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しかし、私のSEって本当に役に立たないな。なんなの、喋ったら眠るって。近界民には全く効かないし、本当に副作用って感じでいいことがない。昨日の反省を経て、手当たり次第に個人ランク戦を挑みながらふと考える。もっとこう、迅さんとかみたいに活用できるSEがよかった。
「ふぃー……とりあえず3勝」
少しだけ、勝ちを取りにいける様になった気がする。この勢いで、勝ち進んで行こう。次の対戦相手を検索する。
「あれ、珍しい」
画面に珍しい名前を見つけて、早速勝負を申し込んだ。
『10-0。勝者、村上鋼』
荒船君に負ける私が、鋼君に勝てるわけはなかった。でも、1本も取れないとなると正直凹む。がっくりしながらラウンジに出ると、鋼君も休憩に入ったところで、缶コーヒーを飲んでいた。駆け寄り、隣に腰を掛ける。
「あき、なんか久しぶりだな」
『本当! 元気してた?』
鋼君と私は所謂幼なじみというやつだ。ボーダーに入ったのも鋼君に誘われたからだし、荒船君と知り合ったのも彼経由だ。
「隊長はどうだ? やっぱり大変か?」
『そうだねーでも皆いい子だし、楽しいよ』
「そうか。ならよかった」
鋼君の話し方や声は落ち着く。しばらく、お互いの近況を報告しあった。チームメイトが強いこと、相変わらず私は英語が苦手なこと、荒船君と10本勝負して3本取ったこと……。
「なぁ、あき。今日の成果を確認したいから、話してくれないか?」
「!」
そうだ、私のSEが役に立つことひとつだけあった。
「じゃあ、あのね、こないだの防衛任務でね……」
それは、鋼君のお手伝いが出来ること。鋼君のSEと私のはとても相性がいい。昔は、鋼君も自分のSEが嫌いだったみたいだけど、最近は上手く付き合っている様だ。でも、昔から彼は眠くなる私の話を嫌がらず聞いてくれた。それはとても嬉しいことで、だから、彼が眠ってしまっても不思議と寂しさは感じなかった。
「でね、瞳ちゃんがかっこよく援護してくれて、勝てたんだ」
隣から規則正しい寝息が聞こえる。ああ、どうして鋼君の寝顔にこんなにも安心するのだろう。昨日は夜遅くまで頑張ったので、私も眠い。気づけば、彼の肩にもたれかかって、私も眠りこけていた。
「ふぃー……とりあえず3勝」
少しだけ、勝ちを取りにいける様になった気がする。この勢いで、勝ち進んで行こう。次の対戦相手を検索する。
「あれ、珍しい」
画面に珍しい名前を見つけて、早速勝負を申し込んだ。
『10-0。勝者、村上鋼』
荒船君に負ける私が、鋼君に勝てるわけはなかった。でも、1本も取れないとなると正直凹む。がっくりしながらラウンジに出ると、鋼君も休憩に入ったところで、缶コーヒーを飲んでいた。駆け寄り、隣に腰を掛ける。
「あき、なんか久しぶりだな」
『本当! 元気してた?』
鋼君と私は所謂幼なじみというやつだ。ボーダーに入ったのも鋼君に誘われたからだし、荒船君と知り合ったのも彼経由だ。
「隊長はどうだ? やっぱり大変か?」
『そうだねーでも皆いい子だし、楽しいよ』
「そうか。ならよかった」
鋼君の話し方や声は落ち着く。しばらく、お互いの近況を報告しあった。チームメイトが強いこと、相変わらず私は英語が苦手なこと、荒船君と10本勝負して3本取ったこと……。
「なぁ、あき。今日の成果を確認したいから、話してくれないか?」
「!」
そうだ、私のSEが役に立つことひとつだけあった。
「じゃあ、あのね、こないだの防衛任務でね……」
それは、鋼君のお手伝いが出来ること。鋼君のSEと私のはとても相性がいい。昔は、鋼君も自分のSEが嫌いだったみたいだけど、最近は上手く付き合っている様だ。でも、昔から彼は眠くなる私の話を嫌がらず聞いてくれた。それはとても嬉しいことで、だから、彼が眠ってしまっても不思議と寂しさは感じなかった。
「でね、瞳ちゃんがかっこよく援護してくれて、勝てたんだ」
隣から規則正しい寝息が聞こえる。ああ、どうして鋼君の寝顔にこんなにも安心するのだろう。昨日は夜遅くまで頑張ったので、私も眠い。気づけば、彼の肩にもたれかかって、私も眠りこけていた。