ベイクドパンケイクス
ホットケーキ食べたい
連絡アプリのトーク画面には、たったそれだけの文字が表示されている。唐突で前触れのない連絡だったが、金田一にはそれが国見からの「ホットケーキが食べたいから材料買って来い」という“お願い”、あるいは“おねだり”であることが読み取れた。例え、ホットケーキという単語しか送られてこなかったとしても同様である。
ホットケーキミックス、たまご、牛乳。
ホットケーキミックスのパッケージの裏面に記された材料はそれだけだった。金額にして、ワンコインでまかなえる。けれど、以前どこかのカフェで国見がほおばっていたホットケーキには、そこにバター、ホイップクリームとキャラメルソース、バニラアイス、ナッツがぜいたくにトッピングされていたことを思い出す。あまりにしあわせそうに口に運んでいくものだから、そんな食べたら夕飯入らなくなるぞとはとても言い出せず、案の定夜は国見の残した分まで食べたことはまだ記憶に新しい。あまりあたたかくない懐事情と相談し、マーガリンとホイップクリームをカゴに入れる。キャラメルソースはどれだけ探しても見当たらず、調べてみたら存外簡単にできそうだったため駄菓子コーナーでキャラメルを買うことにした。ナッツのかわりに、キャラメルのとなりに並んでいたチョコベビーとアポロチョコ。これだけあればじゅうぶんだろう。
駅前のスーパーから歩くこと約二十分。古くも新しくもないアパートの、二階の角部屋。訪れるのは一か月ぶり、だったはず。雨上がりのコンクリートからしめったにおいがたちこめる。久しぶりに晴れ間がのぞき、雲の切れ目からさしこむぢりつく日差しはさながら夏のようである。
前回金田一が国見のアパートに足を運んだ日は、土砂降りだった。この日は「アイスココア食べたい」だった。食べたい、というのはまちがいではない。国見が選ぶアイスココアにはいつも、アイスクリームがトッピングされている。飲む、というにはあまりにボリュームがあるそれは、食べるという表現こそ相応しい。ココアパウダーとバニラアイスと氷を買っていき、少しだまになってしまったココアにバニラアイスをのっけて食べた。普段飲んでいるココア風味のプロテインなんかより、もっと暴力的に甘かった。
チャイムを鳴らすと数分してから扉があいた。いかにも風呂上りの国見が怪訝そうに顔を覗かせる。「はやすぎ」、とはご挨拶だ。もう日はのぼり、間もなく正午を迎えようとしている。金田一は苦笑し、ふくらんだエコバッグを目の高さまで掲げて見せた。国見はほころんだ口元を隠さずそれを受け取る。言葉がなくともじゅうぶんすぎるお礼だった。
濡れた髪をそのままに、おなかがすいたとのたまう国見を一喝し、髪を乾かせと洗面所につき返す。正直なところ、目に毒だった。しずくのしたたる目元に、額に張り付く前髪。シャンプーのにおい。ど、としんぞうが飛び跳ねる。いいにおいを振りまいて、すぐ近くに立たれてはたまらない。おもむろに目を逸らす金田一を見て、国見がにやりと笑う。
「えっち」
「う、ウッセー!」
図星をつかれた羞恥を誤魔化すために、買ってきたものを冷蔵庫にいれていく。牛乳、たまご、マーガリンに、ホイップクリーム、チョコレート。そのほかは、案の定がらんとしていて生活感がまるでない。
「朝飯は?」
「まだ」
「昨日の夜は?」
ドライヤーの音に遮られて聞き取りづらいのか、はたまた聞こえないふりなのか。寄越されない返事を待つより先に、国見のもとへと足を運ぶ。
「昨日、の、夜は?」
「…………アイス」
「ちゃんと飯を食え、飯を」
「でっ」
