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Chapter 2

夢小説設定

この小説の夢小説設定
Guardianの設定を引き継ぎます。

◇Lより主→Guardian主人公。元死神の人間。

◇ワイミーズより主→Guardianの間、夢を見ていた人間。記憶喪失の為、詳細設定はなし。

色々(本編)あって二人はまったく同じ外見です。
Lにつけられた名前は?(L寄り主)
本名は?(ワイミーズ寄り主)
本名(苗字)は?(ワイミーズ寄り主)




竜崎と夕陽を欺き、海砂は僕を人気のない無人の上映室へと連れ込んだ。
毛足の長い絨毯と乾いた空気、一歩踏み出し、そしてかさりと額に触れた感覚。

眼を開ける。その瞬間、頭上から自分を見下ろしていたのは__。
長い手足を持つ、白骨の如き怪物だった。




Afterwards -Chapter 2-
◇記憶、所有



人間の倍はある体躯を折ってこちらを見下ろす金色の瞳__白い骨のような指先が持っていたのは黒いノート、かろうじて叫ぼうとした息を飲みこむ。視界の端で海砂がけらけらと笑った。

「あはっ、やっぱりライトは覚えていないんだね。見えるようになっただけかぁ」

「…………」

 __覚えていない、だと?
 それではこの生き物は、まさか死神、そしてキラの__

「紹介するねっ、死神のレムだよ。……びっくりした?ライト」

「み、海砂。君は……」

 敵を見るようにこちらを見下ろす白い死神と、その横で笑う海砂。彼女はどう考えても死神の仲間に見えた。

 死神の仲間__つまり、それは偽キラの可能性があるということだ。だが、まさか、今さら……この現実を、一体どう捉えるべきだ__?

「__」

喉元までせりあがった言葉を飲み込む。
不用意な質問を繰り出す前に、楽しそうに笑い続ける彼女の言葉を待った。
海砂は一通り笑い終えると、両手を後ろに組んで僕の顔を横から覗き込んだ。そして死神のレムを振り返り、冷静な表情に戻る。

「今触れたのはデスノートの頁」と、海砂は冷えた声で話し始めた。

「自分が所有権を得たことがあるノートに触れるか、別のノートでも所有権を得なければ記憶は戻らない。__【私】も、こうやってレムの姿を見ることが出来るだけなんだ」

 海砂が自分のことを【ミサ】と呼ばなかったのは自分の前では今が初めてだった。

「……ということは、海砂は今、所有権を持たずに死神が【視えているだけ】の状態ということか?」

「うん、流石ライト!そうだよ、いまのライトと一緒で、海砂はこの死神のレムが視えるだけ。……本当はこの子と一緒に第二のキラだったことを思い出したいと思わないこともないんだけれどね」

「……記憶がないのにどうして君とレムなんだ?」

 弥海砂と死神のレム。
 第二のキラとその死神。

 事件が終わった今、そして偽キラが動いている今__どうしてかつてのパートナーともいうべき者同士が所有権もなしに共にいるのか。何故、竜崎や夕陽を欺いてまでここで僕に姿を現した?

「うん、ライトなら真っ先に聞いてくると思ったよ。それはね」

 彼女は落ち着いた声で言うと、ちらりとレムを見上げた。そして互いに息があった様子で頷き、視線を交わす。

「去年、ヨツバで面接した日のことなんだけどね。私はレムにノートの切れ端を触れさせられているの」

「ノートの切れ端を……?」

「うん、黙っててごめんね」
 落ち着いた微笑みで、海砂は言う。一体何故、と聞き返したかったが、レムが「私が」と奥底に響く声で呟いた。

「私が、おとりのように行動するミサを見ていられなかったんだ。せめてヨツバのキラが誰かだけでも伝えたかった……それだけだ」

「…………」
 当時の海砂の行動力と、火口という容疑者の特定__そう考えれば辻褄は合う、か。

「それでね、ミサはその後もノート本体は受け取っていないから、今でもレムが視えるって訳なんだ!……だから、レムがこうして人間界に戻ってくれば、普通に会話できるの」

 それでも第二のキラだったときの記憶はないけれどね__と海砂は寂しげに笑う。

「それにしても……いや」

僕は思考の焦点を修正した。違う、問題はそこじゃないんだ。
 __目的だ。

「君がこうしてレムと見知った関係でその姿を見て会話ができる理由は分かった。でも、今のはあくまで経緯だろう?僕が知りたいのはその先だ。どうして今、ここにレムがいて海砂と行動しているんだ?」

 __偽キラとの関係は?

「夜神月」
 レムが低く威嚇するように言った。

「Lは、【キラの罪はノートそのもの】だとして、人間界からノートを排除することでキラを処刑し、お前たちの未来は約束された。そうだな?」

「…………」

 __一体、何が言いたい?
 だが、レムの口調は問い詰める時のものではなく、諭すような、あるいは肯定を待っているかのような口調だった。

「……あぁ、父さんやLから聞いたよ。僕は一時的にキラの記憶を取り戻し、そしてLの前でノートを捨てると自ら宣言したらしい。記憶がなくとも__僕ならやりそうなことだ。見てきたように分かるよ」

 後から聞かされた話では、僕はキラとしての正義を捨て、そして死神やノートの力に頼らず、人間としての正義を選んだらしい。だが、それは【ノートは人を操り、人を殺させる】というルールと矛盾していないだろうか?

