーマン一家に農家のおじさん、アルバイトの店長、そしてラディッツを診てくれた若い医師が集まっていた。
彼らは、クリスとターレスがナッパを運んでいた所を見ていた為、心配になって駆けつけてくれたのだ。
「お前さん達の話を全て聞かせてもらったぞ。これから宇宙に向かうってな」
農家のおじさんは心配そうに言った。
「伝説のドラゴンボールが、僕らの知らない星にもあったなんて…。なんだかすごい冒険になりそうだね…」
医師も心配だった。
「クリス君、しばらく休みになるって聞いたから心配になったよ。元気に帰ったら、またお仕事お願いしますね」
店長は寂しそうに言った。
ナッパはみんなに、心の底から謝罪した。
「あんた達に、地球にひどいをしてしまって、本当にすまなかった…。これからそのドラゴンボールで、みんなを生き返らせに行ってきます」
ナッパの謝罪に、みんなはうんと頷いた。
「その約束、しっかり守るんだぞ」
ノーマンが言った。
「私達は、あなた達の事を応援しているよ。どんなに遠くに離れていても…」
イブは涙を流して言った。
「クリスお兄ちゃんとサイヤ人のお兄ちゃん達を、ぼく達は応援してるよ！」
「絶対帰ってきてね！約束だよ！」
ポールとミーモの兄妹は、泣きながら言った。
「…みんな」
クリスは涙を流した。
「ははは、相変わらず泣き虫だね、クリス君は」
ノーマンは笑いながら、クリスの頭を撫でた。

そして、いよいよナメック星に向けて出発する時がやって来た。
「がんばるんだぞ！みんな！」
「無事に帰ってきてね」
「頑張れ、勇敢なサイヤ人達！そしてクリス君！」
サイヤ人達を乗せたクリスの医療用宇宙船が唸りを上げた。
「みんな、行ってくるぜ！」
ターレスが言った。
「必ず、みんなを助けてみせます！」
ナッパが言った。
「ポールにミーモ！お土産話を楽しみにしてろよ！」
ラディッツの発言に笑い出す一同。
「みんな、ありがとう！行ってきます！」
クリスはみんなにお礼と挨拶を言い、宇宙船を離陸させた。
宇宙船はどんどん空高く飛んで行き、そして見えなくなった。
人々はいつまでも手を振りながら見送り続けた。