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禁じられた恋 ~ Forbidden Lover ~

「ノブさん、今度の連休に悠宇を誘った?」

翌日、学校で会ったノブ先輩に尋ねた。

「え?お、おう…悠宇から聞いたのか?」
「ううん、アイツは友達ってだけ…」

「そっか」と言ってバツが悪そうに顳顬を掻いたノブ先輩の顔は少し赤い。
その先を確認するのが怖くて、俺の方から視線を逸らした。

「なあ、和真」

名前を呼ばれて再びノブ先輩を見ると、先輩は前を見ていた。


「…俺、悠宇を大事にする。約束する。絶対に泣かせたりしない。だから……良いよな?」


そう言って俺を真っ直ぐに見据えたノブ先輩の真剣な眼差しに、思わず手を握り締める。

「……なん…で、俺に……訊くの?」
「悠宇は和真の大切な弟だから」

ノブ先輩を見ていられなくて、また視線を逸らす。
何か言おうとして口の中が渇いている事に気づき、必死に唾を飲み込んだ。


「………悠宇が……良いなら……俺は、別に…」


『嘘だ!』と俺の中でもう1人の俺が暴れそうになるのを抑えこむのに必死で、それだけ言うのが精一杯だった。

隣でノブ先輩が小さく「ありがとう」と言う声が、やけに胸に痛かった。

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