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426.【太刀川】「模擬戦やろーぜ!」
「アイス奢ってくれるなら」
「俺に勝てたらな」
「却下」
そんなもの無償で傷つけられるだけだ。私は無料でアイスが食べたいのだ、今。
「あ、あとレポート」
「トリプル」
「うむ……」
じとーっと睨めば、降参とばかりにあがる両手
「お前には敵わない」
427.【迅】「月が綺麗だな」
「……今日は新月だよ?」
至極真っ当な意見を言えば、苦笑する君。
「見えないから、美しいものってあるでしょ?」
例えば、君の心とか。そう言う彼の表情は、暗闇でよく分からない。私は、貴方が見えなきゃ不安だよ
428.【水上】将棋、囲碁、チェス、オセロ。なにをやっても勝てないから、人生ゲームを挑んだ。私は先に結婚して安泰な人生を進む。
「ふふふ、見なさい! これなら勝てる!」
「そこ威張られてもなぁ……」
呆れ顔の水上から一言。
「ゲームやのうて、俺と人生歩まん? ……なんちゃって」
429.【村上】「あき、背中貸して」
今にも泣きそうな顔は子犬のようだ。時折、彼の心から溢れ出す雫を、私は受け止めている。
「かっこ悪くて、ごめん」
そんなこと、言わなくていいのに。その涙は、貴方が生きている証拠だから。
「懸命に生きる、鋼は素敵だよ」
大好き、と伝えられないけど
430.【荒船】「足冷たっ!あっち行け!」
否定は出来ないけど、蹴ることないじゃないの。布団の中で精一杯離れると、しばらくして寝息が。そーっと背中にひっついた。広い背中は安心する。
「……やっぱ温めてやる」
起きてたの。私をしっかり抱きとめると今度こそ彼は寝た。素直じゃないなぁ
431.【生駒】「あき、なんかかわええポーズ取って」
「は?」
「いや、イコさん久々にランク戦で負けてもーてな。傷心モードやねん」
「嫌」
「頼むわ~! あきにしてもろたら元気出るから~」
「それ、私じゃないとダメ?」
「え?」
しかめ面で離れていくあき。えっ、もしかして脈ありなん?
432.【エネドラ】「ミルクティーがいい」
「……珍しいね」
いつもは絶対アップルティーなのに。注ぎかけた手を止め、私と二人分のミルクティーをいれる。出してあげれば
「甘い」
なんて文句が出る。
「じゃあやめればいいのに」
「……お前が普段なに飲んでんのか、気になっただけだよ」
433.【若村】「ジャークソン!」
「……なんだそれ俺のことなのか?」
「王子先輩がそう言ってた」
「ふーん」
大して興味なさそう。彼の視線の先は、いつも華ちゃんだし。
「話すときは目を見たまえよ、ジャクソンくん」
「……俺は若村だっての」
じゃあそう呼べば、君は振り向いてくれるの?
