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「今、ここでキス出来る?」
「は?」
太刀川は信じられないものを見る目で私を見た。当たり前だ、今は防衛任務中で、絶賛近界民が進行中。少し離れた所には出水くんと唯我くんがいるし、通信は柚宇ちゃんと繋がっている。自分でも、何を言っているんだろうと思う。
「お前、どっか打ったのか? 頭大丈夫?」
「うわー太刀川にだけは言われたくなかった」
近界民を斬り伏せながら、太刀川を見る。戦う姿は、普段からは想像出来ないくらいかっこいい。ああ、もう。
「戦場で結ばれるなんて、ロマンチックだと思わない?」
「……俺あきが好きだなんて言った覚えないけど」
「あら、私も太刀川が好きなんて一言も言ってないよ」
すぐにでも彼を自分のものにしたい反面、私から告白するのは負けた気がして。お互い意地を張り合って、気持ちは通じ合っているはずなのに、関係だけは交わらずに平行線なのだ。
「っと。これで最後か」
最後の一体を倒し、私達の背後には近界民の山が築かれていた。太刀川の横に立つが、この男は涼しげな顔を崩さない。馬鹿のくせに。
「そっち終わりましたー?」
「終わったよー」
山の向こう側から、出水くんの声が聞こえる。返事をして、歩き出そうとしたら、後ろに手首を引っ張られた。
「、なに」
言葉の続きは、太刀川に吸い込まれた。ほんの一瞬。触れ合うだけで離れていく。
「出水ー今日このあとコロッケ食いに行くぞ」
「いいっすね! おごりですか?」
「ああ、唯我のおごりだ」
「ちょっと、酷いですよ! なんで僕のおごりなんですか!」
何事もなかったように、太刀川は私の横をすり抜けて皆と話している。私は呆然と立ちつくした。今きっと見せられない顔をしているだろう。本当、なんなの。ムードもへったくれもないのに。悔しすぎる。
「あきもコロッケ食うか?」
「誰が行くか! バーカ、モジャヒゲ!」
私の反応に他の皆は不思議そうに私を見た。太刀川はにやにやと笑いを堪えている。ムカつく!
「……責任取りなさいよね!」
「へえ、なんの?」
返事はせず、私は馬鹿の背中にグーパンを入れた。
「痛え痛え」
大して痛くなそうな声でそう言う。絶対、私から好きだなんて言ってやらないんだから!
「は?」
太刀川は信じられないものを見る目で私を見た。当たり前だ、今は防衛任務中で、絶賛近界民が進行中。少し離れた所には出水くんと唯我くんがいるし、通信は柚宇ちゃんと繋がっている。自分でも、何を言っているんだろうと思う。
「お前、どっか打ったのか? 頭大丈夫?」
「うわー太刀川にだけは言われたくなかった」
近界民を斬り伏せながら、太刀川を見る。戦う姿は、普段からは想像出来ないくらいかっこいい。ああ、もう。
「戦場で結ばれるなんて、ロマンチックだと思わない?」
「……俺あきが好きだなんて言った覚えないけど」
「あら、私も太刀川が好きなんて一言も言ってないよ」
すぐにでも彼を自分のものにしたい反面、私から告白するのは負けた気がして。お互い意地を張り合って、気持ちは通じ合っているはずなのに、関係だけは交わらずに平行線なのだ。
「っと。これで最後か」
最後の一体を倒し、私達の背後には近界民の山が築かれていた。太刀川の横に立つが、この男は涼しげな顔を崩さない。馬鹿のくせに。
「そっち終わりましたー?」
「終わったよー」
山の向こう側から、出水くんの声が聞こえる。返事をして、歩き出そうとしたら、後ろに手首を引っ張られた。
「、なに」
言葉の続きは、太刀川に吸い込まれた。ほんの一瞬。触れ合うだけで離れていく。
「出水ー今日このあとコロッケ食いに行くぞ」
「いいっすね! おごりですか?」
「ああ、唯我のおごりだ」
「ちょっと、酷いですよ! なんで僕のおごりなんですか!」
何事もなかったように、太刀川は私の横をすり抜けて皆と話している。私は呆然と立ちつくした。今きっと見せられない顔をしているだろう。本当、なんなの。ムードもへったくれもないのに。悔しすぎる。
「あきもコロッケ食うか?」
「誰が行くか! バーカ、モジャヒゲ!」
私の反応に他の皆は不思議そうに私を見た。太刀川はにやにやと笑いを堪えている。ムカつく!
「……責任取りなさいよね!」
「へえ、なんの?」
返事はせず、私は馬鹿の背中にグーパンを入れた。
「痛え痛え」
大して痛くなそうな声でそう言う。絶対、私から好きだなんて言ってやらないんだから!