お題
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基本的に俺はツイてない事のほうが多い気がする。
パチンコはたまにしか当たんねーし、サツに目ぇつけられんのもタイミング悪いときだったり、店の前にガキが置いて行かれたこともあったっけか。
そんな俺がミラクルを起こしてしまった。
珍しく早起き…つっても八時頃だが、すっきり目が覚めて神楽と新八からどやされることも無く、朝飯もたまが差し入れに来たもんだから、そこそこにしっかり食うこともできた。
ほぼ神楽が食っちまったが、それでも卵かけご飯よりは断然マシだろう。
んで丁度舞い込んでいた依頼もさくっと解決したところで、近くのコンビニに寄りゃあラスイチで愛読書も買えたときたら、ミラクルとしか言いようがない。
日頃の行いが決して良いとは思っていないぶん、何か悪いことが起きるんじゃねぇかと心配にならんこともないが、まぁあったところで今は考えてもしょうが無いだろう。
鼻歌交じりに万事屋へと帰宅して、ソファにごろりと寝転びながらジャンプに目を通す。
しっかり依頼をこなしてきたからか、新八からうるさく言われることもなく、神楽は神楽で遊びに行ったらしく静かで良い時間だ。
そうこうしているうち、俺はジャンプを目隠しに眠ってしまっていたらしい。
目を覚ましたとき、デカデカとドーン!という文字がその字の如く目に飛び込んできて一瞬だけビビった。一瞬だけな。
起き上がって周りを見渡してみれば、新八も出かけたのか帰ったのかは分からないが、とにかく誰も居ないようだった。
大きなあくびを一つして、寝起きで重い体を無理やり動かして台所へと足を進めて水を飲む。
やっと頭が少し冴えて来て、一息ついたところで再びソファへと戻った俺の視界に入ったのは、テーブルの端に置かれた一冊の雑誌だ。
「ん?これ、ぽん子の…」
立ったまま手に取って見れば、一枚の付箋に何やら文字が書かれていた。
「まじでか」
俺はその文章を読むと、慌てて玄関を飛び出した。
そしてほんの裏手にあるぽん子の自宅へと向かえば、まさに今、鍵穴に鍵を差し込もうとしていた彼女の横顔が見えて、俺は軽く上がった息を整えながら片手を上げてヘラっと笑う。
「…よぉ、ぽん子」
「あれ?銀さん、起きたんですね」
少しだけ驚いた顔をしたぽん子だったが、すぐにいつもの穏やかな顔で、おはようございますと微笑んだ。
その様子にほっとしながら、俺はぽん子が開けた玄関に一緒に入ると、いつものように靴を脱いで、彼女と同じように揃えおく。
「ぽん子、書き置き残してたろ?神楽居ないから、後でまたお菓子持ってきますーってやつ」
「見てこられたんですね。じゃあ銀さんに持って帰って貰おうかな?」
「おう、そのつもりで来た」
「さすがですね!銀さんにもありますから、食べていかれませんか?」
迷うことなく頷いた俺にぽん子はクスクスと笑い、台所へと向かうと奥の方からガサガサと物音を立てながら、これは神楽ちゃんに、これは新八くんに、と言いながら紙袋を分けているようだ。
その様子を後ろから覗き込んでいると、すくっと立ち上がったぽん子が振り返り、俺に驚いて体を震わせながら小さく声を上げた。
その手には真っ白の紙袋が抱えられ、驚いた拍子に落としそうになったのを素早く支えて、袋ごとすっぽりとぽん子を包み込む。
「………びっ………っくりした」
「すまん。いや、そんな驚くと思わねーって」
「さすがに無言で真後ろにいたらびっくりしますって……あ、これは銀さんの分です」
「おー、サンキュ」
深呼吸をしてすっかり落ち着いたぽん子は俺から抜け出し、俺に紙袋を手渡すと次は戸棚から二枚の皿と、フォークを二本出して冷蔵庫へと向かった。
そして中から白い箱をそっと取り出して、人差し指を立てて唇に当てると、いたずらっぽく笑った。
「これは銀さんにだけなので、お二人には秘密ですよ?」
中にはイチゴのショートケーキが二つ。