434.【王子】年明け初任務。
「やぁお年玉貰えた?」
「随分デリケートなこと聞くじゃない」
王子は年が明けてもシニカル笑み。
「僕はね、一人っ子だから結構貰えるんだ」
へぇ
「それでね、今年は君に何か贈ろうと思うんだけど、なにがいい?」
「僕からの好意の印と受け取ってくれていいよ」
435.【村上】毎年、約束事のように送られる年賀状。小学生の頃の同級生の村上君からも。距離感を忘れていつの間にかこれだけのやり取りになってしまったけど、元気なことを知れて嬉しい。そんな安心した気持ちで読んでいたら、
「ずっと前から好きでした」
の一言 。ちょっと困っちゃうな
436.【村上】時計の針が真上を指した。こんな時間から湯を沸かし、カップ焼きそばを作り始める。
「火傷するといけないから」
と、特にお咎めなく調理を変わる彼は過保護すぎる。そんな彼に言われるまま、ソファーで待機する私も大概だが。
「鋼くーん」
「何」
「大好き!」
鋼君は火傷した。
437.【菊地原】温もりを帯びた爽やかな風が、春の訪れを告げる。僕の伸ばした髪が桜と共に舞い上がる。
「髪、ボサボサだね」
「……ほっといて」
そっぽを向く僕に構わずに、早乙女は手を出し髪を撫で付ける。心音がうるさいのは、早乙女の方か、それとも。答えなんて分かりきっているけれど。
438.【隠岐】ランク戦を駆ける姿が、鳥の様だと思った。
「ほんなら鳥の背、乗ってみたない?」
冗談めかして言う彼に、真剣に頷いてしまえば、染まるのは彼の頬の方で。
「あー、ほなら。空の散歩にお連れしましょ……?」
おずおずと出された手に手を重ねて。甲斐甲斐しくお辞儀すれば気分は
439.【菊地原】「ここはこの公式使って……って聞いてる!?」
遠征中、出来なかった分の課題を、癪だけど早乙女に手伝ってもらっている。放課後の教室、斜陽が一生懸命な彼女を赤く染める。こんな騒がしい奴にこんなこと頼むなんて。
「……鈍感」
「はい? どゆこと?」
僕が誘う理由くらい考えて欲しい。こんな僕が
440.【王子】「この映画面白い?」
一緒に観ているのに、王子はそんな少し変わったことを訊いてきた。
「まだ途中だし、王子も今観てるじゃん」
「うん、そうだね。で、面白い?」
「んー……」
正直盛り上がりに欠けるとは思っていた。言葉にする前に、王子はテレビの電源を落とした。
「僕はね、飽きてしまったよ」
441.【荒船】「この暑いのに鍋かよ……」
「ご、ごめん」
だって昨日まで寒かったし。材料買ってきてしまったし。楽だし……とはいえ、別のレシピを模索すべきだっただろうか……。
「ま、お前が作る鍋美味いからいいわ」
「簡単だけどね」
「いや、鍋ならお前が作ったのがいい」
じゃあ腕によりかけて作りますか
442.【王子】「王子、なにしてんの」
道端でしゃがみ込む背中に問えば、
「手持ちの氷砂糖が、この暑さで溶けてしまってね」
と、地面を指をさす。そこには黒くて小さい命の行列。
「蟻の行列って見てると楽しいよね」
「君ならそう言ってくれると思ったよ!」
嬉しそうな王子の笑顔は太陽よりも眩しい。
443.【荒船】「海に行きてぇ」
「泳げない人がなんて?」
「うっせ。別にいいだろ」
取り立ての免許使って、彼女とシーサイドに洒落込んだって。
「砂浜で寝てみてぇんだよ」
「私日に焼けたくないんだけど」
「日焼け止め塗ってやんよ」
「……スケベ」
泳げなくても、彼女となら楽しみがある。
444.【唐沢】短くなっていく煙草に恋心を募らせる。
「さて、なんの話をしていたんだっけな」
とぼける貴方にすら愛しさを感じるなんて、末期症状だ。煙草が灰皿に押し付けられ、用済みとなる。私も彼にとってそんな存在なのかもしれない。
「昨日、連れ添っていた女性は誰ですか」
追いすがる女は嫌われますか
445.【王子】「後ろ、乗ってく?」
そう誘う彼に自転車は笑っちゃうほど似合わない。黄昏を背に嬉しそうに返事を待つ彼。
「重いよ?」
「問題ない」
否定しないとこに彼らしさを覚える。自転車の後ろに腰掛けると、ゆらゆら揺れながらも進み始める。
「一度やってみたかったんだ」
彼の好奇心に、胸躍らせる夏。
