内容に深く関わるため、主人公の名前変更の際は犬関係の名前をおすすめします。
吾輩は犬である
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目を開けると、いつか見たあの景色が広がっていた。
『よお、久しぶりだな。』
ボーダーコリーの顔を覗き込んだチャシャの姿が反転して見える。しかし、チャシャは以前のような骨格が剥き出しの刺々しい姿ではなく、黒色であるがボーダーコリーとそっくりな造形をしていた。動く犬のような耳、尻尾もある。
『……チャシャ?』
『来いよ、話がある。』
彼女が歩き出したことを確認すると、ボーダーコリーも急いで後を追う。チャシャはそんな姿に笑みを浮かべた。
『よかったじゃないか。優しい奴に巡り会えて。』
『碧の事?うん、碧はね、優しいよ。』
『嗚呼、知ってるさ。』
ふと、チャシャが立ち止まり、ボーダーコリーの方へと視線を向ける。先程と変わらぬ笑みを浮かべているが視線は鋭い。相手と向き合う形になっているボーダーコリーはまるで自分自身が相手と溶け合ってしまいそうな感覚に襲われるが、チャシャの言葉によってそれは解消された。
『色々聞きたいことがあるだろうが、まずは私の話を聞いて欲しい。この前だけでは伝えきれない事だらけだからな。』
視線を外し真横に手をかざすとそこには自分たちよりもかなり大きい赤と青の機械生命体と黒の機械生命体の映像が映し出される。
『彼らは惑星サイバトロンからやって来た機械生命体だ。左の奴はオプティマス・プライム、右の奴はメガトロン。名前の由来は聞くな。私も知らないからな。』
そう言いながら映像を通り抜け歩みを進める。ボーダーコリーも続く。
『古くよりサイバトロンは戦争が繰り返されてきた。オプティマス・プライム率いるオートボットとメガトロン率いるディセプティコンのな。そして今現在、サイバトロンはただのガラクタに成り下がり、奴らはエネルギーを求めて地球にやってきた。』
チャシャは振り返り、表情の硬いボーダーコリーの肩を叩いた。再び、歩みを進めるのは当然のようだった。
『……私はディセプティコン側についた。しかし、それはもう過去の事でありお前には関係ない。ボーダーコリー、お前はどちらにつく?』
それは少しばかり震えていた。揺れ動くボーダーコリーの瞳。見詰めてくるチャシャの瞳。それらが交わることは無い。
『急に言われても困るよな、悪かった。
ところで、もう1つ話があるんだがいいか?』
あからさまに話を変えようとしていると感じるが、あまり気に留めずに首を縦に振った。それに調子を良くしたチャシャは後退する。
『なぁ、ボーダーコリー?昔の私は銀河の旅人だったんだよ。自分自身の作成したカラクリを駆使して沢山の星を巡ったりヘンテコなものばっか作ってた。まあ、あの連中には適わなかったが。』
チャシャの表情は暗い。しかし、ボーダーコリーには『あの連中』がどんな存在か知る由もなかった。
『そこで、だ。お前には私の発明品を再現して欲しい。私の発明品だからな。どれもお前を窮地から救う代物になるだろうよ。』
そう言うと、一つの大きな機械を取り出した。奇妙な形状をしており、ある意味では彼女らしい発明品だと感じた。確かめるように触るボーダーコリーを横目にチャシャはもう一つの機械を取り出すが、それは先程の物より小さく両手で持てるほどの銃だった。
『このデカブツは超次元電波発生装置だ。で、このロケットランチャーはその超次元電波を利用した物だ。殺傷能力は極めて低いが、軽く1万kmは吹っ飛んでくれるぜ。』
『つまりそれで敵を吹っ飛ばせってこと?』
『使い道は自分次第さ。』
ボーダーコリーは妖しく笑う姿に背筋が凍る思いをした。
その他にも他愛のない会話を繰り広げていると目の前に以前にも座った椅子やモニターが現れる。
しかしモニターには以前とは違い、映像が流れている。その映像が自分自身が身を置いているガレージだと気が付くと早急に駆け寄った。
『…これもあなたの?』
『それは違う、元からあった。……さっさと座れ。』
椅子に座るように促されたボーダーコリーは納得のいかないまま同じように椅子に着いた。その姿を確認したチャシャは数枚の紙切れを渡す。そこには先程の発明品の設計図が丁寧に書かれている。それを受け取り少しだけ目を通すと、視線を上げ目の前の存在に疑問を投げかけた。
『あなたと最初に会った時、"お前は私であり、私はお前である"と言った。それじゃあ、あなたはボーダーコリーなの?私はチャシャなの?』
『名前なんてものに意味は無い。ただの識別番号と同じさ。例え、お前は私であって、私はお前であっても、それは変わらない。』
