誤解
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私は今人生で初めて乗馬をしています。
いや、遥か遠くの幼少期の記憶にポニーに乗った事があるような無いような気がしますが、これを人生初と数えても良いのではないでしょうか。
嵐のようなハンジさんが去った後、モブリットさんは15分で身支度を整え(ジャケットを変え、ハーネスベルトを取った格好)その間、先に行ってしまわないようにと…門番に私の監視までお願いした。
そんなに信用がないのでしょうか?
だけれど、そのおかげで先に行く事が出来なかったのでモブリットさん流石としか言いようがないんですが…
お互いに準備が済み、出発しようか!という時に今日の予定を聞かれる。
話せば、今から行くには歩きだと時間がかかりすぎてしまうので、、と言われてしまって今に至る。
モブリットさんの愛馬に2人乗りをしているが、私は彼の後ろに横向きで乗り(ズボンで来れば良かった…)必死に彼の背にしがみつく。
予想以上に揺れる…とてもっ、腰と内腿に響く…っ
「…大丈夫?まさか、乗ったこと無いと思わなくて」
「あっの…いえっ!だいじょ、ぶ、です、それよりこの子、不馴れな私が乗って、気持ち悪いとか、二人も乗って重いとか…っわ!」
「ごめんごめん慣れないと喋りづらいよね。コイツ今、機嫌良いからそんな事思ってないよ。それにね、そこらの馬より丈夫だから。いつも戦地を駆けてるコイツからしたら少し散歩に行くようなもんだよ」
「そ、ですか」
後でお礼に林檎でもあげようかな…あれ、馬ってリンゴ好きだよね…?
「慣れてきたら目線上げて。」
「…ぇぇ」
「ほら、少しずつ」
「……ぁ。結構高ッ!」
「遠くを見て、背を伸ばして」
「…ッ」
「大丈夫大丈夫」
「……わぁ、目線が違うとこんなに違う風景になるんだ!」
「気持ちいでしょ?」
「はい!」
「じゃあ、少し早くするね「えっ!?」落ちないように「ちょっ…ッッ!!」
「モブリット、さん…酷い…」
いつも使わない筋肉を使い、身体が変に引きつる。
軽くストレッチをしながら、ヘラヘラと笑ってる彼を睨むと両手を上げ「でも、早く着いたでしょ?」と悪びれずに言った。
トロスト区へ入る門で馬を預け、見知った街並みを行くがいつもと違うのは、人々の視線。品定めするように上から下へと見られたり、顔を凝視されたりする。
とても居心地が悪い。
「あの、やっぱり私、変ですか…?」
「そんなことありません!!素敵ですし、その…っゴホン!とにかくあやかさん、私から離れないでくださいね」
「はい…」
変だとしても今の聞き方じゃあ言い出せないよね。気を使わせちゃった…
…もう、ここまで来て気にすること無いのかな。着替えも無いし、知り合いも殆ど居ないし、誰になんと思われても良いか。
私が好きな格好ができる時なんてそうそう無いし、胸張って楽しもう!
伏せていた目線を上げモブリットさんへ会釈をする。
「じゃあ、沢山お店回るのでよろしくおねがいします!」
「任せてください」
行き付けのお店を巡り、いつも通りに買い物をすればどの店舗でも「あんた!マントの子かい!」と目を丸くされた。そっちの方が良いだとか、マントを被ってるのは勿体ないだとか有難い言葉を沢山もらって、私は照れ臭くも上機嫌になっていた。
何故私だと気がついたか尋ねれば「こんなにいっぺんに買う子はいない」「手と声で分かった」「値切り方が同じだから」等、様々な特徴で気がついており、客商売ってすごいなぁと感心した。
あと、困ったことに隣にいるモブリットさんを見ては皆口々に「好い人かい?」と聞いてくるので、最初の1店舗目では否定したが、その後は面倒になり「そんな所ですね」と適当に答え、その都度モブリットさんには、勝手を言って申し訳ないと謝った。
私の日用品とリヴァイが好きそうな紅茶を買った所で、大荷物を2人で抱えて休憩とモブリットさんへのお礼も兼ねてカフェを探す。
「モブリットさんは、この辺りのお店に詳しいですか?」
「いえ、恥ずかしながらあまり外食をすることは無くて、したとしても酒場で飲んでばかりで…」
「お仕事忙しいですもんね。特に上司が…その、癖がありますし、お察しします」
「はははは…」
反論せず乾いた笑いが彼のストレスを表している。
「じゃあ、私の好きなお店でいいですか?門からは少し離れてしまうんですが」
「はい。是非。」
いや、遥か遠くの幼少期の記憶にポニーに乗った事があるような無いような気がしますが、これを人生初と数えても良いのではないでしょうか。
嵐のようなハンジさんが去った後、モブリットさんは15分で身支度を整え(ジャケットを変え、ハーネスベルトを取った格好)その間、先に行ってしまわないようにと…門番に私の監視までお願いした。
そんなに信用がないのでしょうか?