446.【荒船】私の彼氏は結構わがままで、自分が映画に釘付けなのに私を片腕に抱えて動けなくする。私が映画に興味あろうがなかろうが御構いなしだ。
「……お手洗い行きたいんだけど」
そう言えば、意地悪く拘束の力を強める。
「ちょっとー!」
「あー悪かった悪かった」
悪気なさそうで楽しげな横顔。
447.【出水】君が蜜柑を積み上げるのに必死なせいで、動いて近くに寄れない。
「ねぇ、」
「んだよ、よしあと一個で五個目!」
「それ成功したら、恋人になってくれる?」
「おーいいぜ……は?」
蜜柑がゴロゴロテーブルに転がる。
「出水のいくじなし」
君は林檎のように真っ赤。
↓ここから「ルサンチマンの虜」時代に少しだけ追加したもの
448.【村上】ボーダーに入ってから、君はどんどん勇敢になっていく。
「己の分は弁えてるよ」
私が心配で問い詰めれば、困った様に笑いながらそう言う。鋼を信じてないわけじゃない、けど。どんなに鋼が強くても、いつかいなくなるんじゃないかって、不安の影が消えることはない。
449.【風間】「もー!私に合わせてんのか知らないけど、こんなになるまで飲まないでっていつも言ってるじゃん!」
「すまん……」
それきり、次の言葉も出てこない君。お酒そんなに強くないのに、どうして酒豪な私と張り合うのだろうか。
世話焼かれたい半分、惚れた女に勝ちたい半分。
450.【来馬】辰也君に贈り物をする時は本当に困る。
「別に悩んだりしなくていいよ。気持ちが嬉しいよ」
そう彼は言うのだけど。下手なものを贈って邪魔になってしまっては嫌なので、大体は手作りのお菓子になる。(気持ちがこもってるからプライスレスって事で!)最近のライバルは今ちゃん。
451.【王子】「君、今日僕に言うべき事あるよね?」
キラキラの笑顔を向けられて、血の気がひいた。彼氏の誕生日を今の今まで忘れてたとは、笑えない。
「はやく」
「……ごめん、忘れてた!」
「そうじゃないでしょ」
目線を下げた私の顔を指で掬いあげて。
「ひと言、聞けたらそれでいいんだ」
452.【米屋】米屋が緑川にボコられてた。その後、私もボコられた。
「強くなってんなー成長期って怖え」
「……悔しくないの」
若干不機嫌な私とは対照的に、楽しそう。
「全く!って言ったら嘘になるけど。味方が強くなってるのは心強いし」
君の瞳はワクワクしていた。
「次、戦うのが楽しみだろ?」
「アイス奢ってくれるなら」
「俺に勝てたらな」
「却下」
そんなもの無償で傷つけられるだけだ。私は無料でアイスが食べたいのだ、今。
「あ、あとレポート」
「トリプル」
「うむ……」
じとーっと睨めば、降参とばかりにあがる両手
「お前には敵わない」
427.【迅】「月が綺麗だな」
「……今日は新月だよ?」
至極真っ当な意見を言えば、苦笑する君。
「見えないから、美しいものってあるでしょ?」
例えば、君の心とか。そう言う彼の表情は、暗闇でよく分からない。私は、貴方が見えなきゃ不安だよ
428.【水上】将棋、囲碁、チェス、オセロ。なにをやっても勝てないから、人生ゲームを挑んだ。私は先に結婚して安泰な人生を進む。
「ふふふ、見なさい! これなら勝てる!」
「そこ威張られてもなぁ……」
呆れ顔の水上から一言。
「ゲームやのうて、俺と人生歩まん? ……なんちゃって」
429.【村上】「あき、背中貸して」
今にも泣きそうな顔は子犬のようだ。時折、彼の心から溢れ出す雫を、私は受け止めている。
「かっこ悪くて、ごめん」
そんなこと、言わなくていいのに。その涙は、貴方が生きている証拠だから。
「懸命に生きる、鋼は素敵だよ」
大好き、と伝えられないけど
430.【荒船】「足冷たっ!あっち行け!」
否定は出来ないけど、蹴ることないじゃないの。布団の中で精一杯離れると、しばらくして寝息が。そーっと背中にひっついた。広い背中は安心する。
「……やっぱ温めてやる」
起きてたの。私をしっかり抱きとめると今度こそ彼は寝た。素直じゃないなぁ
431.【生駒】「あき、なんかかわええポーズ取って」
「は?」
「いや、イコさん久々にランク戦で負けてもーてな。傷心モードやねん」
「嫌」
「頼むわ~! あきにしてもろたら元気出るから~」
「それ、私じゃないとダメ?」
「え?」
しかめ面で離れていくあき。えっ、もしかして脈ありなん?
