NRCの少女Eに気をつけろ!
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お? 何じゃ何じゃ、何でも聞いてみるがよい。ここ500年くらいの歴史なら余裕で教えられるぞ。何せこの目で見てきたからな。
ん? エレノアについて聞きたい?
くふふ。あやつ本人にではなく、わしに聞くか。
そうじゃなー。今でこそサム坊のところでイタズラグッズを買い込み、モストロラウンジを出禁になるほどアズールにちょっかいを出し、奇声をあげながらクルーウェルを追いかける彼女じゃが、入学したてのピカピカの1年生の頃は大人しかったぞ。
突然人を追いかけることも、寝ている間に三つ編みを解いてツインテールにすることも、他の寮内に落とし穴や軽度のブービートラップを仕掛けることもせんかった。
くふふ、意外じゃろ?
去年のあやつは、それはそれは物静かで真面目でな。人の話をよく聞く子じゃった。今思えば、他の生徒の情報収集をしていたのであろうな。
この学園では滅多に見ないタイプの子じゃから、わしはあやつに、シルバーのことを頼んでいたのう。シルバーはあの通り、突然眠ってしまう体質でな。同じ歳のあやつが側にいてくれれば、わしら以外の存在と交流もできて一石二鳥と思ったわけじゃ。
最初の1年間は、あやつは甲斐甲斐しくシルバーの世話をしてくれた。
魔法史でも飛行術でも、授業の時はさりげなく側におり、眠ってしまっても根気強く起こす。
半分寝ているシルバーの手を引いて、教室に移動する姿を見た時は、あまりの微笑ましさに心がほっこりしたものじゃ。
今か? 今は立場が逆転しておるな。
サム坊の店で購入した、大容量かつ色々機能がついたウォーターガンで、あやつがフロイドと中庭ではしゃぎまくってずぶ濡れになった時は、シルバーが風魔法で乾かしておったし。
あやつが高いところにあるものを取りたい時は、シルバーがあやつを抱えて手伝っておったし。
そういえばこの前、あやつが寝ているシルバーの髪を編み込みカチューシャにして花を飾っておったな。起きてから鏡を見たシルバーは、「すごいな。エレノアは器用だ」と褒めておったぞ。くふふ。もっと他に言うことがあるだろうに。
本当にあのおなごは、見てて飽きないのう。
おっと、もうこんな時間か。
今日は軽音部で、エレノアも含めて活動する予定じゃ。お主も来るか?
おや、それは残念じゃ。
それでは、またの機会にな。