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禁じられた恋 ~ Forbidden Lover ~

伸樹先輩に勉強を教えてもらい、一緒にテレビを見たりお菓子を食べたりして過ごすと、晩ご飯はパスタを2人で作って食べた。

「先輩、ご両親は?」
「大学生の姉貴が一人暮らししててさ、そっちに行ってる。俺の事なんて放ったらかしだよ~」
「そんな事ないでしょ」

態と大袈裟に言う先輩にクスクス笑うと

「でもまあ…そのお蔭で悠宇とこうして居られるんだし、良かったのかも」

照れ臭そうに笑った先輩が僕の頭を優しく撫でてくれた。


その瞬間、胸の奥の方がきゅんとした。


今まで何度もされた事あるのにそんなの初めてでその感覚に戸惑っていると、食器を下げた伸樹先輩が僕の肩にそっと手を置いた。

「悠宇……部屋に戻ろうか」




伸樹先輩の部屋に戻り、先輩に倣うようにして隣に並んでベッドへと腰を下ろす。

「好きだよ、悠宇…」

先輩の手がゆっくりと僕を押し倒す。

「大切にするから…」

瞼を閉じると先輩の唇が僕の唇に重なる。

「悠宇…」
「…んっ…」

何度か触れては離れを繰り返した後、先輩の唇が僕の首筋を辿る。
それに合わせるように、先輩の右手が僕のシャツの裾から滑り込んだ。

「…っ、ぁ…」

きゅっと強く瞼を閉じた時、先輩の左手が僕の頭をそっと優しく撫でた。

「大丈夫か?悠宇」



『悠宇、……大丈夫か?』



刹那、記憶の奥底から声が響いた。

「や…やだっ!!」

一瞬後、力の限り伸樹先輩の胸を押し返していた。


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