432.【エネドラ】「ミルクティーがいい」
「……珍しいね」
いつもは絶対アップルティーなのに。注ぎかけた手を止め、私と二人分のミルクティーをいれる。出してあげれば
「甘い」
なんて文句が出る。
「じゃあやめればいいのに」
「……お前が普段なに飲んでんのか、気になっただけだよ」
433.【若村】「ジャークソン!」
「……なんだそれ俺のことなのか?」
「王子先輩がそう言ってた」
「ふーん」
大して興味なさそう。彼の視線の先は、いつも華ちゃんだし。
「話すときは目を見たまえよ、ジャクソンくん」
「……俺は若村だっての」
じゃあそう呼べば、君は振り向いてくれるの?
434.【王子】年明け初任務。
「やぁお年玉貰えた?」
「随分デリケートなこと聞くじゃない」
王子は年が明けてもシニカル笑み。
「僕はね、一人っ子だから結構貰えるんだ」
へぇ
「それでね、今年は君に何か贈ろうと思うんだけど、なにがいい?」
「僕からの好意の印と受け取ってくれていいよ」
435.【村上】毎年、約束事のように送られる年賀状。小学生の頃の同級生の村上君からも。距離感を忘れていつの間にかこれだけのやり取りになってしまったけど、元気なことを知れて嬉しい。そんな安心した気持ちで読んでいたら、
「ずっと前から好きでした」
の一言 。ちょっと困っちゃうな
436.【村上】時計の針が真上を指した。こんな時間から湯を沸かし、カップ焼きそばを作り始める。
「火傷するといけないから」
と、特にお咎めなく調理を変わる彼は過保護すぎる。そんな彼に言われるまま、ソファーで待機する私も大概だが。
「鋼くーん」
「何」
「大好き!」
鋼君は火傷した。
437.【菊地原】温もりを帯びた爽やかな風が、春の訪れを告げる。僕の伸ばした髪が桜と共に舞い上がる。
「髪、ボサボサだね」
「……ほっといて」
そっぽを向く僕に構わずに、早乙女は手を出し髪を撫で付ける。心音がうるさいのは、早乙女の方か、それとも。答えなんて分かりきっているけれど。
438.【隠岐】ランク戦を駆ける姿が、鳥の様だと思った。
「ほんなら鳥の背、乗ってみたない?」
冗談めかして言う彼に、真剣に頷いてしまえば、染まるのは彼の頬の方で。
「あー、ほなら。空の散歩にお連れしましょ……?」
おずおずと出された手に手を重ねて。甲斐甲斐しくお辞儀すれば気分は
439.【菊地原】「ここはこの公式使って……って聞いてる!?」
遠征中、出来なかった分の課題を、癪だけど早乙女に手伝ってもらっている。放課後の教室、斜陽が一生懸命な彼女を赤く染める。こんな騒がしい奴にこんなこと頼むなんて。
「……鈍感」
「はい? どゆこと?」
僕が誘う理由くらい考えて欲しい。こんな僕が
440.【王子】「この映画面白い?」
一緒に観ているのに、王子はそんな少し変わったことを訊いてきた。
「まだ途中だし、王子も今観てるじゃん」
「うん、そうだね。で、面白い?」
「んー……」
正直盛り上がりに欠けるとは思っていた。言葉にする前に、王子はテレビの電源を落とした。
「僕はね、飽きてしまったよ」
441.【荒船】「この暑いのに鍋かよ……」
「ご、ごめん」
だって昨日まで寒かったし。材料買ってきてしまったし。楽だし……とはいえ、別のレシピを模索すべきだっただろうか……。
「ま、お前が作る鍋美味いからいいわ」
「簡単だけどね」
「いや、鍋ならお前が作ったのがいい」
じゃあ腕によりかけて作りますか
442.【王子】「王子、なにしてんの」
道端でしゃがみ込む背中に問えば、
「手持ちの氷砂糖が、この暑さで溶けてしまってね」
と、地面を指をさす。そこには黒くて小さい命の行列。
