お付き合い編
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ぽん子の家でダラダラ過ごしていると、急に居酒屋はどのような所ですか?と質問が飛んできた。
「何?ぽん子ちゃん飲みに行きたいの?」
「いえ、どういった雰囲気かを調べに行きたいんですよね」
「なるほどね。ぽん子ちゃん引きこもってっから店知らなそうだもんな」
「じゃあ銀さん連れてって下さいよ」
じとっとこちらを見るぽん子から顔を逸らして、うーんと悩む振りでもしながらぽん子のベッドに横になる。
お登勢の所に行ってもいいが、そうなると色々とややこしい事になりそうで少し悩む。いや、俺の場合どこに行っても何かしら言われそうな気はするが。
「あっ、担当に聞いてみようかな」
「それはダメだよ~ぽん子ちゃん?仕事は仕事で割り切らないと銀さん良くないと思うよ~
あの担当くんだって、もしかしたら時間外労働とか思うかも知んないじゃん、止めときなさい」
「えっ!そうですかね…」
「そうです」
「そうでしたか…」
まさかの方向に行きそうだったぽん子に慌てて体を起こして止めると、ちょっと引き気味に納得したようなしていないようにぽん子は頷いたが、今度は「あっ!」と明るい顔で俺を指さした。
「万事屋さんの下にあるじゃないですか」
わざと名前を出さないようにしていた場所をいとも簡単に思い出してしまい行く気になっているぽん子に折れて、結局そのままババアの店に連れていくことになった。
果たしてぽん子が楽しめるかどうか…と心配していたが、本人はどうやら久々の外食だなどと若干浮かれており、いつもよりしっかりとよそ行きの支度をしていた。
「そんなかしこまる必要ねぇって」
「そんな訳には!銀さんの大家さんですし!従業員さんとお近づきになれるかも知れませんし!」
「いやお前何しに行くつもり」
「さぁ行きましょう!」
薄暗くなった道を少し歩けば、すぐ万事屋が見え、その下ではたまが暖簾を掛けているのが見えた。
たまは俺とぽん子の顔を見比べたが、いらっしゃいませとだけ言うと店の中へと案内してくれたのが逆に怖くて俺は頬が引き攣るのを感じた。
「すっげー酔ったらどうしようかと思ったら、意外と平気そうだな」
「そんなに飲んでないですからね。それに色々観察しておかないと…」
ちらほらと飲んだくれがいる中、絡まれると危ないだ何だと理由をつけて隅っこにぽん子を追いやり、今のところ静かに酒の席を楽しむことが出来ている俺はチラチラとババアとたまの方を見る。
めちゃくちゃ何か言いたげな顔のババアだが、一向に何も触れてこないのがめちゃくちゃ怖い。
「お客さん、楽しんでるかい?あんた銀時の女かい?」
「いやいきなり豪速球かよ!!」
「わっ、いきなり叫ばないで下さいよ!びっくりしたぁ」
何も触れてこないと思ったら、まさかの豪速球を投げて寄こしたババアは素知らぬ顔で細く煙を吐き出した。
俺の隣では、ぽん子が持っていたグラスを置いて慌てておしぼりでテーブルを拭いている。
俺の声に驚いて酒を少し零してしまったようだが、たまがぽん子の手を制して新しいおしぼりを渡していた。
「銀時ィ、あんたが女連れてくるなんてねぇ」
「珍しいこともありますね。明日は季節外れの雪でしょうか?お登勢様」
「うっせーなババア!たまも絡んでくんじゃねぇよ」
急に始まったこいつらの掛け合いにため息をつきながら、追い払うように手を振るが奥にいたキャサリンまでニヤニヤとこちらを見ている。
俺たちの事を囃し立て、やれ出会いは何だと女たちは騒いでおり、ぽん子もそれなりに楽しそうに答えているのがまた拍車を掛けているようだ。