国見の首にかかったままのタオルを没収しがてら後頭部をこぶしでつつく。鬱陶しそうな表情が鏡越しに寄越されるが、気にせず洗濯機にタオルを放り込んだ。バスマットと床に落ちていた衣類も押し込めば、ぎゅうぎゅうづめになってしまった。三日分では済まされない量ではあるが、しばらく来ていなかったことを思えばまだ許容範囲内であるため小言は控える。
金田一は慣れた手つきで洗濯機を稼働させると、近くに立てかけてある掃除機を手にとった。お世辞にも広いとは言えないワンルームには、もともと少ないはずの物があちらこちらに散らかっており雑然としていた。教科書や資料と思われる紙の束、リュックをパソコンデスクに避難させ、落ちていたカーディガンは洗濯機を一時停止させ隙間にねじ込む。ローテーブルとパソコンデスクの上にそれぞれ置いたままのマグカップは一か所にまとめ、くしゃくしゃになった薄手の布団は洗濯機をまわしている間だけでもとベランダに干す。
そうしてようやく広くなった床に掃除機をかけていると、じゃっかん不機嫌そうな国見の視線を感じた。おおむねはらへったアピールだろうが、金田一が国見の家に訪れたらまず洗濯と掃除をするのがルーティンだった。国見も分かっているためなにも言わない。なにも言わず、晴れ間ののぞいた空と、おだやかに揺れる布団を眺めていた。
「ゴミ、ちゃんと捨ててあるじゃん」
「どこかの細長い誰かさんがうるさいから」
「細長い言うな」
くっくと笑う国見にテーブルに放置されていたマグカップを手渡せば、怪訝な顔をされた。「どうして俺が」とでも言いたいのだろう。年々ふてぶてしさが増してきているな、こいつ。
「牛乳多めに買ってきたから、ココアでも飲んでれば。どうせ、前回買ったやつ、まだそのままなんだろ」
国見の家には、マグカップはふたつしかない。ひとつは入居時に実家から持ってきたもの、もうひとつは、金田一が遠征時のお土産に買ってきたものだ。
「お前のそのお人好しさ、ソンケーする」
「いちいち嫌味を言わないと気が済まねえのか」
振り向けばもう国見はマグカップを洗っており、シャンプーのにおいだけがその場に残っていた。湿度が高いからか、国見の髪が伸びたからなのか。いやに清潔であまいにおいをつよく感じる。黒いTシャツにスエットのズボンをはいた国見の姿は、別に昔とおおきくかわらない。小学生の頃と比べれば当たり前に大人になったが、中学生の頃からそのふてぶてしさは健在で、高校生の頃からより加速した毒舌とだらしなさだって今更だ。大学に進学し、別々に過ごす時間がうんと増えた。別々の場所、別々の交友関係、別々の時間を過ごしていても、それでも昔とおおきくかわらない。金田一にとって、国見はいつでも放っておけないやつのままである。おそらくきっと、この先も。けれど、このところ、妙に色っぽいから困ってしまう。
一通り掃除を終えたところで、洗濯機の残り時間を確認する。国見は椅子に腰かけ優雅にココアを飲んでいる。掃除の邪魔にならないよう、律儀に両足を椅子にあげながら。こうして見ると、部誌を書く金田一を待つ高校時代の国見の姿と重なった。
「国見」
「いやだ」
「まだ何も言ってねえよっ」
「洗濯干すの苦手だし、量多いしめんどくさい」
「量多いのは自業自得だろうが」
くちびるをすぼめてココアを口にするところまで、変わらない。
「俺が洗濯を干してたら、その分ホットケーキが遠くなるけど」
しばしの無言、じっとりとした不服そうな表情。そのあとに紡がれる言葉は、
「『金田一のくせに』?」
「……俺の言葉とんな。金田一のくせに」
肩を揺らして笑う。国見から一本とれたことがこうも可笑しい。がしがしと頭を掻いて悔しそうにココアを飲む国見の姿は、不貞腐れたこどものようだ。
「で、どうすんだよ」
「……ホットケーキ、焦がしたり生焼けにしたら許さないからな」
のろのろと立ち上がった国見が洗濯機のほうへと向かう。どうやら家事分担の交渉は成立したらしい。
