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張り込みや取り締まりなどの多忙な日々の合間を縫って、何とかぽん子ちゃんとの逢瀬を重ねていたオレの中に、小さく芽吹いていた感情が最近少しずつ大きく膨らんでいる。
そろそろぽん子ちゃんとキスがしたい…!
付き合って三ヶ月ほど経ってもなおのほほんとしたデートを繰り返すことに不満はないが、もっとオレはぽん子ちゃんと距離を詰めたいのだ。
ようは手を繋いでデートするだけではもはや物足りない。もっとぽん子ちゃんに触れたいし、色んな顔も見たいし、あわよくば…とまでは考えていないがそれなりに欲はある。
だが大人の余裕というものを見せたい自分もいて、気持ちというのは難しいものである。
これが仕事ならば懐に入り込むことも難なくこなせるのだろうが、やはりプライベートは別だ。
「山崎さんてばー」
「んっ?!あ、どうかした?」
何度かお邪魔しているぽん子ちゃんの部屋で、女の子らしい淡いピンクのラグの上にてクッションを抱きしめたままちょこんと三角座りをするぽん子ちゃんが、あからさまに不機嫌そうに頬をふくらませている。
「せぇっかく会えたのにぼんやりしてるんだから!次はいつ会えるかも分からないのに!」
ムスッとした顔で拗ねるぽん子ちゃんを抱き寄せて、オレの肩にこてんと頭を預けてもらうとシャンプーだかぽん子ちゃんだか分からないが、フワリと甘い香りが鼻をくすぐった。
「ごめん、ぽん子ちゃん可愛いなって考えてた」
「うぐっ…!う、うん…」
許す、と照れながら答える彼女に腹の底からむくむくと愛おしさが湧いてくる。
いっそこのまま時間が止まってしまえばいいのにとすら思えてきて、ぽん子ちゃんの頭をゆるゆると撫でながら彼女の方をちらりと見ると、目を閉じて気持ちよさそうにしていた。
吸い寄せられるように顔を寄せるが、唇に口付けてもいいものかと久々の色恋に焦ったオレは、そっと頬と目尻を啄むように口付けた。
「ふふっ…くすぐったいよ」
首をすくめたぽん子が可愛くて、最後におでこにチュッと口付けると、ついに愛おしさが爆発してしまいそうで彼女の髪の毛をワシャワシャとかき混ぜて誤魔化した。
「もー!山崎さん、子供みたいなことしないでよ」
そう言って、オレがそうしたように今度はぽん子ちゃんがワシャワシャとオレの頭をかき混ぜて楽しそうに笑う。
コツンと額を合わせてくすくす笑えば、もう鼻先がくっついてしまいそうでドキッとした。
こちらを伺うようなくりくりとした瞳には情けない顔のオレが映っていて、本当にヘタレだなぁと悲しくなった。
額はまだくっついたままでぽん子ちゃんがそっとオレの頬に手を添えてきたので、オレもぽん子ちゃんの頬に手を添えてじいっと見つめ合う。
「ぽん子ちゃん」
「なぁに?」
「離れないの?」
「なんで?」
「離れないと……しちゃうよ?」
これは挑発だと察したオレは、人に判断を委ねるとは意気地無しだと分かっていながらぽん子ちゃんにそう呟いた。
少し黙ったあと、ぽん子ちゃんはちょっとだけにんまりとした。
「いいよ」
「言ったね」
「言っちゃったぁ」
言い合っていると何だか面白くなってきて、くすくすと二人で小さく笑いながらも、そっと小さな唇にオレの唇を重ねた。
柔らかいそれに何度も繰り返し触れると、いつの間にかぽん子ちゃんの手はオレの背中に回されていた。
もっと凄いのしてもいいのかな、なんて不埒な事を考えて、小さな唇をぺろりと舐めて油断していた舌にそっと触れてみる。
小さな手がきゅうっとオレの服を掴んできて、それだけで緊張したのが伝わってきたのでそっと唇を離すと、ぽん子ちゃんは燃えるように頬を熱くさせている。
「…可愛い」
片手はしっかりと腰にまわし、首の後ろに反対の手を添えながら顔を離すと、ぽん子ちゃんが恥ずかしそうに目を逸らした。
「ふぁーすときす、なんだからね…」
むにゅっと口を歪めながらそう言うと、ぽん子ちゃんはオレの唇をカプっと甘噛みして鼻先をくっつけた。
「それはそれは…とても大事なものを…」
ぽん子ちゃんが拒否するまでこの時間を満喫させて貰うことにしたオレは、また目の前の小さな唇に食らいつくことにした。
そろそろぽん子ちゃんとキスがしたい…!
