反応を楽しむ10のセリフ
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男性の皆さん、男らしさとはどのように身につけられるものでしょうか?
銀さんのように、腕っ節のいい人間になればいいのでしょうか?
土方さんのように、人を動かす人間になればいいでしょうか?
沖田さんのように、役職につけばいいでしょうか?
男性の皆さん、僕はどうすれば男らしく見てもらえるのでしょうか?
「今日も可愛いねぇ新八くん~」
「いや、はは…どうも…」
年上の女性というものは、あの姉上がいるからかどうしても敬わなければ、という気持ちもあり、あまり強く出ることは出来ない。
そのせいか、僕は最近、年下の可愛い男の子状態を強いられている。
「ぽん子さん、僕も一応男なんですから」
「分かってるよ~!道場も頑張ってるし、竹刀を振るう姿もいいよ~」
「それなら可愛いとかは」
「でもでもね!そのクリクリした目!柔らかそうな頬!可愛いしかない…!」
「……は、ははは…そうですか…」
何だろう、この敗北感。
ぽん子さんに何も言い返せないのが凄く悔しいけど、言い返したところで上乗せして返ってくるのを学習してからは、僕は諦めるという感情で生きている気がする。
目の前でキャッキャと楽しげに笑うぽん子さんは、ひとつしか違わないお姉さんではあるが、その差ですら数ヶ月先に生まれたという位なものだ。
なので実質同い年な訳だが、ぽん子の強引さが姉上と同じ匂いだと察知してしまった瞬間、僕の中で弟ポジションへ固定されてしまった。
それでもぽん子さんは姉上と違い、僕の中ではちゃんと「女の子」なんだけど…。
「そんなこと言って、ぽん子さんも可愛いですよ」
仕返しにニコッと笑って答えれば、ぽん子さんは恥ずかしそうに目を細めてへへっと笑い返した。
ぽん子さんのそういう所が僕の中の何かを擽って、可愛いなぁ、好きだなぁと素直に思わせてくれる。
「ありがとう新八くん。何だか恥ずかしいよ」
「本当のことですよ!」
「ふふっ」
長椅子に腰掛けて、ゆらゆらと足をブラつかせるぽん子さんは少しだけ何時もより幼く見えて、僕は胸がほかほかと温まるような気持ちだ。
「おーう。ぽん子と新八じゃねーか」
「あっ銀さん」
「どうもー」
そんな風に思いながらぽん子さんを眺めていたら、銀さんがふらりと通りがかって声をかけてきた。
パチンコの帰りなのか、片手に景品らしきお菓子をぶら下げている。
「わーいいなぁー俺もアイス食いてー。ぽん子の奢りで」
「えぇっ?!ちょ、銀さん」
「あはは、いいですよ」
「まじでか!すんまっせーん!バニラ1個注文いいすかー?」
「ええええ…」
いいのいいのと朗らかに笑うぽん子さんの横に、ニヤニヤと笑いながら銀さんが腰掛けると、ちょっとだけぽん子さんは僕の方へと距離を詰めた。
「お、わりーな。そっち狭くね?」
「大丈夫ですよ。ね、新八くん」
「えっ、あっはい」
少し腰を浮かしてこちらへ動いた時、ぽん子さんは僕の手をこっそりと握って座り直した。
僕は緊張でじわりと手のひらに汗が滲むが、ぽん子さんは平然と銀さんと楽しげに話している。
「それにしたってぽん子と新八が付き合うなんてなぁ~。ガキ同士でお熱いこって」
「えっ!無職の独り身だからって僻んでます?」
「誰が僻んでるってェ?無職でもねェわ」
「やだァ~~新八くん怖いねぇ~」
「ケッ!まだケツの青い新八が頼りになるもんかねぇ」
