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「もーそんな拗ねんといてやー!」
「うるさいです」
個人ランク戦ブースを出て、いちごミルクをご馳走になる。生駒さんとの10本勝負は終わったのだから、もう放っておいて欲しい。目で訴えても、この人は笑みを深くするばかり。
「かわええな~あきちゃんは! そんなに俺に負けたんが悔しいんか?」
「…………悔しいですよ」
本当はそう口にするのも嫌なのに。じとーっと睨みつければ、わしゃわしゃと頭を撫でてきた。
「ちょっと、やめてください……!」
「嫌や! 俺が勝ったんやし! 可愛がらせて~」
可愛い可愛いと、好きなだけ撫でまわして……! 屈辱だ、ただの女の子に甘んじるのは。勝負を思い返すと、またふつふつと対抗心が湧き上がる。
「生駒さん、また本気でやってくれなかったじゃないですか……!」
「んー? はて? なんのことやろなー?」
とぼけて彼はまた笑う。そのへらへらとしただらしない顔が、キリッと引き締まる瞬間が見たいのに。いつだって女の子扱いを崩せない。
「……堪忍してや。可愛い女の子相手に本気は出されへん」
「それ小南ちゃん相手でも言えます?」
「あー……あの子はな。命の危険感じるからな。可愛いけどな」
「ほら! やっぱり私だからじゃないですか!」
この可愛い生き物どうしてやろうか? ぷうっとむくれてそっぽを向いたあきちゃんは間違いなく可愛い。可愛い以外の何者でもない。
私だからじゃないですか! って……それじゃまるで。
「まるで俺にとってあきちゃんが大事な女の子みたいな言い方やね?」
「なっ……違いますよ! そんなこと言ってない!」
真っ赤な顔をしたあきちゃんを、抱き締めてちゅーくらいかましたいけども。ぐっと我慢して。
「そやでー。あきちゃん、俺はあきちゃんのこと好いとうからね。せやから、本気で戦えへんのや」
「うっ嘘うそ! 誰にでも言ってるんでしょ! 騙されないもん!」
彼女の否定の仕方は、恋する乙女のそれだと、自惚れていいやろか? 俺の胸も、キューンと悲鳴を上げるんやから、きっと間違いじゃない。
「嘘やあらへん。あきちゃん、好きやで」
「ーーっ、私だって! 私だって……」
いよいよ赤く頬を染めて、泣き出しそうなくらい目元を潤ませて。もう我慢が効かずに小さい身体を抱き締めた。
「うるさいです」
個人ランク戦ブースを出て、いちごミルクをご馳走になる。生駒さんとの10本勝負は終わったのだから、もう放っておいて欲しい。目で訴えても、この人は笑みを深くするばかり。
「かわええな~あきちゃんは! そんなに俺に負けたんが悔しいんか?」
「…………悔しいですよ」
本当はそう口にするのも嫌なのに。じとーっと睨みつければ、わしゃわしゃと頭を撫でてきた。
「ちょっと、やめてください……!」
「嫌や! 俺が勝ったんやし! 可愛がらせて~」
可愛い可愛いと、好きなだけ撫でまわして……! 屈辱だ、ただの女の子に甘んじるのは。勝負を思い返すと、またふつふつと対抗心が湧き上がる。
「生駒さん、また本気でやってくれなかったじゃないですか……!」
「んー? はて? なんのことやろなー?」
とぼけて彼はまた笑う。そのへらへらとしただらしない顔が、キリッと引き締まる瞬間が見たいのに。いつだって女の子扱いを崩せない。
「……堪忍してや。可愛い女の子相手に本気は出されへん」
「それ小南ちゃん相手でも言えます?」
「あー……あの子はな。命の危険感じるからな。可愛いけどな」
「ほら! やっぱり私だからじゃないですか!」
この可愛い生き物どうしてやろうか? ぷうっとむくれてそっぽを向いたあきちゃんは間違いなく可愛い。可愛い以外の何者でもない。
私だからじゃないですか! って……それじゃまるで。
「まるで俺にとってあきちゃんが大事な女の子みたいな言い方やね?」
「なっ……違いますよ! そんなこと言ってない!」
真っ赤な顔をしたあきちゃんを、抱き締めてちゅーくらいかましたいけども。ぐっと我慢して。
「そやでー。あきちゃん、俺はあきちゃんのこと好いとうからね。せやから、本気で戦えへんのや」
「うっ嘘うそ! 誰にでも言ってるんでしょ! 騙されないもん!」
彼女の否定の仕方は、恋する乙女のそれだと、自惚れていいやろか? 俺の胸も、キューンと悲鳴を上げるんやから、きっと間違いじゃない。
「嘘やあらへん。あきちゃん、好きやで」
「ーーっ、私だって! 私だって……」
いよいよ赤く頬を染めて、泣き出しそうなくらい目元を潤ませて。もう我慢が効かずに小さい身体を抱き締めた。