「っせーな、やっぱ別の店にしときゃ良かったぜ」
ぽつりと呟いた俺の言葉は、賑わう店内の誰の耳にも入らなかった。
そうして暫く経った頃、ぽん子を連れて帰ろうと顔を見れば、もう数分もかからず眠気に負けそうなのが目に見えて分かるほどになっていた。
普段の俺だってこんなもんだろうから人の事は言えないが、取材だなんだと息巻いていたのは誰だと呆れてものも言えない。
「銀時ィ、送り狼になるんじゃないよ」
「んなこたしねーっつの」
ぽん子の腕を肩に回し、千鳥足と言うより引きずるような足取りの細い体を支えながらゆっくりと歩けば、ぽん子は少しだけ眠気が覚めたのか不思議そうな顔で俺を見上げた。
「どこに行ってるんですかぁ?」
「ぽん子の家に帰ってるとこ」
「ありゃあ~そうなんですかぁ」
残念ですぅ、なんて口を尖らすぽん子がいつもの姿とはかけ離れて子供っぽくてちょっと面白い。
鍵を拝借して家に入ると、すぐにぽん子はベッドで寝息を立て始めた。
化粧も何もそのままだが、送り届けた俺に文句を言うような女ではないだろうと頭を撫でれば、さらさらと髪がぽん子の頬を掠めたのがくすぐったかったのか細い指で頬をかいてまた静かに寝息を立て始めた。
「大して飲んでもねーはずなのに、緊張してたのかねぇ」
気持ちよさそうな寝顔に話しかけたところで返事が来ることは無いが、初めて見る寝顔に優しく手のひらで触れてみると、小さく俺の名前が呼ばれて口元が綻んでしまった。
「あー…かわいーな、ちくしょう」
すうすうと寝息を立てるぽん子にキスをしたついでに狭いベッドの中へ潜り込み、起こさないように後ろから抱き寄せると、ふわりと甘い香りがした。
「…起きたら、合鍵くれって言ってみよ…」
日が登って目が覚めた時、ぽん子は一体どんな反応をするだろうかと楽しみに思いながら、段々と重くなる瞼に逆らうことなく俺も眠りに落ちていった。
物書きさんのお宅にて
眠れぬ夜ならぬ、ただの夜を過ごした銀色さんでした。
「何?ぽん子ちゃん飲みに行きたいの?」
「いえ、どういった雰囲気かを調べに行きたいんですよね」
「なるほどね。ぽん子ちゃん引きこもってっから店知らなそうだもんな」
「じゃあ銀さん連れてって下さいよ」
じとっとこちらを見るぽん子から顔を逸らして、うーんと悩む振りでもしながらぽん子のベッドに横になる。
お登勢の所に行ってもいいが、そうなると色々とややこしい事になりそうで少し悩む。いや、俺の場合どこに行っても何かしら言われそうな気はするが。
「あっ、担当に聞いてみようかな」
「それはダメだよ~ぽん子ちゃん?仕事は仕事で割り切らないと銀さん良くないと思うよ~
あの担当くんだって、もしかしたら時間外労働とか思うかも知んないじゃん、止めときなさい」
「えっ!そうですかね…」
「そうです」
「そうでしたか…」
まさかの方向に行きそうだったぽん子に慌てて体を起こして止めると、ちょっと引き気味に納得したようなしていないようにぽん子は頷いたが、今度は「あっ!」と明るい顔で俺を指さした。
「万事屋さんの下にあるじゃないですか」
わざと名前を出さないようにしていた場所をいとも簡単に思い出してしまい行く気になっているぽん子に折れて、結局そのままババアの店に連れていくことになった。
果たしてぽん子が楽しめるかどうか…と心配していたが、本人はどうやら久々の外食だなどと若干浮かれており、いつもよりしっかりとよそ行きの支度をしていた。
「そんなかしこまる必要ねぇって」
「そんな訳には!銀さんの大家さんですし!従業員さんとお近づきになれるかも知れませんし!」
「いやお前何しに行くつもり」
「さぁ行きましょう!」
