お題
夢小説設定
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目を覚ますと、カーテンの僅かな隙間からこぼれた光に反射したキラキラの銀色の彼が気持ちよさそうに眠っていた。
肌寒い秋の空気は少し冷たいが、銀さんの体温のおかげかいつもよりもベッドの中が暖かく感じるのがとても不思議だ。
体に回された重みもさほど苦ではなく、私は柔らかそうな髪にそっと触れてみた。
見た目通りふわふわしたそれは指の隙間からぴょこんと存在を示してくる。かわいい。
思わずわしゃわしゃと手を動かしていたら、目を覚ました銀さんが低く唸りながら私の手首を捕まえてしまった。
「……はよ…」
それだけを言うと、まだうとうととした眠たげな瞳を向ける銀さん。子供のようでとても可愛らしくて、私はニコリと笑って同じように挨拶を交わした。
「おはようございます…よく眠れましたか?」
「んー……まだ寝たりねぇかなぁ」
頬に鼻先を寄せられ、冷たさにクスリと笑った私は、離された手で銀さんの頬を包み込んだ。
子供のよう。だけどれっきとした大人の銀さんは、私の体をやすやすと抱き寄せてしまえる。
「もうちょい、このままで…」
言っている傍から既に夢の中にでも入ってしまったのか、消え入りそうな声で話していた銀さんの言葉は途中で聞こえなくなってしまった。
ふわふわの髪を撫でながら、幸せとはこういうことを言うのだろうなぁなんて思いながら、彼の額にかかった髪をそっと退かす。
そこに唇を寄せて、私も彼に倣って瞼をゆっくりと閉じた。
「もう少し、あと少しだけ…」
「んにゃ…ぽん子…」
君と離れられない土曜日
夢から覚めた私達は、よく寝た、なんて言い合いながら体を起こすと、似たようなタイミングで伸びをする。
二人、目があって笑い合えば、何の変哲もない事なのに特別なことのように思えて嬉しくなった。
「銀さん、今日は何をしましょうか?」
「そうだなぁ……あっ」
「えっ?あっ…ちょっと…」
「俺はこのまま、一日中ベッドの中でもいいんだけどなぁ~」
甘えたように笑う銀さんに、私は「だめです!」とぴしゃりと言い放ち、そそくさとベッドから脱出した。
ベッドサイドに腰掛ける私を寝転んだまま眺める銀さんが、えー?なんて、厭らしく笑っている。
先程の可愛らしさなど、もうどこにもなかった。
「ま、ゆっくり過ごそうぜ」
私の手に、手のひらを置いた銀さんが微笑んだ。
私がそれに頷いた瞬間、銀さんの手によって再びベッドの中へと引きずり込まれるのであった。
肌寒い秋の空気は少し冷たいが、銀さんの体温のおかげかいつもよりもベッドの中が暖かく感じるのがとても不思議だ。
体に回された重みもさほど苦ではなく、私は柔らかそうな髪にそっと触れてみた。
見た目通りふわふわしたそれは指の隙間からぴょこんと存在を示してくる。かわいい。
思わずわしゃわしゃと手を動かしていたら、目を覚ました銀さんが低く唸りながら私の手首を捕まえてしまった。
「……はよ…」
それだけを言うと、まだうとうととした眠たげな瞳を向ける銀さん。子供のようでとても可愛らしくて、私はニコリと笑って同じように挨拶を交わした。
「おはようございます…よく眠れましたか?」
「んー……まだ寝たりねぇかなぁ」
頬に鼻先を寄せられ、冷たさにクスリと笑った私は、離された手で銀さんの頬を包み込んだ。
子供のよう。だけどれっきとした大人の銀さんは、私の体をやすやすと抱き寄せてしまえる。
「もうちょい、このままで…」
言っている傍から既に夢の中にでも入ってしまったのか、消え入りそうな声で話していた銀さんの言葉は途中で聞こえなくなってしまった。
ふわふわの髪を撫でながら、幸せとはこういうことを言うのだろうなぁなんて思いながら、彼の額にかかった髪をそっと退かす。
そこに唇を寄せて、私も彼に倣って瞼をゆっくりと閉じた。
「もう少し、あと少しだけ…」
「んにゃ…ぽん子…」
君と離れられない土曜日
夢から覚めた私達は、よく寝た、なんて言い合いながら体を起こすと、似たようなタイミングで伸びをする。
二人、目があって笑い合えば、何の変哲もない事なのに特別なことのように思えて嬉しくなった。
「銀さん、今日は何をしましょうか?」
「そうだなぁ……あっ」
「えっ?あっ…ちょっと…」
「俺はこのまま、一日中ベッドの中でもいいんだけどなぁ~」
甘えたように笑う銀さんに、私は「だめです!」とぴしゃりと言い放ち、そそくさとベッドから脱出した。
ベッドサイドに腰掛ける私を寝転んだまま眺める銀さんが、えー?なんて、厭らしく笑っている。
先程の可愛らしさなど、もうどこにもなかった。
「ま、ゆっくり過ごそうぜ」
私の手に、手のひらを置いた銀さんが微笑んだ。
私がそれに頷いた瞬間、銀さんの手によって再びベッドの中へと引きずり込まれるのであった。