フライパンを火にかけてマーガリンを溶かし、ホットケーキのもとを流し込む。じゅ、と小気味よく音がたつ。しぶしぶではあったものの、洗濯物を干す国見のうしろ姿は機嫌がいい。耳をすませば口笛でも聞こえてきそうだった。
生地にぷつぷつと気泡が浮かんできたのを確認し、へらでひっくり返す。生焼けの部分がフライパンのふちについてしまったが、誤魔化すように形を整える。セーフ。胸をなでおろし、二枚目、三枚目と焼いていく。ホットケーキミックスは、残しておいても仕方がないため全部使った。ボウルなみなみのどろっとした生地を焼いていくのは、根気がいるけど悪くない。
自分でホットケーキを焼くのなんて、小学生ぶりだ。当時、母親が休日の朝に焼いていたのを見て、好奇心から「おれもやってみたい」と申し出た。短気な金田一少年にとって、やわらかい生地をへらでひっくり返すのはなかなか難しく、フライパンから生焼けの生地がはみ出してしまった。しかし短気なだけでなく負けず嫌いでもあった金田一は、もう一回、とゆずらなかった。母がつくったきれいな形のホットケーキと、金田一作の不格好なホットケーキ。見た目に差異はあれども味に大きな違いはなかったと、思う。
それから十年以上たち、気が長くなったのか、国見のわがままに付き合わされて慣れない料理をする機会が増えたからか、焼きあがったホットケーキはどれも悪くない仕上がりだった。おおむねできあがった頃合いに、国見も洗濯を終えたようである。
「おお……」
と、手放しに感嘆する声。
金田一は得意げに鼻を鳴らした。
「なかなか美味そうだろ?」
「ちょっと悔しいけど、美味しそう」
「だから、何で余計な一言くっつけるんだよ」
最後の一枚が焼きあがるのを待つ間に、小皿にキャラメルと牛乳を入れてレンジで加熱する。期待の眼差しを寄越す国見のためにも失敗はできない。試しに少量で作ってみたが、スプーンでまぜるといい感じにキャラメルが溶けていく。数秒余分に加熱すれば、キャラメルソースができてしまった。
ホットケーキを三枚ずつ皿に盛りつけ、マーガリンを乗せる。とろりと溶けて、いいにおいがワンルームに満ちていく。ホイップクリームは出来合いのものを買ったため、封を開けて国見に手渡した。見ているこっちが胸焼けする量を絞り出しているのを見るに、以前カフェで食べたホットケーキを再現しているのだろう。
「金田一は?」
「まあ、残ったらでいい」
「じゃ、遠慮なく」
皿のふちにみるみるホイップクリームタワーができていく。国見のことだから、ホイップクリームだけでも食べられるのだろう。キャラメルソースがあれば、なおのこと。
仕上げにキャラメルソースをかけ、チョコベビーとアポロチョコを適当に散らす。
なかなかの出来栄えに、そろって感嘆の声をもらした。
「我ながら上出来」
「いや作ったの俺だからな」
「ははあ、おみそれしました。正直ここまでのものが出てくるとは予想だにしておりませんでした」
両手を合わせて深く頭を下げた国見は、冗談ではなく大層おどろいているようだった。目を輝かせ、うきうきとホットケーキを見つめている。
「で、」
「ん?」
「フォークとナイフが無いと食べられないだろ、シェフ」
「それくらい自分で取りに行けよ!」
うっかりしていた金田一も金田一だが、かたくなに動こうとしない国見もまた、国見である。
ホットケーキの出来栄えは、その見た目もさることながら味もなかなか上出来だった。カフェで食べたものよりは当然劣るものの、食べ応えがあり、悪くない。国見ももくもくと口に運んでいき、そのたびに目を細めるものだから、作ってよかったと心から思えた。
