パン屋とラッパーたち
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「おいパンよこせや」
「すいませんチェンジで」
「あ゛ぁ? この店は客差別すんのか? いい度胸してんなぁオイコラ」
「だったらもうちょいカタギっぽい格好で来てくださいよ。見たら気いつけなとでも言いたげなアロハをこれ見よがしに着てくんな。風評被害で店潰れたらどう落とし前つけてくれんですかコラ」
「ハッ、そうなる前にうちの舎弟どもにここのパン買い占めさせるから安心しろや」
「ヤーさん
「残念だったな。うさポリ公なんて呼ばれても何も怖くねぇわ」
ヨコハマ界隈を仕切っている色々有名な人物を相手に、臆せず啖呵を切っている小柄な店長。
それらを遠巻きに見つめるお客さんたちは、帰るタイミングを図りかねている顔をしていた。
「つか、てめぇ敬語取れてんぞ」
「申し訳ありませんお客様、ところで何のパンをお探しでしょうか」
「
「本日のお勧めは、チョコクロワッサンとレーズンパンです」
「じゃあそいつ両方。やけにしおらしくなったな」
「他のお客様に迷惑をかけるより、目の前のお客様を帰らせることに集中しようと思いまして」
「もうちょい居座ってやろうか」
「それにしても左馬刻さんが甘いやつ買うなんて珍しいですね。妹さんへのお土産ですか?」
「シカトかよ。……そういや、てめぇ、うちの合歓をクソナンパ野郎共から助けたらしいな」
「あ、はい。そうですね」
「……合歓に手ぇ出したら容赦しねぇからな」
「あんたに目の敵にされてヨコハマ湾に沈められるリスクを負ってまで、俺があの子に危害を加えると思ってんのか」
(過保護かよ)と思いながら、チョコクロワッサンとレーズンパンを2個ずつ詰めた紙袋を、夜は左馬刻に手渡す。
「お買い上げありがとうございます」
「おう。また来るわ」
「服装に気をつけていただければ、またのご来店をお待ちしております」
「一言いらねぇな」