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恋人たちが愛を確かめ合うクリスマスイブ。人でごった返す街中を通り過ぎ、普段通り家に帰ってきた。私の彼氏はというと、防衛任務があるだとかで今日は会えないらしい。まあ、仕方ないなと割り切って一人部屋で過ごす。別に、何もしなきゃ普通の日と変わりないし。寂しくなんかない。ちょっと豪華なご飯を家族と食べたし、ゆっくりお風呂にも入ったし。あとは寝るだけ。ベットに潜り込み、今年の出来事を振り返る記事をネットで見ていた。ああ、そういえばこんなこともあったな、なんて思いながら画面をスクロールしていく。今年も終わっちゃうなあ、陽介と付き合い出して一年くらい経つんだなあ、なんて。思い出したら、ふと今一人でいることが心細くなったりして。あーもう、忘れよう、もう寝てしまおうと布団を被ったら、スマホに着信が入った。画面を見ると、会いたい人の名前が表示されている。飛び起きて、電話に出た。
「もしもし、陽介?」
「おう。今、家だよな?」
「そう、だけど」
「じゃあ、外見てみ」
それを聞いて、期待を胸に窓を開け放った。下を見下ろせば、白い息を吐く陽介と目があう。弾かれるように、私は玄関へ走り外へ出た。
「馬鹿、なんでそんな薄着で出てくんだよ」
陽介は自分の上着を脱ぎ、私の肩にかけた。陽介の体温でとても温まっている。
「今日、任務なんじゃ」
「終わってから走ってきた!」
にっと笑う陽介に、じんわり胸が熱くなる。この日のために、私のために駆けつけてくれたんだ。
「ほら、来いよ」
広げられた胸に、飛び込むことにためらいはなかった。陽介の体温、匂い、鼓動。その全てに、ああ、幸せだなと感じる。頬ずりをすれば、大きな手が頭を撫でてくれる。
「メリークリスマス、あき」
「……メリークリスマス、陽介。ありがとう、会いにきてくれて」
「いや、やっぱ会いたいじゃん?」
「うん、陽介好き」
「やめろ照れる」
「好き」
「あー……」
雪の代わりにキスが降ってくる。つま先が冷たくなるまで、そのまま抱きしめあっていた。
「もしもし、陽介?」
「おう。今、家だよな?」
「そう、だけど」
「じゃあ、外見てみ」
それを聞いて、期待を胸に窓を開け放った。下を見下ろせば、白い息を吐く陽介と目があう。弾かれるように、私は玄関へ走り外へ出た。
「馬鹿、なんでそんな薄着で出てくんだよ」
陽介は自分の上着を脱ぎ、私の肩にかけた。陽介の体温でとても温まっている。
「今日、任務なんじゃ」
「終わってから走ってきた!」
にっと笑う陽介に、じんわり胸が熱くなる。この日のために、私のために駆けつけてくれたんだ。
「ほら、来いよ」
広げられた胸に、飛び込むことにためらいはなかった。陽介の体温、匂い、鼓動。その全てに、ああ、幸せだなと感じる。頬ずりをすれば、大きな手が頭を撫でてくれる。
「メリークリスマス、あき」
「……メリークリスマス、陽介。ありがとう、会いにきてくれて」
「いや、やっぱ会いたいじゃん?」
「うん、陽介好き」
「やめろ照れる」
「好き」
「あー……」
雪の代わりにキスが降ってくる。つま先が冷たくなるまで、そのまま抱きしめあっていた。