ふたりの関係について

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〈一文で表すと〉
互いを唯一のひかり、お日様として、心地よい停滞を享受しているふたり。

〈るあ→さよ〉
異常に親しくしてくれる謎のクラスメイト→憧れ、(ぼんやり)好きなひと→信仰、世界の全て、好きなひと
という変遷を辿っている。

いつも通り窓際で本を読んでいたら突然さよちゃんに話しかけられたのでとてもびっくりした。何せ幼稚園から壁を極めてきた人生だったので、最初の頃は(なんでわたしに話しかけてくれるんだろう…)という恐怖が上回っていた。

しかしさよちゃんのあかるさやいつでも元気なところ、るあちゃんの唯一の取り柄である大量の知識を素直に「すごいね!」と褒めてくれるところに絆され、対人経験も少ないことから一瞬でさよちゃんが世界の全てになってしまった。たぶん信仰の域。
それとは別でちゃんと純粋な好意も抱いており、友達からの順当なステップアップも心のどこかで望んでいるが、それと同時にさよちゃんの人生に自分は邪魔者であるという意識も拭えておらずなかなかもどかしい部分がある。
曰く「わたしはまださよちゃんがいないとだめだけど、さよちゃんはわたしがいなくたっていい」そう。本人との認識とは真逆に、いなくなると困るのはさよちゃんの方。

彼女にとってはさよちゃんは太陽で、ひかりを与えてくれる存在。もはやひとというよりは古代の人々が太陽に抱いていたような畏敬の念に近い。

さよちゃんとの関わりを通してわずかに自己肯定感が身につくと、今度はさよちゃんからの健全な自立を目指して彼女なりに外に出ていこうとする場面がちょくちょく見られるが、後述の通り止められがちなので進まない。まだまだるあちゃんの世界は=さよちゃん。

〈さよ→るあ〉
出会いからずっと、守らなければいけないが触れてもいけないこの世で最も大切な何か。

取り敢えず全員と仲良くなっておこうと思って話しかけた窓際の本の虫が、びっくりするくらい白くて、目が眩むほど眩しかったので、一瞬でその光に惹き付けられてしまった。
それからはもうるあちゃんの方向だけを向いている。きっと彼女を太陽と例えた時のさよちゃんは向日葵。
こちらも大概るあちゃんが世界の全てと化している。

るあちゃんに対する感情は守護欲、信仰であり、間違いなく純粋な恋情ではなく、きっとさよちゃんは己の醜いそれそれをるあちゃんにぶつけることさえ罪だと思っている。

穢れ多き社会からこの純粋無垢な存在を護りたくて、あたしもるあちゃんと一緒にいれば綺麗ななにかに戻れるかもしれなくて、でもそうやって近づこうとする自分は最も汚れていて…そんな自分の感情に上手く整理がつかないままるあちゃんに触れ、その反動で自傷ダメージを食らうかなしきひと。

本質的に止まる・戻る人間なのがかなり悪さをしていて、コミュニケーション能力の向上のため何かの集団に参加しようとするるあちゃんを止めたり、やんわりとした告白をフル無視したり、挙句の果てるあちゃんがお小遣いを貯めて買った指輪を受け取り拒否している。それくらい進むのが怖いらしい。るあちゃんが離れるのを恐れているのに、縛りつけるのも中途半端で、宙ぶらりんにしている。