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Dear Saiyans 10話・新たなる戦いへ

ドドン!!!
突然、外からものすごい音が響いた。そしてその瞬間、辺りが揺れた。
「なんだ!?」
三人は、突然の大きな音と揺れにびっくりした。
「ぼくが様子を見てくるね!」
クリスはそう言って、音がした所へ走って行った。

しばらくして、クリスが戻ってきた。
しかもかなり焦った様子で、担架を使おうした。
担架で寝そべっていたラディッツは、あわてて担架から降りた。
「手伝おうか?」
ターレスが言った。
「あ、ありがとう!」
二人は急いでその場をあとにした。
ラディッツは、何が起きたか分からず茫然としていた。

またしばらくして、クリスとターレスが戻ってきた。そして、担架で寝かされていたのは、思いがけない人物だった。
「……?!ナ、ナッパ!?」
なんと、ナッパが運ばれてきたのだ。
彼はベジータの攻撃によって瀕死の重症を負ったものの、奇跡的に生きていた。
「ナッパさん、しっかりして!今チップを取ってから、メディカルマシンで治すからね。だから、頑張って」
クリスはナッパの手を握って、優しく声をかけていた。
ラディッツはその瞬間、あの世から戻り、クリスに命を救われた事を思い出していた。
クリスはナッパに全身麻酔をかけ、ラディッツの時と同じく心電図に点滴等を用意し、チップを取り出した。
チップは腰だけに埋まっていた為、すぐに終わった。
そして、メディカルマシンでは治しきれないような大きな傷の治療を施し、ようやくナッパをメディカルマシンで治療した。
「さすが噂に聞くサイヤ人のエリート戦士だ。あの攻撃を受けても、しぶとく生きていたとはな」
ターレスは心底安心していた。
「…ナッパさん、ごめんなさい…。ベジータさんを止められなくて…」
クリスの目から、涙が溢れた。
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