反応を楽しむ10のセリフ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
監察という仕事は、敵の内偵を行う際に様々な変装をすると鬼の副長さんから聞いたことがある。
時には作業員になりすまし、時には忍びの姿になりすまし、時には女装を行うこともあると…。
そんなことを聞いては、私は黙ってはいられなかった。
そうして私は、山崎さんの元へと早る心を抑えることなく猛進して襖を勢いよく開けた。
「山崎さァァァん!お邪魔します!」
「ヒャァァ!!?」
どうやら作文…じゃなかった、報告書に向かっていたらしい山崎さんは悲鳴をあげて背筋をしゃんと伸ばした。
ピンと跳ねた襟足が今日も可愛くてたまりません。
「ちょっ、ぽん子ちゃん?!女中のお仕事はどうしたの?!」
「そんなもん片付けてから来たに決まってるでしょう!今日は山崎さんにお願いがあって来ました!」
「もう既に嫌な予感しかしないんだけど、一応聞こうか」
まさに「うげぇ」とでも言いたげなウンザリした表情の山崎さんとは対照的に、私はにっこりと笑って持参していた紙袋を山崎さんの前に突きつけた。
「これ着てみて欲しいんです」
ため息をついた山崎さんは紙袋を受け取ると、中身を覗き込んで首を傾げた。
「隊服…?では、ないね。洋装か」
取り出したそれを広げた山崎さんは、畳の上に並べて一言呟いて私を見た。
そんな山崎さんにグッと顔を近づけると、山崎さんは少し顔を引き攣らせて仰け反る。
「はい!学生服です!ブレザーです!」
「いや何でよ。俺もう三十路なんだけど…スーツならともかく、学生服って何さ」
「潜入捜査でコスプレしまくってるんだから、別にこれぐらいいいじゃないですか。スーツと大して変わらんでしょ」
「おいコスプレじゃねぇ」
冷めたツッコミが入ったが、腰を落としてニコニコと笑顔を向けながら「どうぞお召になって」と無言で手のひらを向ける。
山崎さんは頭を悩ませるように目元を手で抑えたが、ため息をついて私を部屋から追い出した。
「着替えるから待ってて」
「やったぁ!ありがとうございます!」
襖越しに布擦れの音がし、今まさに襖一つ隔てたそこで山崎さんが生着替えをしていると思うと開けたくなる所だが、何とかぐっと堪えて正座をして待つ。
そうこうしているうちに部屋の中から声が掛けられ、私はすぐさま襖に手をかけた。
「………!」
「……ちょっと、ぽん子ちゃん?黙ってないで何か言おうよ」
丁寧に髪を後ろで一つ結びにし、キチッとネクタイを締めた山崎さんの姿に私は思わず息を呑んだ。
そして深呼吸をして、真っ直ぐ彼の胸に飛び込んだ。
「かわっっ!いや、かっっっっこいい!」
ぐりぐりと頭を擦り付けながら言うと、先程まではあんなにも塩対応だったのにそっと抱きしめてくれた。
しかも私の頭を撫でながらクスクスと笑っている。
「褒められて悪い気はしないけど、さすがに学生服で褒められてもなぁ。可愛いってぽん子ちゃん、言いかけてたし」
困ったようにそう言われて顔を上げるが、こちらを見つめる山崎さんの垂れた眉すら可愛くて、思わず襟元をグッと掴んで無理やり引き寄せて薄く開いた唇を奪った。
驚いたようにぶつかった唇だったが、次の瞬間、山崎さんは私の後頭部と腰に手を回して、離してはゆるく唇を重ね直す。
次第に濃くなっていくそれを受け入れながらも、ペロリと山崎さんの唇を舐めて誘えば食らいつくように舌を差し込まれた。
「……ふふっ」
何度も重ねた唇が離れた時、目が合って笑えば山崎さんもクスクスと笑った。
そして左胸のポケットの辺りを指先でトントンと叩きながら、山崎さんは途端に優しい顔から大人の顔へと塗り変わる。
「そんでこれ、着させてどうするの?」
「んー、制服プレイに持ち込んでも?」
「じゃあぽん子ちゃんも着てよ、スカート履いて欲しい」
「えー、真昼間からお盛んですねぇ」
「ソレ、ぽん子ちゃんが言うー?」
私の言葉にプッと吹き出した山崎さんが、再び私の唇を塞いだ。