「蟻の行列って見てると楽しいよね」
「君ならそう言ってくれると思ったよ!」
嬉しそうな王子の笑顔は太陽よりも眩しい。
443.【荒船】「海に行きてぇ」
「泳げない人がなんて?」
「うっせ。別にいいだろ」
取り立ての免許使って、彼女とシーサイドに洒落込んだって。
「砂浜で寝てみてぇんだよ」
「私日に焼けたくないんだけど」
「日焼け止め塗ってやんよ」
「……スケベ」
泳げなくても、彼女となら楽しみがある。
444.【唐沢】短くなっていく煙草に恋心を募らせる。
「さて、なんの話をしていたんだっけな」
とぼける貴方にすら愛しさを感じるなんて、末期症状だ。煙草が灰皿に押し付けられ、用済みとなる。私も彼にとってそんな存在なのかもしれない。
「昨日、連れ添っていた女性は誰ですか」
追いすがる女は嫌われますか
445.【王子】「後ろ、乗ってく?」
そう誘う彼に自転車は笑っちゃうほど似合わない。黄昏を背に嬉しそうに返事を待つ彼。
「重いよ?」
「問題ない」
否定しないとこに彼らしさを覚える。自転車の後ろに腰掛けると、ゆらゆら揺れながらも進み始める。
「一度やってみたかったんだ」
彼の好奇心に、胸躍らせる夏。
446.【荒船】私の彼氏は結構わがままで、自分が映画に釘付けなのに私を片腕に抱えて動けなくする。私が映画に興味あろうがなかろうが御構いなしだ。
「……お手洗い行きたいんだけど」
そう言えば、意地悪く拘束の力を強める。
「ちょっとー!」
「あー悪かった悪かった」
悪気なさそうで楽しげな横顔。
447.【出水】君が蜜柑を積み上げるのに必死なせいで、動いて近くに寄れない。
「ねぇ、」
「んだよ、よしあと一個で五個目!」
「それ成功したら、恋人になってくれる?」
「おーいいぜ……は?」
蜜柑がゴロゴロテーブルに転がる。
「出水のいくじなし」
君は林檎のように真っ赤。
↓ここから「ルサンチマンの虜」時代に少しだけ追加したもの
448.【村上】ボーダーに入ってから、君はどんどん勇敢になっていく。
「己の分は弁えてるよ」
私が心配で問い詰めれば、困った様に笑いながらそう言う。鋼を信じてないわけじゃない、けど。どんなに鋼が強くても、いつかいなくなるんじゃないかって、不安の影が消えることはない。
449.【風間】「もー!私に合わせてんのか知らないけど、こんなになるまで飲まないでっていつも言ってるじゃん!」
「すまん……」
それきり、次の言葉も出てこない君。お酒そんなに強くないのに、どうして酒豪な私と張り合うのだろうか。
世話焼かれたい半分、惚れた女に勝ちたい半分。
450.【来馬】辰也君に贈り物をする時は本当に困る。
「別に悩んだりしなくていいよ。気持ちが嬉しいよ」
そう彼は言うのだけど。下手なものを贈って邪魔になってしまっては嫌なので、大体は手作りのお菓子になる。(気持ちがこもってるからプライスレスって事で!)最近のライバルは今ちゃん。
451.【王子】「君、今日僕に言うべき事あるよね?」
キラキラの笑顔を向けられて、血の気がひいた。彼氏の誕生日を今の今まで忘れてたとは、笑えない。
「はやく」
「……ごめん、忘れてた!」
「そうじゃないでしょ」
目線を下げた私の顔を指で掬いあげて。
「ひと言、聞けたらそれでいいんだ」
452.【米屋】米屋が緑川にボコられてた。その後、私もボコられた。
「強くなってんなー成長期って怖え」
「……悔しくないの」
若干不機嫌な私とは対照的に、楽しそう。
「全く!って言ったら嘘になるけど。味方が強くなってるのは心強いし」
君の瞳はワクワクしていた。
「次、戦うのが楽しみだろ?」