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夢小説設定
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うつらうつらと微睡むのは大変に心地がいい。リビングのソファーの上、夜のニュース番組をBGMに歯も磨かずにうたた寝をしていた。お風呂で温まった体温は、明日の支度をする意欲を溶かしていく。このまま、夢の中へ落ちていきたい。
「姉さん、ほら、そんなところで寝ないで。風邪ひくよ」
「うーん……」
充のため息が遠くで聞こえる。ゆさゆさと肩を揺すられるが、瞼は重く持ち上がらない。
「歯ブラシ持ってきたから、歯、磨いて」
脱力した手に、歯ブラシを握らされる。半分眠ったまま、歯ブラシを口に突っ込んで、力無く出し入れする。それを繰り返した後、ぼーっとした頭で洗面所に向かい、口をすすぐ。グラグラと身体が揺れ、そのままズルズルと、壁を背に座り込んで惰眠を貪る。
「あ、もう。起きて、姉さん」
私を見つけた充がまた肩を揺する。充の呆れた顔が目に浮かぶ。でも、充は甲斐甲斐しく私の世話をしてくれるから。
「おんぶー」
「えー……」
そんな出来のいい弟に、姉らしくもなく甘えてしまうのです。
「はあ、しょうがないな」
早々に諦めて、充は私の体を背負った。ずりずりと引きずるようにして、私を寝室のベッドまで運ぶ。
「これじゃもう介護だよ」
そう文句は言うけれど、ベッドにはそっと降ろしてくれて、丁寧に布団までかけてくれる。本当に、充は優しい。
「おやすみー充」
「はい、おやすみ、姉さん」
やんわりと頭を撫でて、静かに充は部屋を出た。そのまま、私は夢の続きを追いかけた。
「姉さん、ほら、そんなところで寝ないで。風邪ひくよ」
「うーん……」
充のため息が遠くで聞こえる。ゆさゆさと肩を揺すられるが、瞼は重く持ち上がらない。
「歯ブラシ持ってきたから、歯、磨いて」
脱力した手に、歯ブラシを握らされる。半分眠ったまま、歯ブラシを口に突っ込んで、力無く出し入れする。それを繰り返した後、ぼーっとした頭で洗面所に向かい、口をすすぐ。グラグラと身体が揺れ、そのままズルズルと、壁を背に座り込んで惰眠を貪る。
「あ、もう。起きて、姉さん」
私を見つけた充がまた肩を揺する。充の呆れた顔が目に浮かぶ。でも、充は甲斐甲斐しく私の世話をしてくれるから。
「おんぶー」
「えー……」
そんな出来のいい弟に、姉らしくもなく甘えてしまうのです。
「はあ、しょうがないな」
早々に諦めて、充は私の体を背負った。ずりずりと引きずるようにして、私を寝室のベッドまで運ぶ。
「これじゃもう介護だよ」
そう文句は言うけれど、ベッドにはそっと降ろしてくれて、丁寧に布団までかけてくれる。本当に、充は優しい。
「おやすみー充」
「はい、おやすみ、姉さん」
やんわりと頭を撫でて、静かに充は部屋を出た。そのまま、私は夢の続きを追いかけた。