アイスを食べ終わった銀さんが立ち上がり、「ごちそーさん」と言いながら僕とぽん子さんの頭をポンポンと軽く叩いて去っていった。
僕の手はまだ握られたまま、重ねられたぽん子さんの細い指が僕の指にするりと重ねられた。
「ヒェッ?!ぽん子さん?!」
「新八くんの手、やっぱ男の子って感じだよね」
「えっ?!あ、そりゃぽん子さんと比べたら…」
わざわざ指を絡めて手を繋ぎ直したぽん子さんは、その手を目線の高さに上げてまじまじと眺めている。
手の甲から指までじっと見られると、可愛いを連呼されるよりも恥ずかしくて、僕は段々と顔が熱くなっていく。
「あっ!ねえ新八くん、銀さんは新八くんのこと色々言い過ぎだよね」
「銀さん?あっ、子供扱いのことですよね?」
「そう!失礼だよねぇ」
「うーん、でも銀さんからしたら確かにまだそう見えるのかも…」
そっと下ろされた手が離れて、ようやく僕の心臓はちょっとだけ落ち着いた。
バレないようにこっそり手汗を袴で拭って、火照った頬を冷ますようにヒラヒラと手で仰いだが、あまり効果はない。
そんな僕を覗き込むように前のめりになったぽん子さんは、いつもと何ら変わらない様子でにこにこと笑っている。
「でも私は新八くんのこと、子供みたいって思ってないよ」
「ええ?いつも可愛いとか言ってくるじゃないですか」
「そりゃ見た目は可愛いんだもん」
「何ですか、ソレ」
結局可愛いと思ってるんじゃないかと呆れて笑えば、ぽん子さんは少し考え込んだ後に背筋を正し、僕にこっそり耳打ちするように口元を手で隠しながら近づいてきた。
そんなぽん子さんの声を拾おうと、僕も少しだけ体を傾けるとぽん子さんの手がふわりと頬に触れた。
「ねぇねぇ新八くん、私、新八くんのことさ」
「はっはい」
頼りにしてる
慌てて離れて耳を隠せば、そんな僕の姿を見て、楽しそうに笑うぽん子さんがいた。
「あっ、あと凄く大好き」
「そ、それは僕もです…」
銀さんのように、腕っ節のいい人間になればいいのでしょうか?
土方さんのように、人を動かす人間になればいいでしょうか?
沖田さんのように、役職につけばいいでしょうか?
男性の皆さん、僕はどうすれば男らしく見てもらえるのでしょうか?
「今日も可愛いねぇ新八くん~」
「いや、はは…どうも…」
年上の女性というものは、あの姉上がいるからかどうしても敬わなければ、という気持ちもあり、あまり強く出ることは出来ない。
そのせいか、僕は最近、年下の可愛い男の子状態を強いられている。
「ぽん子さん、僕も一応男なんですから」
「分かってるよ~!道場も頑張ってるし、竹刀を振るう姿もいいよ~」
「それなら可愛いとかは」
「でもでもね!そのクリクリした目!柔らかそうな頬!可愛いしかない…!」
「……は、ははは…そうですか…」
何だろう、この敗北感。
ぽん子さんに何も言い返せないのが凄く悔しいけど、言い返したところで上乗せして返ってくるのを学習してからは、僕は諦めるという感情で生きている気がする。
目の前でキャッキャと楽しげに笑うぽん子さんは、ひとつしか違わないお姉さんではあるが、その差ですら数ヶ月先に生まれたという位なものだ。
なので実質同い年な訳だが、ぽん子の強引さが姉上と同じ匂いだと察知してしまった瞬間、僕の中で弟ポジションへ固定されてしまった。
それでもぽん子さんは姉上と違い、僕の中ではちゃんと「女の子」なんだけど…。
「そんなこと言って、ぽん子さんも可愛いですよ」
仕返しにニコッと笑って答えれば、ぽん子さんは恥ずかしそうに目を細めてへへっと笑い返した。
