お題
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コンコンコン。三回軽やかにノックが鳴り響いたあと、鍵穴にピッタリとはまる鍵が差し込まれ、ぐるりと施錠は解かれる。
いとも簡単に開いた玄関から入り込んだ銀時は内側から施錠すると、ブーツを脱ぎ、まるで我が家であるかのようにぽん子の家に上がり込んだ。
時刻は夜の十一時だが、家主が寝ていないことを知っている銀時は奥の部屋へと進むと、襖の前で一度止まる。
そして軽くトントンと襖を叩き、ぽん子に声をかけた。
「ぽん子、入るぞ?」
「はーいどうぞー」
襖を開ければ、執筆中のぽん子が椅子に座ったままこちらを一度見て、ニコリと笑ったかと思うとすぐにカラクリに目をやった。
カチャカチャと鳴らされるキーボードの音は、ぽん子が操作にすっかり慣れたことをあらわすようだ。
そんなぽん子の背後に置かれたベッドに腰掛け、少し体を斜めに反らしながら画面に映し出される文字を見れば、ずらりと言葉が並べられていた。
「銀さん、こんな夜にお家空けちゃって大丈夫なんですか?やっぱり帰ったほうが…」
「いーや、神楽なら大丈夫だから心配すんなって」
「でもまだ子供ですし…」
「ぽん子チャン?あいつを普通のガキだと思ってたらそりゃ大間違いだぜ」
わざとらしく両手を上げてやれやれとジェスチャーを行う銀時に、ぽん子は「それもそうですね」と言ってクスクスと笑った。
こうして銀時がぽん子のもとへ顔を出すようになったのは、ある金曜日のことだった。
毎週ではなく不定期ではあるが、曜日など関係のないぽん子のもとへ何となく足が進み、それが定例化しつつあるのは銀時と神楽の会話からであった。
「銀ちゃん、金曜日だからって飲んだくれるんじゃねぇヨ。万事屋に華金なんて存在しないアル」
「うっせーなァ。お前は俺の母ちゃんかってんだ」
「銀ちゃんみたいな子供いらないネ。糖尿まっしぐらで寝たきりになったオメーの下の世話なんてしたくないアル」
「だーー!もううっせぇな!」
寝間着姿の神楽から文句を言われた銀時は、その足でぽん子の家に転がり込んだ。
うるさく言う者もおらず、むしろ歓迎してくれる彼女に甘えた銀時は、何となく金曜日の夜になるとここへ来るようになったのだった。
もちろん毎週という訳ではないが、いつの間にかぽん子も金曜日の夜になると銀時が来るのではないかと、どこかで期待していた。
「ぽん子、まだかかる?」
「もう終わりますよ。今後の予定だけちょっと確認して、もう終わりです」
「そっか」
ぽん子の言葉に立ち上がった銀時は、画面を見たままの彼女を背後からすっぽりと抱きしめて笑う。
驚いたのか、少し首を竦めて身を小さくさせたぽん子の耳に唇を寄せると、甘えるように囁いた。
「じゃあ、それが終わったら俺の相手してな?」
たちまち顔を真っ赤にさせたぽん子に笑いをこらえる銀時だったが、言えば照れて怒らせてしまうことを知っているため、ぐっと堪える。
そしてぽん子はというと、そんな銀時の腕にそっと触れると、そのまま銀時に頭を預けた。
「も…もう、終わってるので…いいですよ…」
ちらりと振り向きながら伺う瞳には、期待が含まれているように感じられる。
そういう事ばかりには俊敏に反応する銀時がぽん子を貪るように口付けると、二人は背後のベッドへと急かされるように沈みこんだ。
いとも簡単に開いた玄関から入り込んだ銀時は内側から施錠すると、ブーツを脱ぎ、まるで我が家であるかのようにぽん子の家に上がり込んだ。
時刻は夜の十一時だが、家主が寝ていないことを知っている銀時は奥の部屋へと進むと、襖の前で一度止まる。
そして軽くトントンと襖を叩き、ぽん子に声をかけた。
「ぽん子、入るぞ?」
「はーいどうぞー」
襖を開ければ、執筆中のぽん子が椅子に座ったままこちらを一度見て、ニコリと笑ったかと思うとすぐにカラクリに目をやった。
カチャカチャと鳴らされるキーボードの音は、ぽん子が操作にすっかり慣れたことをあらわすようだ。
そんなぽん子の背後に置かれたベッドに腰掛け、少し体を斜めに反らしながら画面に映し出される文字を見れば、ずらりと言葉が並べられていた。
「銀さん、こんな夜にお家空けちゃって大丈夫なんですか?やっぱり帰ったほうが…」
「いーや、神楽なら大丈夫だから心配すんなって」
「でもまだ子供ですし…」
「ぽん子チャン?あいつを普通のガキだと思ってたらそりゃ大間違いだぜ」
わざとらしく両手を上げてやれやれとジェスチャーを行う銀時に、ぽん子は「それもそうですね」と言ってクスクスと笑った。
こうして銀時がぽん子のもとへ顔を出すようになったのは、ある金曜日のことだった。
毎週ではなく不定期ではあるが、曜日など関係のないぽん子のもとへ何となく足が進み、それが定例化しつつあるのは銀時と神楽の会話からであった。
「銀ちゃん、金曜日だからって飲んだくれるんじゃねぇヨ。万事屋に華金なんて存在しないアル」
「うっせーなァ。お前は俺の母ちゃんかってんだ」
「銀ちゃんみたいな子供いらないネ。糖尿まっしぐらで寝たきりになったオメーの下の世話なんてしたくないアル」
「だーー!もううっせぇな!」
寝間着姿の神楽から文句を言われた銀時は、その足でぽん子の家に転がり込んだ。
うるさく言う者もおらず、むしろ歓迎してくれる彼女に甘えた銀時は、何となく金曜日の夜になるとここへ来るようになったのだった。
もちろん毎週という訳ではないが、いつの間にかぽん子も金曜日の夜になると銀時が来るのではないかと、どこかで期待していた。
「ぽん子、まだかかる?」
「もう終わりますよ。今後の予定だけちょっと確認して、もう終わりです」
「そっか」
ぽん子の言葉に立ち上がった銀時は、画面を見たままの彼女を背後からすっぽりと抱きしめて笑う。
驚いたのか、少し首を竦めて身を小さくさせたぽん子の耳に唇を寄せると、甘えるように囁いた。
「じゃあ、それが終わったら俺の相手してな?」
たちまち顔を真っ赤にさせたぽん子に笑いをこらえる銀時だったが、言えば照れて怒らせてしまうことを知っているため、ぐっと堪える。
そしてぽん子はというと、そんな銀時の腕にそっと触れると、そのまま銀時に頭を預けた。
「も…もう、終わってるので…いいですよ…」
ちらりと振り向きながら伺う瞳には、期待が含まれているように感じられる。
そういう事ばかりには俊敏に反応する銀時がぽん子を貪るように口付けると、二人は背後のベッドへと急かされるように沈みこんだ。