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「年越し?」
大晦日の任務に愚痴をこぼせば、遊真君がそう尋ねてきた。
「そう、明日から新しい1年が始まるんだよ~」
教えてあげれば、遊真君は不思議そうな顔をした。年が変わるのも分からないほど、危険な紛争地帯にいたのだろうか……。ハードな人生なのに笑う遊真君は美しくてかっこいい。
「ふむ。毎日に区切りがあるのか、面白いな! なにかするのか?」
「えっとね、年越し蕎麦ってお蕎麦を食べてね、日付が変わる時に除夜の鐘っていうのを鳴らすの。それで、今年もいい1年になりますように、ってご挨拶するんだよ」
「ほうほう。のんびりなんだな」
興味津々の遊真君に、玉狛でもきっとやるよ、と教えてあげればにかっと嬉しそうに笑った。任務も終わり、私も家で年越しの準備をしなければ。
「それじゃあ遊真君、良いお年を!」
「良いお年を?」
「いい年を迎えてね、っていう、今年最後に会う人への挨拶だよ」
「なるほど。良いお年を!」
手を振りながら、それぞれの家路へ。玉狛には住み込みの隊員がいるから、きっと寂しくはないだろう。よい年越しで遊真君が笑顔になるよう願った。
除夜の鐘が鳴り、年明けだなぁとしみじみ思っていたら。ピンポーンとチャイムがなった。覗き窓を見れば白い頭。
「遊真君、どうしたの!? あけましておめでとう!」
「うん、それは教わってきた。あけましておめでとうございます」
深々とお辞儀する遊真君の頭を年初めわしゃわしゃ。ふわふわサラサラで今年も気持ちがいい。
「良いお年をの後は会っちゃいけないんだろ? だから、年明けてから1番に会いに来たぞ!」
「ふっふふ、そっか、そっか……」
年末最後の会話を忠実に守ってくれたらしい。可愛らしいなぁと自然と笑っていた。本音を言えば、私も年明けに最初に遊真君に会いたかった。気持ちが通じているようで胸がホカホカする。
「じゃあ、これから一緒に初詣行く?」
「む? また新しいイベントか?」
「初詣はね、年の初めに最初にいい一年になりますように、って神様にお願いに行くんだよ」
「なるほど。お供します」
1度部屋に戻り、コートを羽織りマフラーをする。外に出れば、白い息が夜空に溶ける。いつもの時間より人が多い道を、神社に向けて歩く。人をよけて歩いていたら、黙って遊真君が手を繋いできた。
「!! 遊真君、」
「……俺さ、あきセンパイの手、今年はずっと離さずにいたいと思うんだ」
「えっ、えっ?」
「俺、多分あきセンパイのこと、好きなんだ」
変わらない顔でとびきりの笑顔を見せる遊真君に、年明け早々にノックアウトされた。
「私も、遊真君のこと、好きだと思ってました……」
「けど、なんで急に告白なんか……?」
「む? とりまるセンパイが、『年明けに告白するといいことあるぞ』って言ってたんだけど、違うのか?」
「とりまる君!」
烏丸君が恋のキューピッド。
大晦日の任務に愚痴をこぼせば、遊真君がそう尋ねてきた。
「そう、明日から新しい1年が始まるんだよ~」
教えてあげれば、遊真君は不思議そうな顔をした。年が変わるのも分からないほど、危険な紛争地帯にいたのだろうか……。ハードな人生なのに笑う遊真君は美しくてかっこいい。
「ふむ。毎日に区切りがあるのか、面白いな! なにかするのか?」
「えっとね、年越し蕎麦ってお蕎麦を食べてね、日付が変わる時に除夜の鐘っていうのを鳴らすの。それで、今年もいい1年になりますように、ってご挨拶するんだよ」
「ほうほう。のんびりなんだな」
興味津々の遊真君に、玉狛でもきっとやるよ、と教えてあげればにかっと嬉しそうに笑った。任務も終わり、私も家で年越しの準備をしなければ。
「それじゃあ遊真君、良いお年を!」
「良いお年を?」
「いい年を迎えてね、っていう、今年最後に会う人への挨拶だよ」
「なるほど。良いお年を!」
手を振りながら、それぞれの家路へ。玉狛には住み込みの隊員がいるから、きっと寂しくはないだろう。よい年越しで遊真君が笑顔になるよう願った。
除夜の鐘が鳴り、年明けだなぁとしみじみ思っていたら。ピンポーンとチャイムがなった。覗き窓を見れば白い頭。
「遊真君、どうしたの!? あけましておめでとう!」
「うん、それは教わってきた。あけましておめでとうございます」
深々とお辞儀する遊真君の頭を年初めわしゃわしゃ。ふわふわサラサラで今年も気持ちがいい。
「良いお年をの後は会っちゃいけないんだろ? だから、年明けてから1番に会いに来たぞ!」
「ふっふふ、そっか、そっか……」
年末最後の会話を忠実に守ってくれたらしい。可愛らしいなぁと自然と笑っていた。本音を言えば、私も年明けに最初に遊真君に会いたかった。気持ちが通じているようで胸がホカホカする。
「じゃあ、これから一緒に初詣行く?」
「む? また新しいイベントか?」
「初詣はね、年の初めに最初にいい一年になりますように、って神様にお願いに行くんだよ」
「なるほど。お供します」
1度部屋に戻り、コートを羽織りマフラーをする。外に出れば、白い息が夜空に溶ける。いつもの時間より人が多い道を、神社に向けて歩く。人をよけて歩いていたら、黙って遊真君が手を繋いできた。
「!! 遊真君、」
「……俺さ、あきセンパイの手、今年はずっと離さずにいたいと思うんだ」
「えっ、えっ?」
「俺、多分あきセンパイのこと、好きなんだ」
変わらない顔でとびきりの笑顔を見せる遊真君に、年明け早々にノックアウトされた。
「私も、遊真君のこと、好きだと思ってました……」
「けど、なんで急に告白なんか……?」
「む? とりまるセンパイが、『年明けに告白するといいことあるぞ』って言ってたんだけど、違うのか?」
「とりまる君!」
烏丸君が恋のキューピッド。