朝イチからツイてる月曜日
早起きは三文の得とかいうけど、マジかもなぁ
パチンコはたまにしか当たんねーし、サツに目ぇつけられんのもタイミング悪いときだったり、店の前にガキが置いて行かれたこともあったっけか。
そんな俺がミラクルを起こしてしまった。
珍しく早起き…つっても八時頃だが、すっきり目が覚めて神楽と新八からどやされることも無く、朝飯もたまが差し入れに来たもんだから、そこそこにしっかり食うこともできた。
ほぼ神楽が食っちまったが、それでも卵かけご飯よりは断然マシだろう。
んで丁度舞い込んでいた依頼もさくっと解決したところで、近くのコンビニに寄りゃあラスイチで愛読書も買えたときたら、ミラクルとしか言いようがない。
日頃の行いが決して良いとは思っていないぶん、何か悪いことが起きるんじゃねぇかと心配にならんこともないが、まぁあったところで今は考えてもしょうが無いだろう。
鼻歌交じりに万事屋へと帰宅して、ソファにごろりと寝転びながらジャンプに目を通す。
しっかり依頼をこなしてきたからか、新八からうるさく言われることもなく、神楽は神楽で遊びに行ったらしく静かで良い時間だ。
そうこうしているうち、俺はジャンプを目隠しに眠ってしまっていたらしい。
目を覚ましたとき、デカデカとドーン!という文字がその字の如く目に飛び込んできて一瞬だけビビった。一瞬だけな。
起き上がって周りを見渡してみれば、新八も出かけたのか帰ったのかは分からないが、とにかく誰も居ないようだった。
大きなあくびを一つして、寝起きで重い体を無理やり動かして台所へと足を進めて水を飲む。
やっと頭が少し冴えて来て、一息ついたところで再びソファへと戻った俺の視界に入ったのは、テーブルの端に置かれた一冊の雑誌だ。
「ん?これ、ぽん子の…」
立ったまま手に取って見れば、一枚の付箋に何やら文字が書かれていた。
「まじでか」
俺はその文章を読むと、慌てて玄関を飛び出した。
そしてほんの裏手にあるぽん子の自宅へと向かえば、まさに今、鍵穴に鍵を差し込もうとしていた彼女の横顔が見えて、俺は軽く上がった息を整えながら片手を上げてヘラっと笑う。
「…よぉ、ぽん子」
「あれ?銀さん、起きたんですね」
少しだけ驚いた顔をしたぽん子だったが、すぐにいつもの穏やかな顔で、おはようございますと微笑んだ。
その様子にほっとしながら、俺はぽん子が開けた玄関に一緒に入ると、いつものように靴を脱いで、彼女と同じように揃えおく。
「ぽん子、書き置き残してたろ?神楽居ないから、後でまたお菓子持ってきますーってやつ」
「見てこられたんですね。じゃあ銀さんに持って帰って貰おうかな?」
「おう、そのつもりで来た」
「さすがですね!銀さんにもありますから、食べていかれませんか?」
迷うことなく頷いた俺にぽん子はクスクスと笑い、台所へと向かうと奥の方からガサガサと物音を立てながら、これは神楽ちゃんに、これは新八くんに、と言いながら紙袋を分けているようだ。
その様子を後ろから覗き込んでいると、すくっと立ち上がったぽん子が振り返り、俺に驚いて体を震わせながら小さく声を上げた。
その手には真っ白の紙袋が抱えられ、驚いた拍子に落としそうになったのを素早く支えて、袋ごとすっぽりとぽん子を包み込む。
「………びっ………っくりした」
「すまん。いや、そんな驚くと思わねーって」
「さすがに無言で真後ろにいたらびっくりしますって……あ、これは銀さんの分です」
「おー、サンキュ」
深呼吸をしてすっかり落ち着いたぽん子は俺から抜け出し、俺に紙袋を手渡すと次は戸棚から二枚の皿と、フォークを二本出して冷蔵庫へと向かった。
そして中から白い箱をそっと取り出して、人差し指を立てて唇に当てると、いたずらっぽく笑った。
「これは銀さんにだけなので、お二人には秘密ですよ?」
中にはイチゴのショートケーキが二つ。
朝イチからツイてる月曜日
早起きは三文の得とかいうけど、マジかもなぁ