ぽん子さんのそういう所が僕の中の何かを擽って、可愛いなぁ、好きだなぁと素直に思わせてくれる。
「ありがとう新八くん。何だか恥ずかしいよ」
「本当のことですよ!」
「ふふっ」
長椅子に腰掛けて、ゆらゆらと足をブラつかせるぽん子さんは少しだけ何時もより幼く見えて、僕は胸がほかほかと温まるような気持ちだ。
「おーう。ぽん子と新八じゃねーか」
「あっ銀さん」
「どうもー」
そんな風に思いながらぽん子さんを眺めていたら、銀さんがふらりと通りがかって声をかけてきた。
パチンコの帰りなのか、片手に景品らしきお菓子をぶら下げている。
「わーいいなぁー俺もアイス食いてー。ぽん子の奢りで」
「えぇっ?!ちょ、銀さん」
「あはは、いいですよ」
「まじでか!すんまっせーん!バニラ1個注文いいすかー?」
「ええええ…」
いいのいいのと朗らかに笑うぽん子さんの横に、ニヤニヤと笑いながら銀さんが腰掛けると、ちょっとだけぽん子さんは僕の方へと距離を詰めた。
「お、わりーな。そっち狭くね?」
「大丈夫ですよ。ね、新八くん」
「えっ、あっはい」
少し腰を浮かしてこちらへ動いた時、ぽん子さんは僕の手をこっそりと握って座り直した。
僕は緊張でじわりと手のひらに汗が滲むが、ぽん子さんは平然と銀さんと楽しげに話している。
「それにしたってぽん子と新八が付き合うなんてなぁ~。ガキ同士でお熱いこって」
「えっ!無職の独り身だからって僻んでます?」
「誰が僻んでるってェ?無職でもねェわ」
「やだァ~~新八くん怖いねぇ~」
「ケッ!まだケツの青い新八が頼りになるもんかねぇ」
アイスを食べ終わった銀さんが立ち上がり、「ごちそーさん」と言いながら僕とぽん子さんの頭をポンポンと軽く叩いて去っていった。
僕の手はまだ握られたまま、重ねられたぽん子さんの細い指が僕の指にするりと重ねられた。
「ヒェッ?!ぽん子さん?!」
「新八くんの手、やっぱ男の子って感じだよね」
「えっ?!あ、そりゃぽん子さんと比べたら…」
わざわざ指を絡めて手を繋ぎ直したぽん子さんは、その手を目線の高さに上げてまじまじと眺めている。
手の甲から指までじっと見られると、可愛いを連呼されるよりも恥ずかしくて、僕は段々と顔が熱くなっていく。
「あっ!ねえ新八くん、銀さんは新八くんのこと色々言い過ぎだよね」
「銀さん?あっ、子供扱いのことですよね?」
「そう!失礼だよねぇ」
「うーん、でも銀さんからしたら確かにまだそう見えるのかも…」
そっと下ろされた手が離れて、ようやく僕の心臓はちょっとだけ落ち着いた。
バレないようにこっそり手汗を袴で拭って、火照った頬を冷ますようにヒラヒラと手で仰いだが、あまり効果はない。
そんな僕を覗き込むように前のめりになったぽん子さんは、いつもと何ら変わらない様子でにこにこと笑っている。
「でも私は新八くんのこと、子供みたいって思ってないよ」
「ええ?いつも可愛いとか言ってくるじゃないですか」
「そりゃ見た目は可愛いんだもん」
「何ですか、ソレ」
結局可愛いと思ってるんじゃないかと呆れて笑えば、ぽん子さんは少し考え込んだ後に背筋を正し、僕にこっそり耳打ちするように口元を手で隠しながら近づいてきた。
そんなぽん子さんの声を拾おうと、僕も少しだけ体を傾けるとぽん子さんの手がふわりと頬に触れた。
「ねぇねぇ新八くん、私、新八くんのことさ」
「はっはい」
頼りにしてる
慌てて離れて耳を隠せば、そんな僕の姿を見て、楽しそうに笑うぽん子さんがいた。
「あっ、あと凄く大好き」
「そ、それは僕もです…」