 __『貴方は今、ノートに操られています。所有権を捨てれば月君に戻ります。優しい月君とその正義がこの世界には必要なので、是非、ノートの所有権を捨てて彼を返してください……みたいな話をした気がします。大して覚えていませんが。どちらにしても終わったことです』

 思い出すのは__Lの言葉だ。
 彼はキラの記憶を無くした僕に「気にするな」とでも言いそうな気軽さでチョコレートを手渡して、まるで後日談のように、ぼんやりと語ったのだ。必要以上に他人事のように、いかにもどうでもいいことのように語っていたのは、僕からの質問を避けようとしているようにも聞こえた。だが、それでも冷静になればなるほど疑問は募るのだった。

 Lの結論は優しすぎた。そして全てが歪んでいた上に、都合がよすぎた。
 何故なら、ノートに操られていたはずの僕の決断を、記憶を失くした今の僕が、まるで他人のように思えないからだ。
 ノートが人に及ぼす影響も、Lのその言葉も、全てが嘘かもしれない。だが、確かめる術ももはや無い。

「レム、ノートは……人間を操るか?所有権を得ると人を殺したくて堪らなくなる……事実か?」

 レムは金色の瞳でこちらを見下ろし、そして首を振った。

「私は死神だ。人間として使ったことがないからそれを知る術はない」

「…………」

「だが、いずれにしても……お前は未だノートの所有者が存在している現状をも、自分の背負うべき十字架だと考えているのだろう」

「!」
 ノートの所有者、とレムははっきり言った。やはりこれは例の偽キラに関することだったのだ。海砂を見る。彼女はじっとレムに説明を任せて黙っていたが、目が合うと僕の手を取った。勇気づけているつもりなのだろうか。

「夜神月」
意識を引き戻すように、レムの声が重く降りかかった

「この世界にはもう一匹死神がいる」

 重々しくレムは言う。しかし、それ自体に何の驚きもない。想像通りだった。

「もう一匹……それは、『レム』とも『リューク』とも違う……第三の死神という意味か?」

 レムは驚いたように目を見開き、神妙に「あぁ」と低く肯定した。

「その死神の名は__アーマだ。アーマは随分早くからこの世界にいたよ。私よりも早かったかもしれない。あるいはリュークよりも……だが、目立った行動はとらずに、ノートを渡した人間と仲良くやっていたようだ」

「……その人間はノートを使わなかったのか?」

「それは分からない。殺したかもしれないし、殺さなかったかもしれない。とにかく目立たなかっただけだ。デスノートの使い方もそれに翻弄される人間の様相も、使う人間によっていくらでも変わるからな」

「…………」

 確かに、キラの殺しは【裁き】であったことからも分かるように、世間へ神の存在を誇示する意図があった。第二のキラもまた、キラに気付いてもらうための行動__逆に言えば、目立とうと思わなければ、いくらでもばれずに人を殺せる。アーマという死神と共にいた人間が本当に誰も殺さなかった可能性も考えられるが、レムが言いたいのはそういうことなのだろう。

「そもそも私は海砂を守りたいだけだった。そこで仕方なく、人間の言う【キラ事件】に巻き込まれただけだ。……だから、どこで何をしているか知ったことではない死神なんてどうでもよかったし、死神の常識としてもむしろ不干渉でいるべきだったのだが__」

 そこでレムは、海砂を見た。
 見間違いかもしれなかったが、母が子を見るような慈愛の眼差しに__見えてしまった。

「だが、考えが変わった。私は、今となっては海砂の未来を守るために__少なくとも、この子の寿命が来るまでは__人間界のノートの存在を許せない」

 どこかで聞いたような言葉に、ふとそれがいつかの夕陽の言葉だったと思い至る。しかし、どれと思い出すことは出来なかった。もしかするとレムもまた、死神が視えるという彼女と言葉を交わしていたのかもしれない。

「だから私は、もう一匹の死神であるアーマに私のノートを預けることにした」

 レムは言う。しかし、話は一見、飛んだように思えた。
 もう一匹の死神が存在したとして、何故レムが自分のノートをその死神に渡したという話になる?