国見は決して素直ではないが、表情が豊かだ。国見を知っている人にそれを言うと少なからず否定の言葉を返される。けれど、金田一に言わせれば、国見は思っていることをすぐに顔に出すタイプである。鈍感だと揶揄されることの多い金田一は、他人とのかかわりの中で空気や表情を読むことは苦手とするが、国見とのやりとりにおいては別だった。逆にいえば、国見のことしかわからない。しかし、その点についておそろしいほどに無自覚だった。阿吽の呼吸といえば及川と岩泉のことを連想し、比べるという発想にも至らない。けれど、金田一はじゅうぶんすぎるくらいに国見を理解していて、当然のように国見の表情から言わんとしていることを読み取れる。だから国見は思っていることをすぐ顔に出すタイプであると平然と言ってのけるし、それを特別なこととは思えない。金田一と国見を知る周囲から見れば、国見がそんな金田一に甘えきっていることは一目瞭然だった。
「美味しい」
「な。けっこう腹にもたまったし、よかった」
「結婚してほしいくらい」
「ははっ、それは褒めす──」
──ぎ、と紡ぐより先に、口の端にホイップクリームをつけた国見と目が合ってしまい、その表情が冗談めかしたものではなくて、真面目で見たことのないものだったため、言葉がへんに途切れてしまった。切りわけたホットケーキを、口いっぱいに頬張った国見がもくもくと咀嚼しているあいだ、じぶんがどんな表情をしているのかもわからない。
「なんてな」
ふ、と口の端をゆるやかに上げ、頬杖をついた国見がそう言った。クリームを指先で拭う仕草から目を離せない。
国見の姿は、別に昔とおおきくかわらない。
かわらないはずなのに、どこかが違うように感じる。
どこが、違うのか。
「いや、おま、」
「なに」
「あんま、からかってくれるなよ……」
顔から火が出るかと思うくらい、みっともなく照れてしまう。
いや、今のはずるい。国見がわるい。
普段のようににやりと笑って、ばかにするように、冗談めかして言ってくれればよかったものを。
「なに、照れたの」
「イヤうん、はいイイエ」
「どっちだよ」
満足げに笑う国見のせいで、ますます言葉の真意がわからなくなる。真意もなにも、冗談に決まっているのだが。国見の真面目な表情とクリームを拭う仕草が目に焼き付いて離れない。そしてバカ正直にも、本気で照れてしまった自分がいる。率直に、色っぽいと見惚れてしまった自分がいる。国見は顔立ちが整っていて、長身ではあるが中性的だ。なにを今更。そんなものは、昔から何ら変わらない。けれど、なんというか、今の国見は、それだけではなくなってしまったような。
「……反則です、国見さん」
「そりゃ、ドーモ」
窓の隙間から、蝉の鳴き声が入り込む。ぢりつく日差しを思い出す。焼かれたように、耳が熱い。
惚れた弱み。どれだけ一本とったつもりでいても、国見に勝てやしないのだった。
国見の目元にかかる髪を払っていると、思い出したように「そろそろ切らないとな」と国見がぼやいた。
「就活?」
「それもそう」
日は暮れ、そろそろ明かりをつけないと視界が暗い。薄暗闇というにはまだはやいが、時間の問題だろう。けれど、普段あまりスキンシップをとれない相手との、裸で横になる時間が惜しかった。帰りの時間もさしせまっているためなおさら。
「髪切ったら、どうやってセットするのか教えてよ」
「や、さすがにサラリーマンヘアは自信ないっつの」
「バカ。そんなぴちっとした七三分けにしたいわけじゃねえよ」
「就活って七三分けじゃねえの?」
「もし就活にデコ出しの七三分けが義務付けられているのなら放棄するね」
「そんなんで放棄すんな」
ふ、ふ、と国見が肩を揺らす。ぴっちりとした七三分けの国見を想像するが、国見がワックス等をつかいスタイリングした姿を見たことがないため、どうにも違和感が拭えない。
「いい感じになるように予習しとけよ、シェフ」
「髪セットすんのはシェフの仕事じゃねえだろ」
