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「いやーわからんね、全然分からん」
「は?何が?」
「沖田さんについて考えてるけど全然分からんのよ」
「…はぁ、沖田隊長のこと…」
退にぴったりとくっついて庭を眺めながら一服中、冷たいお茶の入ったグラスを揺らしながらボソリと呟く。
さすが監察と言ったところか、耳聡い退はすぐに反応してくれたけど、呆れたような顔でこちらを見てくる理由は何となく自分で理解している。
「ぽん子、また変なこと考えてるんでしょ」
「全然変なことじゃない!むしろ健全だと思います!」
「じゃあ言ってみなよ」
「退や副長はもう大人だから置いといて、沖田さんは性に興味のある年頃なのになぜ」
「はい下らない話でしたー」
「ちょっとォォォ」
パンパンと手を叩きながら、退は私の話を無理やりぶった斬ると、ピンと立てた指先を私に突きつけた。
文句を言いかけた私はグッと押し黙り彼を見るが、その目は半目になっており、明らかに私を小馬鹿にしているのが伝わってくる。
「こんな話、沖田隊長に聞かれたら俺がどんな目にあうか…いやぽん子だって分からんよ」
「でも沖田さんの年齢を考えたらやりたい盛りでしょ?それなのに暇さえあれば土方さんのケツばっか追いかけ回して食っちゃ寝して…」
「いや言い方ァァ!誤解されても知らないよ!?」
「俺がなんだってェ?」
背後から、聞き覚えのある声…というより沖田さん本人が私たちの間を割って入ってきた。
ヤンキー座りでニタァ…と腹黒い笑みを浮かべている。
「あっ、いやっそのぉ~」
「なぁーに呑気にサボってんでさァ。バカップル見せつけてんのかァ?」
「い、いやぁ、ちょっと休憩していただけでして……ね!さっ…山崎さん!」
「そうですそうです。そろそろ行こうか~!ぽん子さん!」
バタバタとグラスをお盆に乗せ、大慌てで立ち上がる私と退に対して、沖田さんは先程の悪い顔のままだ。
「じゃあ仕事してたってことで、土方さんに報告しときやす。山崎のこと探してたんでねェ」
そうして目の前に掲げられた携帯電話のディスプレイに映されたのは、私が退にピッタリと寄り添い、退も私に頭を傾けて、仕事中とは言い逃れができない画像だった。
「おおお沖田様ァァァァ!すみませんサボってました!だから土方さんには言わないでェェェ」
「サボってたなんて言いやせんよ。この画像を送るだけでさァ」
「止めてぇぇ!俺まだ死にたくないですってー!!!」
「殴られんのもいつもの事だから大丈夫だろィ」
鬼!悪魔!と叫びながら、私は沖田さんを説得することは諦めて食堂へと走り出す。
退は私とは反対に、監察に与えられた部屋へと猛ダッシュで向かった。
そんな私たちがおかしくてたまらないのか、沖田さんはゲラゲラと涙を流して大爆笑している。
鬼が私たちを捕まえに来るのは、それからたった数分の事だった。
「は?何が?」
「沖田さんについて考えてるけど全然分からんのよ」
「…はぁ、沖田隊長のこと…」
退にぴったりとくっついて庭を眺めながら一服中、冷たいお茶の入ったグラスを揺らしながらボソリと呟く。
さすが監察と言ったところか、耳聡い退はすぐに反応してくれたけど、呆れたような顔でこちらを見てくる理由は何となく自分で理解している。
「ぽん子、また変なこと考えてるんでしょ」
「全然変なことじゃない!むしろ健全だと思います!」
「じゃあ言ってみなよ」
「退や副長はもう大人だから置いといて、沖田さんは性に興味のある年頃なのになぜ」
「はい下らない話でしたー」
「ちょっとォォォ」
パンパンと手を叩きながら、退は私の話を無理やりぶった斬ると、ピンと立てた指先を私に突きつけた。
文句を言いかけた私はグッと押し黙り彼を見るが、その目は半目になっており、明らかに私を小馬鹿にしているのが伝わってくる。
「こんな話、沖田隊長に聞かれたら俺がどんな目にあうか…いやぽん子だって分からんよ」
「でも沖田さんの年齢を考えたらやりたい盛りでしょ?それなのに暇さえあれば土方さんのケツばっか追いかけ回して食っちゃ寝して…」
「いや言い方ァァ!誤解されても知らないよ!?」
「俺がなんだってェ?」
背後から、聞き覚えのある声…というより沖田さん本人が私たちの間を割って入ってきた。
ヤンキー座りでニタァ…と腹黒い笑みを浮かべている。
「あっ、いやっそのぉ~」
「なぁーに呑気にサボってんでさァ。バカップル見せつけてんのかァ?」
「い、いやぁ、ちょっと休憩していただけでして……ね!さっ…山崎さん!」
「そうですそうです。そろそろ行こうか~!ぽん子さん!」
バタバタとグラスをお盆に乗せ、大慌てで立ち上がる私と退に対して、沖田さんは先程の悪い顔のままだ。
「じゃあ仕事してたってことで、土方さんに報告しときやす。山崎のこと探してたんでねェ」
そうして目の前に掲げられた携帯電話のディスプレイに映されたのは、私が退にピッタリと寄り添い、退も私に頭を傾けて、仕事中とは言い逃れができない画像だった。
「おおお沖田様ァァァァ!すみませんサボってました!だから土方さんには言わないでェェェ」
「サボってたなんて言いやせんよ。この画像を送るだけでさァ」
「止めてぇぇ!俺まだ死にたくないですってー!!!」
「殴られんのもいつもの事だから大丈夫だろィ」
鬼!悪魔!と叫びながら、私は沖田さんを説得することは諦めて食堂へと走り出す。
退は私とは反対に、監察に与えられた部屋へと猛ダッシュで向かった。
そんな私たちがおかしくてたまらないのか、沖田さんはゲラゲラと涙を流して大爆笑している。
鬼が私たちを捕まえに来るのは、それからたった数分の事だった。