その言葉を聞いたボーダーコリーは急激な眠気に襲われる。そろそろ出る時間のようだ。意識を手放す直前、彼女は何も言わなかった。
『よお、久しぶりだな。』
ボーダーコリーの顔を覗き込んだチャシャの姿が反転して見える。しかし、チャシャは以前のような骨格が剥き出しの刺々しい姿ではなく、黒色であるがボーダーコリーとそっくりな造形をしていた。動く犬のような耳、尻尾もある。
『……チャシャ?』
『来いよ、話がある。』
彼女が歩き出したことを確認すると、ボーダーコリーも急いで後を追う。チャシャはそんな姿に笑みを浮かべた。
『よかったじゃないか。優しい奴に巡り会えて。』
『碧の事?うん、碧はね、優しいよ。』
『嗚呼、知ってるさ。』
ふと、チャシャが立ち止まり、ボーダーコリーの方へと視線を向ける。先程と変わらぬ笑みを浮かべているが視線は鋭い。相手と向き合う形になっているボーダーコリーはまるで自分自身が相手と溶け合ってしまいそうな感覚に襲われるが、チャシャの言葉によってそれは解消された。
『色々聞きたいことがあるだろうが、まずは私の話を聞いて欲しい。この前だけでは伝えきれない事だらけだからな。』
視線を外し真横に手をかざすとそこには自分たちよりもかなり大きい赤と青の機械生命体と黒の機械生命体の映像が映し出される。
『彼らは惑星サイバトロンからやって来た機械生命体だ。左の奴はオプティマス・プライム、右の奴はメガトロン。名前の由来は聞くな。私も知らないからな。』
そう言いながら映像を通り抜け歩みを進める。ボーダーコリーも続く。
『古くよりサイバトロンは戦争が繰り返されてきた。オプティマス・プライム率いるオートボットとメガトロン率いるディセプティコンのな。そして今現在、サイバトロンはただのガラクタに成り下がり、奴らはエネルギーを求めて地球にやってきた。』
チャシャは振り返り、表情の硬いボーダーコリーの肩を叩いた。再び、歩みを進めるのは当然のようだった。
『……私はディセプティコン側についた。しかし、それはもう過去の事でありお前には関係ない。ボーダーコリー、お前はどちらにつく?』
それは少しばかり震えていた。揺れ動くボーダーコリーの瞳。見詰めてくるチャシャの瞳。それらが交わることは無い。
『急に言われても困るよな、悪かった。
ところで、もう1つ話があるんだがいいか?』
あからさまに話を変えようとしていると感じるが、あまり気に留めずに首を縦に振った。それに調子を良くしたチャシャは後退する。
『なぁ、ボーダーコリー?昔の私は銀河の旅人だったんだよ。自分自身の作成したカラクリを駆使して沢山の星を巡ったりヘンテコなものばっか作ってた。まあ、あの連中には適わなかったが。』
チャシャの表情は暗い。しかし、ボーダーコリーには『あの連中』がどんな存在か知る由もなかった。
『そこで、だ。お前には私の発明品を再現して欲しい。私の発明品だからな。どれもお前を窮地から救う代物になるだろうよ。』
そう言うと、一つの大きな機械を取り出した。奇妙な形状をしており、ある意味では彼女らしい発明品だと感じた。確かめるように触るボーダーコリーを横目にチャシャはもう一つの機械を取り出すが、それは先程の物より小さく両手で持てるほどの銃だった。
『このデカブツは超次元電波発生装置だ。で、このロケットランチャーはその超次元電波を利用した物だ。殺傷能力は極めて低いが、軽く1万kmは吹っ飛んでくれるぜ。』
『つまりそれで敵を吹っ飛ばせってこと?』
『使い道は自分次第さ。』
ボーダーコリーは妖しく笑う姿に背筋が凍る思いをした。
その他にも他愛のない会話を繰り広げていると目の前に以前にも座った椅子やモニターが現れる。
しかしモニターには以前とは違い、映像が流れている。その映像が自分自身が身を置いているガレージだと気が付くと早急に駆け寄った。
『…これもあなたの?』
『それは違う、元からあった。……さっさと座れ。』
椅子に座るように促されたボーダーコリーは納得のいかないまま同じように椅子に着いた。その姿を確認したチャシャは数枚の紙切れを渡す。そこには先程の発明品の設計図が丁寧に書かれている。それを受け取り少しだけ目を通すと、視線を上げ目の前の存在に疑問を投げかけた。
『あなたと最初に会った時、"お前は私であり、私はお前である"と言った。それじゃあ、あなたはボーダーコリーなの?私はチャシャなの?』
『名前なんてものに意味は無い。ただの識別番号と同じさ。例え、お前は私であって、私はお前であっても、それは変わらない。』
その言葉を聞いたボーダーコリーは急激な眠気に襲われる。そろそろ出る時間のようだ。意識を手放す直前、彼女は何も言わなかった。