ごろん。仰向けに寝ていた国見が、身体の向きを横にする。視線がかちあう。欲を吐き出したばかりだというのに、また熱を帯びていく。
「金田一よ」
「ンだよ」
「約束、ちゃんと覚えてる?」
つま先までめぐっていた熱が、急速に降下していく。
「……おう」
「なら、いい」
ふ、とくちびるが触れる。国見の薄いくちびるは、夏も近いというのにまだかさついていた。国見の髪を梳いていた手を背中に回し、いまはまだ情事のさなかと言い訳をつけ、引き寄せる。
──結婚してほしいくらい。
冗談だとしても、そう言った国見の真面目な表情と、クリームを拭う仕草を思い出す。
いっそ、結婚しちゃおうぜ。
そう言ってしまえば腕を振り払われて、二度とわがままを言ってもらえなくなるだろう。
「次は何食いたい?」
かわりに、いつかの話をする。また一か月後になるかもしれないし、もっと先になるかもしれない。
「かき氷か、クリームソーダの気分」
「ちゃんと飯も食えよ」
「相変わらずオカンだな」
「何とでも言え」
うすく骨ばった背中、汗の冷えた肌、まだシャンプーのにおいの残る髪。名残惜しさに、柄にもなく切なくなる。
「バカで真面目で面倒見がよくてお人好しで鈍感で優しいよな、金田一って」
「言いたい放題だな」
「俺にだけは特に」
「まあ、そりゃあ」
惚れた弱みですから。言葉をのんで、小さく唸る。どこまでならゆるされるのかが分からない。
むくりと起き上がった国見が時計を指さす。
「門限、ぼちぼちぎりだけど」
「分ぁってるっつの」
ついさっきまでの雰囲気が嘘だったかのように、国見が衣服を身に着けていく。それに急かされるようにして金田一も床におちたままの下着に手を伸ばす。
目をこらさないと苦しいくらいに暗くなってしまった。
広くはないワンルームにふたりでいるというのに、遠く感じる。
金田一は国見を誰より大切に思っていて、国見は金田一にもう長いこと惚れている。
それはお互いの知るところであるし、口にしたことだってある。手をつないだことも、くちづけを交わしたことも、身体を重ねたこともある。
けれども関係に名前をつけて、その名前で縛り付けることを、ほかでもない国見が断じて認めなかった。
「俺はバレーボールバカのおまえだから好きなんだ」
いつだったかに、国見が言った。たしか高校三年生、進路について金田一が頭を悩ませていた時期だった。
「東京でも沖縄でも、バレーに本気で打ち込める場所を迷わず選べ。そこに、俺なんかとの距離とか時間を加味したら、一生ゆるさない」
金田一の競技人生に対する本気の肯定であり、激励であり、約束だった。金田一がどうしようもなく国見を大切に思っていることを分かっているからこその言葉だった。それに背中を押された金田一は、がむしゃらにバレーに打ち込めている。
けれども国見とのあいだには物理的な距離ができ、一緒に過ごす時間はうんと減った。間違いなく嘘偽りなく、さみしいと感じる。
「国見はさみしくねえの」
いつかに聞いた。
「さみしいに決まってんだろバカか」
何言ってんだお前、と冷めた目で言われた。国見らしい返答だった。
そんなことを言われてしまったら、金田一はもう何も言えやしないのだった。
「じゃ、また」
「おう」
国見が駅までついてくることはない。金田一は玄関で手を振り、その場をあとにする。
空気はしけっているが、ずいぶん涼しい。
満たされた部分と、さみしい部分を抱え込み、駅までの道をゆっくりたどった。
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初出:2020.7.25
中学時代から(あるいはもっとまえから)ずっと一緒にいた彼らは仙台と埼玉で遠距離してるのかあ……しみじみ……