だけれど、そのおかげで先に行く事が出来なかったのでモブリットさん流石としか言いようがないんですが…
お互いに準備が済み、出発しようか!という時に今日の予定を聞かれる。
話せば、今から行くには歩きだと時間がかかりすぎてしまうので、、と言われてしまって今に至る。
モブリットさんの愛馬に2人乗りをしているが、私は彼の後ろに横向きで乗り(ズボンで来れば良かった…)必死に彼の背にしがみつく。
予想以上に揺れる…とてもっ、腰と内腿に響く…っ
「…大丈夫?まさか、乗ったこと無いと思わなくて」
「あっの…いえっ!だいじょ、ぶ、です、それよりこの子、不馴れな私が乗って、気持ち悪いとか、二人も乗って重いとか…っわ!」
「ごめんごめん慣れないと喋りづらいよね。コイツ今、機嫌良いからそんな事思ってないよ。それにね、そこらの馬より丈夫だから。いつも戦地を駆けてるコイツからしたら少し散歩に行くようなもんだよ」
「そ、ですか」
後でお礼に林檎でもあげようかな…あれ、馬ってリンゴ好きだよね…?
「慣れてきたら目線上げて。」
「…ぇぇ」
「ほら、少しずつ」
「……ぁ。結構高ッ!」
「遠くを見て、背を伸ばして」
「…ッ」
「大丈夫大丈夫」
「……わぁ、目線が違うとこんなに違う風景になるんだ!」
「気持ちいでしょ?」
「はい!」
「じゃあ、少し早くするね「えっ!?」落ちないように「ちょっ…ッッ!!」
「モブリット、さん…酷い…」
いつも使わない筋肉を使い、身体が変に引きつる。
軽くストレッチをしながら、ヘラヘラと笑ってる彼を睨むと両手を上げ「でも、早く着いたでしょ?」と悪びれずに言った。
トロスト区へ入る門で馬を預け、見知った街並みを行くがいつもと違うのは、人々の視線。品定めするように上から下へと見られたり、顔を凝視されたりする。
とても居心地が悪い。
「あの、やっぱり私、変ですか…?」
「そんなことありません!!素敵ですし、その…っゴホン!とにかくあやかさん、私から離れないでくださいね」
「はい…」
変だとしても今の聞き方じゃあ言い出せないよね。気を使わせちゃった…
…もう、ここまで来て気にすること無いのかな。着替えも無いし、知り合いも殆ど居ないし、誰になんと思われても良いか。
私が好きな格好ができる時なんてそうそう無いし、胸張って楽しもう!
伏せていた目線を上げモブリットさんへ会釈をする。
「じゃあ、沢山お店回るのでよろしくおねがいします!」
「任せてください」
行き付けのお店を巡り、いつも通りに買い物をすればどの店舗でも「あんた!マントの子かい!」と目を丸くされた。そっちの方が良いだとか、マントを被ってるのは勿体ないだとか有難い言葉を沢山もらって、私は照れ臭くも上機嫌になっていた。
何故私だと気がついたか尋ねれば「こんなにいっぺんに買う子はいない」「手と声で分かった」「値切り方が同じだから」等、様々な特徴で気がついており、客商売ってすごいなぁと感心した。
あと、困ったことに隣にいるモブリットさんを見ては皆口々に「好い人かい?」と聞いてくるので、最初の1店舗目では否定したが、その後は面倒になり「そんな所ですね」と適当に答え、その都度モブリットさんには、勝手を言って申し訳ないと謝った。
私の日用品とリヴァイが好きそうな紅茶を買った所で、大荷物を2人で抱えて休憩とモブリットさんへのお礼も兼ねてカフェを探す。
「モブリットさんは、この辺りのお店に詳しいですか?」
「いえ、恥ずかしながらあまり外食をすることは無くて、したとしても酒場で飲んでばかりで…」
「お仕事忙しいですもんね。特に上司が…その、癖がありますし、お察しします」
「はははは…」
反論せず乾いた笑いが彼のストレスを表している。
「じゃあ、私の好きなお店でいいですか?門からは少し離れてしまうんですが」
「はい。是非。」