付き合って三ヶ月ほど経ってもなおのほほんとしたデートを繰り返すことに不満はないが、もっとオレはぽん子ちゃんと距離を詰めたいのだ。
ようは手を繋いでデートするだけではもはや物足りない。もっとぽん子ちゃんに触れたいし、色んな顔も見たいし、あわよくば…とまでは考えていないがそれなりに欲はある。
だが大人の余裕というものを見せたい自分もいて、気持ちというのは難しいものである。
これが仕事ならば懐に入り込むことも難なくこなせるのだろうが、やはりプライベートは別だ。
「山崎さんてばー」
「んっ?!あ、どうかした?」
何度かお邪魔しているぽん子ちゃんの部屋で、女の子らしい淡いピンクのラグの上にてクッションを抱きしめたままちょこんと三角座りをするぽん子ちゃんが、あからさまに不機嫌そうに頬をふくらませている。
「せぇっかく会えたのにぼんやりしてるんだから!次はいつ会えるかも分からないのに!」
ムスッとした顔で拗ねるぽん子ちゃんを抱き寄せて、オレの肩にこてんと頭を預けてもらうとシャンプーだかぽん子ちゃんだか分からないが、フワリと甘い香りが鼻をくすぐった。
「ごめん、ぽん子ちゃん可愛いなって考えてた」
「うぐっ…!う、うん…」
許す、と照れながら答える彼女に腹の底からむくむくと愛おしさが湧いてくる。
いっそこのまま時間が止まってしまえばいいのにとすら思えてきて、ぽん子ちゃんの頭をゆるゆると撫でながら彼女の方をちらりと見ると、目を閉じて気持ちよさそうにしていた。
吸い寄せられるように顔を寄せるが、唇に口付けてもいいものかと久々の色恋に焦ったオレは、そっと頬と目尻を啄むように口付けた。
「ふふっ…くすぐったいよ」
首をすくめたぽん子が可愛くて、最後におでこにチュッと口付けると、ついに愛おしさが爆発してしまいそうで彼女の髪の毛をワシャワシャとかき混ぜて誤魔化した。
「もー!山崎さん、子供みたいなことしないでよ」
そう言って、オレがそうしたように今度はぽん子ちゃんがワシャワシャとオレの頭をかき混ぜて楽しそうに笑う。
コツンと額を合わせてくすくす笑えば、もう鼻先がくっついてしまいそうでドキッとした。
こちらを伺うようなくりくりとした瞳には情けない顔のオレが映っていて、本当にヘタレだなぁと悲しくなった。
額はまだくっついたままでぽん子ちゃんがそっとオレの頬に手を添えてきたので、オレもぽん子ちゃんの頬に手を添えてじいっと見つめ合う。
「ぽん子ちゃん」
「なぁに?」
「離れないの?」
「なんで?」
「離れないと……しちゃうよ?」
これは挑発だと察したオレは、人に判断を委ねるとは意気地無しだと分かっていながらぽん子ちゃんにそう呟いた。
少し黙ったあと、ぽん子ちゃんはちょっとだけにんまりとした。
「いいよ」
「言ったね」
「言っちゃったぁ」
言い合っていると何だか面白くなってきて、くすくすと二人で小さく笑いながらも、そっと小さな唇にオレの唇を重ねた。
柔らかいそれに何度も繰り返し触れると、いつの間にかぽん子ちゃんの手はオレの背中に回されていた。
もっと凄いのしてもいいのかな、なんて不埒な事を考えて、小さな唇をぺろりと舐めて油断していた舌にそっと触れてみる。
小さな手がきゅうっとオレの服を掴んできて、それだけで緊張したのが伝わってきたのでそっと唇を離すと、ぽん子ちゃんは燃えるように頬を熱くさせている。
「…可愛い」
片手はしっかりと腰にまわし、首の後ろに反対の手を添えながら顔を離すと、ぽん子ちゃんが恥ずかしそうに目を逸らした。
「ふぁーすときす、なんだからね…」
むにゅっと口を歪めながらそう言うと、ぽん子ちゃんはオレの唇をカプっと甘噛みして鼻先をくっつけた。
「それはそれは…とても大事なものを…」
ぽん子ちゃんが拒否するまでこの時間を満喫させて貰うことにしたオレは、また目の前の小さな唇に食らいつくことにした。