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Dear Saiyans 10話・新たなる戦いへ

「実は、オレもそうだったんだ」
若いナメック星人が言った。
「『オレも』って…、どうして?」
クリスが言った。
「…実はオレ、元々は地球生まれで、ピッコロってやつと同じく魔族だったんだ」
なんと、彼はピッコロと同じ魔族だったのだ。
しかし、彼はピッコロとは違い、優しく爽やかな顔立ちだった。
若いナメック星人は明るい声で言った。
「オレはベル。ジングルの友達さ」
「ジングルさんの…?」
「あはは、普通に呼び捨てで良いよ」
ジングルは照れながら言った。
話を聞くと、ベルは地球の神の息子で、ピッコロの従兄弟にあたる魔族だったが、地球でピッコロとの戦いに敗れ、力を失っていたが、この先、ナメック星に迫る危機をいち早く察して飛んで来たのだった。
さらに、ピッコロが死亡した事により、地球の神が消滅したにも関わらず、こうして無事でいられたのは、戦いに破れて神と魔族の力を無くした為、自身に影響を及ぼす事はなかったのだった。
ベルとジングルは、泣きじゃくるクリスを抱きしめて言った。
「もう自分を攻めちゃダメだよ。だからもう泣かないで、クリス君」
「遠い所から来てくれて、本当にありがとうな」
他のナメック星人も、クリスとラディッツ達にお礼を言った。

ーフリーザ軍が攻めて来てから2週間が経った頃、ラディッツとクリスが魚を捕っていたところ、あるものを見つけた。
それは、クリスの宇宙船とは違った宇宙船だった。そして中から出てきた人物に、思わず声を上げた。
「カ、カカロット!?」

続く
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