ラディッツとクリスが地球に到着してから、1年の歳月が流れた。
いよいよベジータとナッパが、この地球に到着する。
三人に緊張が走った。
「一体どこに着陸するんだろう…」
「避難訓練が役に立つ事を願うしかないな…」
ラディッツとクリスがこそこそ話していると、クリスが修理したターレスのスカウターが強い反応を捉えた。
「強い反応が二つ出た！ここから少し離れた所だ！」
その場所は、大きな都会だった。
その瞬間、スカウターが強力なエネルギー反応を感知した。
「まずい！そこには多くの地球人が！」
「くそ！もう間に合わねぇ！」
ラディッツが言った瞬間、ものすごい強風が吹き荒れた。ナッパが街を破壊したのだ。
「なんてことを…。酷すぎるよ…」
クリスはショックでへたりこんでしまった。
「クリス！いつまでもうじうじしてる場合じゃないぞ！今ここにいる人達を避難させないと！」
「今オレ達にできる事をやらねぇとな。向こうの連中ならドラゴンボールでなんとかなる！」
ラディッツとターレスの言葉に背中を押されたクリスは、すぐに立ち上がった。
「わ、分かった！ありがとう、ラディー、ターレスさん！」
彼らは早速、地域の村や町に避難勧告を出した。
人々は、ベジータ達に気付かれないようにゆっくりと避難場所に向かった。
人々や動物達が避難した場所は、頑丈な地下だった。あとはベジータ達の流れ弾が来ない事を祈るしかない。
「よし、あとはオレ達も戦うか…」
「うん！二人を止めなきゃね！」
ラディッツとターレス、そしてクリスは覚悟を決めた。
今のラディッツとターレスは、死の淵から生還した為、地球に来て間もない頃とは比べ物にならないほど強くなっている。
そしてクリスもまた、ラディッツ達とトレーニングを積み重ねてきた為、戦闘力が上がっている。
三人は早速、ベジータ達の反応があった場所へ向かった。