Dear Saiyans 9話・ベジータ襲来

ところが、予想外の事が起こった。
ベジータ達の前には、クリリンや悟空の息子・悟飯、そしてピッコロの他に、武道家と思われる三人の地球人が立ちはだかっていた。
しかも悟飯は、ラディッツが最初に会った時とは違い、たくましく強くなっていた。
「こいつは驚いた!あの時のカカロットの子じゃないか!」
ラディッツは、悟飯の変わりようにびっくりした。
「しかも前に会った時より、はるかにパワーアップしてるぞ!」
ターレスが言った。
「でも、いくら強くなったって、あの子はまだ小さいし…。大丈夫なのかな…」
クリスは心配だった。
すると、ナッパが突然地面に何かを植え始めた。
地面から出てきたのは、栽培マンだった。
「あ、あいつらは栽培マン!?」
クリスはびっくりした。
「なんだ?その栽培マンって」
ターレスは栽培マンを見るのは初めてだった。
クリスは説明した。
「彼らはある星で見つかった戦闘生物で、すごく凶暴なんだ。しかも、いざとなったら自爆して敵を倒してしまうんだ」
「ベジータとナッパめ、あんな危ない奴を隠し持っていやがったのか…」
ラディッツはベジータ達を睨み付けながら言った。
近くに地球人がいる上に、危険な栽培マンが大勢いる。
いくら自分たちの戦闘力が高くなったからとはいえ、さすがに危なくて動けない。
「くそ、下手に戦ったら栽培マンの自爆で、皆を巻き込んじまうじゃねぇか!」
「…悔しいけど、黙って見守るしかないや…」
ラディッツとクリスが呟いていると、一人の髪の長い男性が、栽培マンをあっさりと倒したのが見えた。
ラディッツとクリスは驚いた。
「あいつ、あの栽培マンを倒したぞ!」
「す、すごい!地球にこんなすごい人がいたんだね!」
「驚いたぜ、やるじゃねぇか!」
ところが三人が喜ぶまもなく、栽培マンが突然男性に飛びかかった。
クリスはすぐに察した。
「あ、危ない!!」
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