short-1-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
鋼君のお部屋にお邪魔して3時間。特に何をするわけでもなく、ずーっと鋼君があぐらをかいた上に座らされて、ぴったりと抱きすくめられている。出されたお茶は汗をかいて、きっとぬるくなってしまっている。少し身じろぎをすると、
「どうした?」
と優しく訊いてくれる。
「んーん。どうもしないけど。飽きない?」
「あきは飽きちゃった?」
「ううん、そんなことないけど」
体重を預け、首を後ろに回せば、ちゅ、ちゅ、と顔中にキスの雨が降る。こそばゆくて、笑みがこぼれてしまう。最後に唇にキスを落とすと、ぎゅっと腕に力がこもった。身体を前後に揺らして、
「あき、だーいすき」
と甘い言葉を頂戴する。鋼君は言葉でも、行動でも、全身で愛を伝えてくれる。今まで生きてきて、これ以上ないくらいに心は満たされて、溶かされていく。
「私も、鋼君大好きだよ」
目を見て言えば、恥ずかしそうに少し目線が下になる。自分は簡単に言う癖に、鋼君は私からのラブコールには途端に恥ずかしがるのだ。そんなところも愛おしい。突き出されたおでこに、今度は私からキスをしてあげた。鋼君はばっと顔を上げて、手で額を抑える。それから、リンゴみたいに真っ赤になり、
「あき~っ!」
とぎゅうぎゅう抱きついて照れ隠しをした。
「ちょっと、苦しいよ。鋼君」
「ごめん、嬉しくて……あきからのキス、あまりないから。どうしたらいいのか分かんなくなるんだ」
そう言って、またキスをされた。私だって恥ずかしいのに。鋼君はおもむろに私の手を取ると、今度は指にキスを落とした。手を弄ぶように、指を絡めて口付けが繰り返される。それを黙って受け入れていたけど、どうにもむずむずする。
「鋼君、」
「ん、なあに?」
「あのね、その……」
こんなこと言ったら、変だと思われるかな。
「口に、して欲しいな。キス」
言えば、鋼君が息を飲んだのが分かる。私の心臓がドクドクと波打ってうるさい。
「じゃあ、あきからしてくれる?」
「……うん」
「それじゃあ、こっち向いて」
身体を反転させて、向かい合うような態勢になる。目を合わせては外して、そわそわと目線が行き交う。きゅ、と鋼君は私の手を握った。そして、ゆっくり目を閉じた。
「じゃあ、するよ?」
「うん」
ゆっくり、ゆっくり顔を近づける。瞬間、ギュッと目をつむって唇同士が触れ合った。そっと離れようとすると、鋼君の繋いでいない方の手が後頭部に回された。そのまま、また唇が触れ合い、押しつけられて、隙間から舌が差し込まれた。
「ん、う」
吸いつくように何度もキスをされて、意識がとろけていく。うっすら目を開けて鋼君の瞳を見れば、うるんでいた。
「っはあ、ごめん。堪えられなかった」
ようやく解放されて、鋼君は私を抱きしめた。ドクン、ドクンと鋼君の心臓も激しく波打っている。
「鋼君も、ドキドキした?」
「するよ、そりゃあ。好きな人だもの。あきは?」
「すっごく、ドキドキした」
大事そうに、鋼君が私の頭を撫でる。幸せで、幸せで、ずっとこのままでいたいくらいだ。
「もう、離せなくなっちゃうな」
以心伝心。2人だけの時間、心はひとつ。
「ずっと、ずーっと離さないでね?」
答えるように、また鋼君の腕に力がこもった。
「どうした?」
と優しく訊いてくれる。
「んーん。どうもしないけど。飽きない?」
「あきは飽きちゃった?」
「ううん、そんなことないけど」
体重を預け、首を後ろに回せば、ちゅ、ちゅ、と顔中にキスの雨が降る。こそばゆくて、笑みがこぼれてしまう。最後に唇にキスを落とすと、ぎゅっと腕に力がこもった。身体を前後に揺らして、
「あき、だーいすき」
と甘い言葉を頂戴する。鋼君は言葉でも、行動でも、全身で愛を伝えてくれる。今まで生きてきて、これ以上ないくらいに心は満たされて、溶かされていく。
「私も、鋼君大好きだよ」
目を見て言えば、恥ずかしそうに少し目線が下になる。自分は簡単に言う癖に、鋼君は私からのラブコールには途端に恥ずかしがるのだ。そんなところも愛おしい。突き出されたおでこに、今度は私からキスをしてあげた。鋼君はばっと顔を上げて、手で額を抑える。それから、リンゴみたいに真っ赤になり、
「あき~っ!」
とぎゅうぎゅう抱きついて照れ隠しをした。
「ちょっと、苦しいよ。鋼君」
「ごめん、嬉しくて……あきからのキス、あまりないから。どうしたらいいのか分かんなくなるんだ」
そう言って、またキスをされた。私だって恥ずかしいのに。鋼君はおもむろに私の手を取ると、今度は指にキスを落とした。手を弄ぶように、指を絡めて口付けが繰り返される。それを黙って受け入れていたけど、どうにもむずむずする。
「鋼君、」
「ん、なあに?」
「あのね、その……」
こんなこと言ったら、変だと思われるかな。
「口に、して欲しいな。キス」
言えば、鋼君が息を飲んだのが分かる。私の心臓がドクドクと波打ってうるさい。
「じゃあ、あきからしてくれる?」
「……うん」
「それじゃあ、こっち向いて」
身体を反転させて、向かい合うような態勢になる。目を合わせては外して、そわそわと目線が行き交う。きゅ、と鋼君は私の手を握った。そして、ゆっくり目を閉じた。
「じゃあ、するよ?」
「うん」
ゆっくり、ゆっくり顔を近づける。瞬間、ギュッと目をつむって唇同士が触れ合った。そっと離れようとすると、鋼君の繋いでいない方の手が後頭部に回された。そのまま、また唇が触れ合い、押しつけられて、隙間から舌が差し込まれた。
「ん、う」
吸いつくように何度もキスをされて、意識がとろけていく。うっすら目を開けて鋼君の瞳を見れば、うるんでいた。
「っはあ、ごめん。堪えられなかった」
ようやく解放されて、鋼君は私を抱きしめた。ドクン、ドクンと鋼君の心臓も激しく波打っている。
「鋼君も、ドキドキした?」
「するよ、そりゃあ。好きな人だもの。あきは?」
「すっごく、ドキドキした」
大事そうに、鋼君が私の頭を撫でる。幸せで、幸せで、ずっとこのままでいたいくらいだ。
「もう、離せなくなっちゃうな」
以心伝心。2人だけの時間、心はひとつ。
「ずっと、ずーっと離さないでね?」
答えるように、また鋼君の腕に力がこもった。