サイヤ人の体を検査した所、なぜだかフリーザ軍のチップは見当たらなかった。
「フリーザ軍のチップがない。戦闘服はそうなのに、どうして？」
「あぁ、サイヤ人の中には戦闘服やスカウターだけ持っていって、フリーザの支配下にならずに逃亡した奴が何人かいたって聞いたな」
「もしかしたら、この人もそのうちの一人かもしれないね」
二人はそんなやり取りをしながら、サイヤ人の手当てした。
そのサイヤ人は、擦り傷や切り傷が酷かったものの、幸いにも命に別状はなかった。

1時間後、メディカルマシンの治療完了のアラームが鳴り、サイヤ人の治療が終わった。
「しばらく寝かせたほうがいいな」
「そうだね。それに、この人は見るからに帰る所がなさそうに見えるし…」
ラディッツとクリスは、サイヤ人を治療ベッドに寝かせた。
そして、二人は今やベッド代わりとなった手術台に着くと、そのまま眠りについた。