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「みんな聞いてー!今日のホームルームは文化祭のこと決めるよー!」
文化祭クラス委員のまりんが前に立って話す。かなりはりきってるみたい。
「今日ハジメちゃん出張だろ?なんで今決めるんだ?」
リュータの発言にみんなが頷く。彼の言う通り、このクラスの担任であるハジメちゃんことハジメ先生は現在出張中。
昼休み頃まではいたから、珍しくタオルを巻かずにスーツを着たハジメちゃんを見た生徒は私も含め笑いっぱなしだったけど。
「企画の提出が今日までなの。それと、私から提案があるんです!」
「提案?」
私は結構小さく呟いたつもりだったけど、一番前の席ということもありまりんにはしっかり聞こえてたらしく、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる。
「よくぞ聞いてくれました穂也ちゃん!提案っていうのは……ハジメちゃんサプライズ大作戦!!」
「……なっ、何それ?」
「ほら、ハジメちゃんてさ、いっつも私たちのためって言いながら頑張ってくれてるでしょ?……まあ相当空回りしてるけど。そんな訳で、日頃の感謝を込めてハジメちゃんに喜んでもらえるような企画にしちゃおうかなーって思ったんだけど、みんなどう?」
「面白そうー!私賛成っ!」
相変わらずテンションの高いリサが真っ先に声を上げる。他のみんなも頷いて賛同の意を示す。
「じゃ、メロンパン屋で企画提出していいかな?」
「おい待て、確かにハジメちゃんは喜ぶだろうけど俺たち的には全然喜ばしくねーよ……」
珍しく正論を言うサイバー。サイバー的センスがメロンパン屋を認められないだけかもだけど。
「でも他に何か思いつく?」
「無いな、メロンパンの事しか頭に無い彼奴の事だし」
「ナカジ君地味にキツいよ……。言ってることはもっともだけど」
棘のあるナカジの発言をサユリがフォローする。しかしもっともすぎてフォローしきれてない。
「まあとりあえず、出し物はメロンパン屋で決定ってことでいいよね?今日のホームルームは終了!ハジメちゃんのリアクションを楽しみに待ちましょうっ!」
次の日の朝。有り余った元気を放出しながらハジメちゃんが教室に入ってくる。
「おっはよー!お前ら、文化祭の企画メロンパン屋に決定したって本当なのかー!?」
「本当だけどさ、ハジメちゃん誰から聞いたの?」
私の隣の席のタローが質問に質問で答える。まあ当然の疑問ではある。
「修先輩。でもさ、先輩のことだからメロンパン屋ってのは嘘で本当はシュークリーム屋ってオチかも知れないじゃん?という訳で今こうして聞いてみたんだ♪」
「……何ですかその音符」
「穂也ったらつれないなぁ~。それにしてもみんなやっと俺のメロンパンへの愛を分かってくれたんだな、先生は感動したよ……」
ホームルームもそっちのけで嬉し涙を流しはじめるハジメちゃんに白い目を向けながらも、ハジメちゃんに見えないようにVサインを送るまりんにはクラス全員が気づいていた。
ある者は頷き、またある者はVサインを返す。
ひとまず作戦成功……と思ったのも束の間、その直後に輝かしい笑顔でメロンパン一色なクラスTシャツを提案したハジメちゃんにはさすがにみんなが引いた。
でも今更生徒側に拒否権はなく、ハジメちゃんの提案はものの見事に通ってしまった。
文化祭クラス委員のまりんが前に立って話す。かなりはりきってるみたい。
「今日ハジメちゃん出張だろ?なんで今決めるんだ?」
リュータの発言にみんなが頷く。彼の言う通り、このクラスの担任であるハジメちゃんことハジメ先生は現在出張中。
昼休み頃まではいたから、珍しくタオルを巻かずにスーツを着たハジメちゃんを見た生徒は私も含め笑いっぱなしだったけど。
「企画の提出が今日までなの。それと、私から提案があるんです!」
「提案?」
私は結構小さく呟いたつもりだったけど、一番前の席ということもありまりんにはしっかり聞こえてたらしく、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる。
「よくぞ聞いてくれました穂也ちゃん!提案っていうのは……ハジメちゃんサプライズ大作戦!!」
「……なっ、何それ?」
「ほら、ハジメちゃんてさ、いっつも私たちのためって言いながら頑張ってくれてるでしょ?……まあ相当空回りしてるけど。そんな訳で、日頃の感謝を込めてハジメちゃんに喜んでもらえるような企画にしちゃおうかなーって思ったんだけど、みんなどう?」
「面白そうー!私賛成っ!」
相変わらずテンションの高いリサが真っ先に声を上げる。他のみんなも頷いて賛同の意を示す。
「じゃ、メロンパン屋で企画提出していいかな?」
「おい待て、確かにハジメちゃんは喜ぶだろうけど俺たち的には全然喜ばしくねーよ……」
珍しく正論を言うサイバー。サイバー的センスがメロンパン屋を認められないだけかもだけど。
「でも他に何か思いつく?」
「無いな、メロンパンの事しか頭に無い彼奴の事だし」
「ナカジ君地味にキツいよ……。言ってることはもっともだけど」
棘のあるナカジの発言をサユリがフォローする。しかしもっともすぎてフォローしきれてない。
「まあとりあえず、出し物はメロンパン屋で決定ってことでいいよね?今日のホームルームは終了!ハジメちゃんのリアクションを楽しみに待ちましょうっ!」
次の日の朝。有り余った元気を放出しながらハジメちゃんが教室に入ってくる。
「おっはよー!お前ら、文化祭の企画メロンパン屋に決定したって本当なのかー!?」
「本当だけどさ、ハジメちゃん誰から聞いたの?」
私の隣の席のタローが質問に質問で答える。まあ当然の疑問ではある。
「修先輩。でもさ、先輩のことだからメロンパン屋ってのは嘘で本当はシュークリーム屋ってオチかも知れないじゃん?という訳で今こうして聞いてみたんだ♪」
「……何ですかその音符」
「穂也ったらつれないなぁ~。それにしてもみんなやっと俺のメロンパンへの愛を分かってくれたんだな、先生は感動したよ……」
ホームルームもそっちのけで嬉し涙を流しはじめるハジメちゃんに白い目を向けながらも、ハジメちゃんに見えないようにVサインを送るまりんにはクラス全員が気づいていた。
ある者は頷き、またある者はVサインを返す。
ひとまず作戦成功……と思ったのも束の間、その直後に輝かしい笑顔でメロンパン一色なクラスTシャツを提案したハジメちゃんにはさすがにみんなが引いた。
でも今更生徒側に拒否権はなく、ハジメちゃんの提案はものの見事に通ってしまった。
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