お題
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早朝とはいえ、まだ夏らしさが残る日差しに顔を手で隠しながら、私は空を見上げた。
もうセミの鳴き声はしていないが、照りつける太陽からはまだまだ秋らしさはあまり感じられなくて、今日も暑いだろうなと目を細める。
「すみません、お待たせしました。行きましょうか」
「いえいえ、今日もよろしくお願いします」
月に二回程度のジョギング。
最近、運動というものに勤しんでいる。
私はあまりに引きこもりすぎて、体力のなさを痛感したと同時にこのままではいけないと危機感を覚えた。
そこで運動不足を解消するため新八くんに頼んで、 こうして付き合ってもらうことにしたのである。
初めは簡単に歩き回るだけでもいいと言われた私は、それこそひたすらに徒歩移動をしていた。けれど、さすがにもう少し運動らしいことをしてもいいのではと相談した結果、ようやくジョギングに進歩したのがつい最近だ。
体を動かし慣れている新八くんは軽く息が上がる程度のようだが、私は早くもぜいぜいと呼吸が乱れ、心臓はバクバクと暴れてしまっている。
中腰のまま膝に手を置き、息を整えている私を新八くんは心配そうにのぞき込んだ。
「ぽん子さん、無理しないでくださいね?今日はここらでやめておいた方が…」
「はぁ……はぁ……そ…です…ね…」
深呼吸を繰り返しながら何とか息を整えるけれど、荒い呼吸はなかなか治まってはくれなかった。
それもしばらくすると落ち着きを取り戻し、やっとのことでフーっと深く息を吐き出した私は、本当に体力がなくて情けなくなる。
これでも以前よりはマシな方だが、到底動き慣れているとは言えない。
近くのコンビニに入った私と新八くんは、それぞれの飲み物と軽食を選び、一つのかごに入れたそれをレジに持っていく。
「今日もありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます」
自宅の前で深々と頭を下げながら、新八くんへ先程購入した飲み物と食べ物を渡す。
これが彼への依頼料の代わりだ。
はじめはきちんと金銭をと話したが、運動に付き合うだけなのだからいらないと言われてしまった。
それがきっかけで少し揉めたが、今のこの形に落ち着いたというわけだ。
「じゃあ僕はそろそろ帰りますね。いくら運動とはいえこんな所を銀さんに見られたら大変ですから」
「そ、そんなに?」
「たぶんぽん子さんが思っているより、銀さんはぽん子さんのこと思ってますよ」
「ふふっ。そっかぁ」
いつも何かと心配してくれる銀さんの顔を思い出して、すこし照れながら頭をかく。
「それじゃ、また依頼のない時に連絡しますね」
「あっ、はい。また今度お願いします」
「あはは、頭下げないで下さいってば」
それじゃ、と新八くんは片手を上げて言った。そして小走りで万事屋とは反対の道にかけていく。
残された私は、もうすっかり暑くなってしまった気温にじわりと汗を垂らしながら部屋に帰る。
お寝坊な銀さんがふらりと遊びに来てしまう前に、シャワーを浴びなくては。
もうセミの鳴き声はしていないが、照りつける太陽からはまだまだ秋らしさはあまり感じられなくて、今日も暑いだろうなと目を細める。
「すみません、お待たせしました。行きましょうか」
「いえいえ、今日もよろしくお願いします」
月に二回程度のジョギング。
最近、運動というものに勤しんでいる。
私はあまりに引きこもりすぎて、体力のなさを痛感したと同時にこのままではいけないと危機感を覚えた。
そこで運動不足を解消するため新八くんに頼んで、 こうして付き合ってもらうことにしたのである。
初めは簡単に歩き回るだけでもいいと言われた私は、それこそひたすらに徒歩移動をしていた。けれど、さすがにもう少し運動らしいことをしてもいいのではと相談した結果、ようやくジョギングに進歩したのがつい最近だ。
体を動かし慣れている新八くんは軽く息が上がる程度のようだが、私は早くもぜいぜいと呼吸が乱れ、心臓はバクバクと暴れてしまっている。
中腰のまま膝に手を置き、息を整えている私を新八くんは心配そうにのぞき込んだ。
「ぽん子さん、無理しないでくださいね?今日はここらでやめておいた方が…」
「はぁ……はぁ……そ…です…ね…」
深呼吸を繰り返しながら何とか息を整えるけれど、荒い呼吸はなかなか治まってはくれなかった。
それもしばらくすると落ち着きを取り戻し、やっとのことでフーっと深く息を吐き出した私は、本当に体力がなくて情けなくなる。
これでも以前よりはマシな方だが、到底動き慣れているとは言えない。
近くのコンビニに入った私と新八くんは、それぞれの飲み物と軽食を選び、一つのかごに入れたそれをレジに持っていく。
「今日もありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます」
自宅の前で深々と頭を下げながら、新八くんへ先程購入した飲み物と食べ物を渡す。
これが彼への依頼料の代わりだ。
はじめはきちんと金銭をと話したが、運動に付き合うだけなのだからいらないと言われてしまった。
それがきっかけで少し揉めたが、今のこの形に落ち着いたというわけだ。
「じゃあ僕はそろそろ帰りますね。いくら運動とはいえこんな所を銀さんに見られたら大変ですから」
「そ、そんなに?」
「たぶんぽん子さんが思っているより、銀さんはぽん子さんのこと思ってますよ」
「ふふっ。そっかぁ」
いつも何かと心配してくれる銀さんの顔を思い出して、すこし照れながら頭をかく。
「それじゃ、また依頼のない時に連絡しますね」
「あっ、はい。また今度お願いします」
「あはは、頭下げないで下さいってば」
それじゃ、と新八くんは片手を上げて言った。そして小走りで万事屋とは反対の道にかけていく。
残された私は、もうすっかり暑くなってしまった気温にじわりと汗を垂らしながら部屋に帰る。
お寝坊な銀さんがふらりと遊びに来てしまう前に、シャワーを浴びなくては。