禁じられた恋 ~ Forbidden Lover ~
「悠宇っ!!」
「え…、あ…、兄さん…」
俺を見上げた悠宇の目許は、赤く腫れて見えた。
「どうしたんだ!?何があったんだ!!」
走り寄り悠宇の肩を掴む。
「ノブさんと何かあったのか?!何か……嫌なコトを」
「大丈夫だから落ち着いてよ、兄さん」
赤くなった目許に親指で触れた時、悠宇が俺の手をそっと握った。
「…悠宇」
「大丈夫だよ、先輩は何もしてないよ…僕が嫌がるような事は何も…」
和真兄さんの手を握る手に少しだけ力を込めると、見上げる兄さんの顔が辛そうに歪んだ。
「兄さん?」
「…ご免……俺にはこんな事を言う資格も立場も無いって分かってるけど……本当にご免、悠宇」
僕を見下ろしていた視線が逸らされるのが分かって、 “僕を見てよ” と心で叫ぶ。
僕だけを見てよ……兄さん…
「俺…さ、本当に悠宇の良い兄貴で居たかった。悠宇にとって頼れる兄貴で居たかったんだ……でも…」
逸らした視線を再び悠宇へと戻す。
俺を見つめる悠宇の瞳が潤んで見える。
また泣かせてしまうかもしれない……けど、もう黙っている事は俺には無理だ…
「それ以上に…悠宇を俺だけのモノにしたかったんだ…」
「…兄さん」
「悠宇が……好きだから……悠宇の事が世界中で一番好きなんだ…」
もう一度、悠宇の目許を指先でそっと撫でる。
「…好きなんだ、…悠宇が…初めて会った時からずっと…」
一段階段を上ると、そのまま和真兄さんの体を抱き締める。
「ゆっ、悠宇っ?!」
「……嬉しい………兄さん、ありがとう…」
「え…?」
兄さんに抱きついたまま、兄さんを見上げる。
「僕も……僕も兄さんが……好きだよ…」
「…………えっ…」
涙が零れ出した目許を兄さんの胸に押し付ける。
「僕もずっと…初めて会ったあの日からずっと…和真が好き…」
「え…、あ…、兄さん…」
俺を見上げた悠宇の目許は、赤く腫れて見えた。
「どうしたんだ!?何があったんだ!!」
走り寄り悠宇の肩を掴む。
「ノブさんと何かあったのか?!何か……嫌なコトを」
「大丈夫だから落ち着いてよ、兄さん」
赤くなった目許に親指で触れた時、悠宇が俺の手をそっと握った。
「…悠宇」
「大丈夫だよ、先輩は何もしてないよ…僕が嫌がるような事は何も…」
和真兄さんの手を握る手に少しだけ力を込めると、見上げる兄さんの顔が辛そうに歪んだ。
「兄さん?」
「…ご免……俺にはこんな事を言う資格も立場も無いって分かってるけど……本当にご免、悠宇」
僕を見下ろしていた視線が逸らされるのが分かって、 “僕を見てよ” と心で叫ぶ。
僕だけを見てよ……兄さん…
「俺…さ、本当に悠宇の良い兄貴で居たかった。悠宇にとって頼れる兄貴で居たかったんだ……でも…」
逸らした視線を再び悠宇へと戻す。
俺を見つめる悠宇の瞳が潤んで見える。
また泣かせてしまうかもしれない……けど、もう黙っている事は俺には無理だ…
「それ以上に…悠宇を俺だけのモノにしたかったんだ…」
「…兄さん」
「悠宇が……好きだから……悠宇の事が世界中で一番好きなんだ…」
もう一度、悠宇の目許を指先でそっと撫でる。
「…好きなんだ、…悠宇が…初めて会った時からずっと…」
一段階段を上ると、そのまま和真兄さんの体を抱き締める。
「ゆっ、悠宇っ?!」
「……嬉しい………兄さん、ありがとう…」
「え…?」
兄さんに抱きついたまま、兄さんを見上げる。
「僕も……僕も兄さんが……好きだよ…」
「…………えっ…」
涙が零れ出した目許を兄さんの胸に押し付ける。
「僕もずっと…初めて会ったあの日からずっと…和真が好き…」