しかし、時すでに遅し、男性は栽培マンの自爆をもろに受け即死してしまった。
「な、なんて奴なんだ…」
「うぅ…、どうすればいいの？」
「ちくしょう！こんな事になるなんてな…」
地球人達を助けてあげたいのは山々だが、仮に本気で戦えば、自分たちの放ったエネルギー波とベジータ達のエネルギー波で大勢の人達が犠牲になってしまう。だから、ラディッツ達はどうする事もできず、陰で見守るしかなかったのだ。
その時、クリスが突然怖気付いてへたりこんだ。
見ると、ナッパに襲われたもう一人の男性が、左腕を失い断末魔をあげていた。
するとその時、その男性と仲良しの小さな戦士が、ナッパにしがみつき自爆した。
しかし、ナッパは無傷だった。
友を失った男性は、最後の力を振り絞り、命を削るエネルギー波を放ち、そのまま息を引き取ってしまった。
「もう嫌だ…。やめて…！お願い…！」
クリスは恐怖と悲しみで泣き崩れた。
「く、オレは今まで、こんな惨いことをやっていたとは…。何をやってたんだ、オレは！」
ラディッツは目に涙を浮かべて悔しがった。
「オレは今まで、なんてことをしてたんだ…。見ていて辛くなったぜ…」
ターレスも、今までやってきた事を反省し、涙した。
その時、ナッパが悟飯を攻撃した。
「や、やめろ！！ナッパ！！」
ラディッツが激昂し、飛び出そうとした。
「ラディー、ダメ！」
「お前もやられるぞ！」
ターレスとクリスがラディッツを止めた。
「放せ！子供を見殺しにする気か！！」
ラディッツは必死に振りほどこうと暴れ出した。
「落ち着いて、ラディー！今助けに行ったって間に合うか…」
クリスが言った、その時。
「おい！あれ！」
ターレスが叫んだ。