さあ始めちゃおうかと山崎さんが私の帯に手をかけた瞬間、まさに鬼の形相の土方さんが報告書はまだかと突撃してきたのはまた別のお話。
時には作業員になりすまし、時には忍びの姿になりすまし、時には女装を行うこともあると…。
そんなことを聞いては、私は黙ってはいられなかった。
そうして私は、山崎さんの元へと早る心を抑えることなく猛進して襖を勢いよく開けた。
「山崎さァァァん!お邪魔します!」
「ヒャァァ!!?」
どうやら作文…じゃなかった、報告書に向かっていたらしい山崎さんは悲鳴をあげて背筋をしゃんと伸ばした。
ピンと跳ねた襟足が今日も可愛くてたまりません。
「ちょっ、ぽん子ちゃん?!女中のお仕事はどうしたの?!」
「そんなもん片付けてから来たに決まってるでしょう!今日は山崎さんにお願いがあって来ました!」
「もう既に嫌な予感しかしないんだけど、一応聞こうか」
まさに「うげぇ」とでも言いたげなウンザリした表情の山崎さんとは対照的に、私はにっこりと笑って持参していた紙袋を山崎さんの前に突きつけた。
「これ着てみて欲しいんです」
ため息をついた山崎さんは紙袋を受け取ると、中身を覗き込んで首を傾げた。
「隊服…?では、ないね。洋装か」
取り出したそれを広げた山崎さんは、畳の上に並べて一言呟いて私を見た。
そんな山崎さんにグッと顔を近づけると、山崎さんは少し顔を引き攣らせて仰け反る。
「はい!学生服です!ブレザーです!」
「いや何でよ。俺もう三十路なんだけど…スーツならともかく、学生服って何さ」
「潜入捜査でコスプレしまくってるんだから、別にこれぐらいいいじゃないですか。スーツと大して変わらんでしょ」
「おいコスプレじゃねぇ」
冷めたツッコミが入ったが、腰を落としてニコニコと笑顔を向けながら「どうぞお召になって」と無言で手のひらを向ける。
山崎さんは頭を悩ませるように目元を手で抑えたが、ため息をついて私を部屋から追い出した。
「着替えるから待ってて」
「やったぁ!ありがとうございます!」
襖越しに布擦れの音がし、今まさに襖一つ隔てたそこで山崎さんが生着替えをしていると思うと開けたくなる所だが、何とかぐっと堪えて正座をして待つ。
そうこうしているうちに部屋の中から声が掛けられ、私はすぐさま襖に手をかけた。
「………!」
「……ちょっと、ぽん子ちゃん?黙ってないで何か言おうよ」
丁寧に髪を後ろで一つ結びにし、キチッとネクタイを締めた山崎さんの姿に私は思わず息を呑んだ。
そして深呼吸をして、真っ直ぐ彼の胸に飛び込んだ。
「かわっっ!いや、かっっっっこいい!」
ぐりぐりと頭を擦り付けながら言うと、先程まではあんなにも塩対応だったのにそっと抱きしめてくれた。
しかも私の頭を撫でながらクスクスと笑っている。
「褒められて悪い気はしないけど、さすがに学生服で褒められてもなぁ。可愛いってぽん子ちゃん、言いかけてたし」
困ったようにそう言われて顔を上げるが、こちらを見つめる山崎さんの垂れた眉すら可愛くて、思わず襟元をグッと掴んで無理やり引き寄せて薄く開いた唇を奪った。
驚いたようにぶつかった唇だったが、次の瞬間、山崎さんは私の後頭部と腰に手を回して、離してはゆるく唇を重ね直す。
次第に濃くなっていくそれを受け入れながらも、ペロリと山崎さんの唇を舐めて誘えば食らいつくように舌を差し込まれた。
「……ふふっ」
何度も重ねた唇が離れた時、目が合って笑えば山崎さんもクスクスと笑った。
そして左胸のポケットの辺りを指先でトントンと叩きながら、山崎さんは途端に優しい顔から大人の顔へと塗り変わる。
「そんでこれ、着させてどうするの?」
「んー、制服プレイに持ち込んでも?」
「じゃあぽん子ちゃんも着てよ、スカート履いて欲しい」
「えー、真昼間からお盛んですねぇ」
「ソレ、ぽん子ちゃんが言うー?」
私の言葉にプッと吹き出した山崎さんが、再び私の唇を塞いだ。
さあ始めちゃおうかと山崎さんが私の帯に手をかけた瞬間、まさに鬼の形相の土方さんが報告書はまだかと突撃してきたのはまた別のお話。