薄暗くなった道を少し歩けば、すぐ万事屋が見え、その下ではたまが暖簾を掛けているのが見えた。
たまは俺とぽん子の顔を見比べたが、いらっしゃいませとだけ言うと店の中へと案内してくれたのが逆に怖くて俺は頬が引き攣るのを感じた。
「すっげー酔ったらどうしようかと思ったら、意外と平気そうだな」
「そんなに飲んでないですからね。それに色々観察しておかないと…」
ちらほらと飲んだくれがいる中、絡まれると危ないだ何だと理由をつけて隅っこにぽん子を追いやり、今のところ静かに酒の席を楽しむことが出来ている俺はチラチラとババアとたまの方を見る。
めちゃくちゃ何か言いたげな顔のババアだが、一向に何も触れてこないのがめちゃくちゃ怖い。
「お客さん、楽しんでるかい?あんた銀時の女かい?」
「いやいきなり豪速球かよ!!」
「わっ、いきなり叫ばないで下さいよ!びっくりしたぁ」
何も触れてこないと思ったら、まさかの豪速球を投げて寄こしたババアは素知らぬ顔で細く煙を吐き出した。
俺の隣では、ぽん子が持っていたグラスを置いて慌てておしぼりでテーブルを拭いている。
俺の声に驚いて酒を少し零してしまったようだが、たまがぽん子の手を制して新しいおしぼりを渡していた。
「銀時ィ、あんたが女連れてくるなんてねぇ」
「珍しいこともありますね。明日は季節外れの雪でしょうか?お登勢様」
「うっせーなババア!たまも絡んでくんじゃねぇよ」
急に始まったこいつらの掛け合いにため息をつきながら、追い払うように手を振るが奥にいたキャサリンまでニヤニヤとこちらを見ている。
俺たちの事を囃し立て、やれ出会いは何だと女たちは騒いでおり、ぽん子もそれなりに楽しそうに答えているのがまた拍車を掛けているようだ。
「っせーな、やっぱ別の店にしときゃ良かったぜ」
ぽつりと呟いた俺の言葉は、賑わう店内の誰の耳にも入らなかった。
そうして暫く経った頃、ぽん子を連れて帰ろうと顔を見れば、もう数分もかからず眠気に負けそうなのが目に見えて分かるほどになっていた。
普段の俺だってこんなもんだろうから人の事は言えないが、取材だなんだと息巻いていたのは誰だと呆れてものも言えない。
「銀時ィ、送り狼になるんじゃないよ」
「んなこたしねーっつの」
ぽん子の腕を肩に回し、千鳥足と言うより引きずるような足取りの細い体を支えながらゆっくりと歩けば、ぽん子は少しだけ眠気が覚めたのか不思議そうな顔で俺を見上げた。
「どこに行ってるんですかぁ?」
「ぽん子の家に帰ってるとこ」
「ありゃあ~そうなんですかぁ」
残念ですぅ、なんて口を尖らすぽん子がいつもの姿とはかけ離れて子供っぽくてちょっと面白い。
鍵を拝借して家に入ると、すぐにぽん子はベッドで寝息を立て始めた。
化粧も何もそのままだが、送り届けた俺に文句を言うような女ではないだろうと頭を撫でれば、さらさらと髪がぽん子の頬を掠めたのがくすぐったかったのか細い指で頬をかいてまた静かに寝息を立て始めた。
「大して飲んでもねーはずなのに、緊張してたのかねぇ」
気持ちよさそうな寝顔に話しかけたところで返事が来ることは無いが、初めて見る寝顔に優しく手のひらで触れてみると、小さく俺の名前が呼ばれて口元が綻んでしまった。
「あー…かわいーな、ちくしょう」
すうすうと寝息を立てるぽん子にキスをしたついでに狭いベッドの中へ潜り込み、起こさないように後ろから抱き寄せると、ふわりと甘い香りがした。
「…起きたら、合鍵くれって言ってみよ…」
日が登って目が覚めた時、ぽん子は一体どんな反応をするだろうかと楽しみに思いながら、段々と重くなる瞼に逆らうことなく俺も眠りに落ちていった。
物書きさんのお宅にて
眠れぬ夜ならぬ、ただの夜を過ごした銀色さんでした。