「……それに何の意味があるんだ?」

「ノートを返してもらうために人間界(ここ)にいる、という建前ができるからな」

「…………」

 誰に対する建前だろうか、しかしこの質問はさして重要ではないように思えた。レムは胸元の骨から、人間がよく使うようなサイズの黒いノートを取りだした。

「そして、このノートをリュークから借りた。あいつはノートを二冊持っているからな。……もっとも、リュークがノートを二冊持っていたのもさらに別の死神からくすねたからだが、そいつには一旦返したうえで話を通してある。私がこれをもっていることには何の問題もない」

 __なるほど。元の死神からリュークに、リュークからレムに一冊のノートが渡り、そして元のレムのノートがアーマという死神のもとに二冊目としてあるということか。

「むぅ、ライト~。海砂これきくの三回目なんだけど全然意味わからない……」

 海砂が腕を組んで頬を膨らませる。
 それにしてもそのアーマという死神だが、無意味にレムからノートを渡されてよく断らなかったものだ。かなり鈍いか警戒心が薄いタイプなのだろうか?

「……要するにレムは今、人間界を自由に動きまれるということだな?」

「あぁ、私の目的は最後のノートを死神界へ持ち帰ることだ」

 __そうか、そういう話か。
 途中から予想していたことだが、つくづくこのレムという死神は海砂を守ることしか考えていないらしい。

 僕は数秒考え、そして右手を指し出した。

「分かった。レム。今君が手元に持っているノートの所有権を僕に渡してくれ」

 隣でミサが小さな悲鳴を上げ、レムの爬虫類のような虹彩が細められた。

「……なんだと……どういうつもりだ、夜神月」

 聞き返されても尚、僕は差し出した手を下げなかった。レムが警戒していることも、その理由も容易に想像がついた。だから僕はその瞳を見つめ返した。Lならきっと笑っている場面だろうと思ったが、僕は無駄に笑ったりはしなかった。

「……ノート本体は君が持っていればいい。紙片もいらない」

「……どういうつもりだと聞いているんだ」

「欲しいのはキラの記憶だけだ」

 一歩も譲る気はない。
 そしてレムの懸念も分かっていた。要するに、海砂に危害が及ばなければいいのだろう。だったら、キラとして裁きをする必要性もない今、リスクそのものであるノートなど、手元に置く必要もない。

「…………」

「レム、君はミサに見えているのと同じく警察やLにも姿を隠すことはできない。例え最後のノートを回収することが目的でも、君が今ここに居ること自体が海砂を再び巻き込むことに繋がりかねない。分かるか?」

 よっぽど僕の言葉を信じたくないのか、死神は依然として刺すような視線を返してくるだけだ。
 __構わない、結果は変わらないのだから。

「君がこの世界で自由に動けるとして、一体何ができる?偶然、目撃される可能性だってあるだろう。それに警察やLはもう第三のノートの所有者に辿り着ているんだ。君の助けは必要ない。むしろ海砂のためを思うなら、身を隠すことをおすすめするよ」

「__ライト!でも、」

「僕は、その持ち主を知っている気がするんだ」

 海砂が何かを言いかけたのを制して、僕は静かに言った。
 容疑者の名前は桜葉愛蔵。東応大学二年__しかし、僕もキラ事件での監禁がなければ今は二年だ。
 つまりは同期だ。そして一年次では同じ必修授業にも出ていた。

「……ど、どういうこと、ライト……?」

 海砂がふらふらと僕の腕を放し、信じられないものを見たように目を見開く。
 自分の他にもキラ事件にかかわった人間がいたかもしれないとも考えているのだろうか?一方で、レムは表情一つ変えない。

「名前は桜葉愛蔵。確かに僕は彼と話したことがある。だが、何を話したかは覚えていない」

「__なるほど、つまりはその会話の内容を、キラの記憶とともに思い出せると考えているんだな」

「その通りだ」
 レムは僕を睨みつけ、そして海砂を見た。

 彼女は何かに怯えた表情で僕の言葉を待っている。だが、レムがイエスと言うまでは時は永遠に止まったままだ。再び金の瞳が僕を見て静止した。いくら覗き込んだところで僕は目を逸らしもしないし、信用に足る人間かどうかを測ることはできないだろう。

 それに、正直に胸の内を明かせば……僕が果たしてそのノートを手にしてどうなるか__僕が一番恐れているのだ。
 ノートを受け取っても僕は正気でいられるか?__当然、僕は自分を信じている。

 だが一方でそれは、【ノートが人を変える】という事実が嘘であると証明されることでもある。
 Lの正義、夕陽の言葉、あるいは家族の信頼__様々なものが剥落し、崩落することを意味する。

「……僕は、それでもこの後始末をつけなくてはならない」

 __たとえ、その罪を肌で感じようとも。
 しかし、命に代えても__とは言わない。僕なら自分が人を殺したと思いだした瞬間、きっと死んだ方がマシだと思うことだろう。それでも僕は、40秒で手にすることができる【死】になど、逃げてはいけない。逃げたくはない。
 覚悟と言うにはあまりに自分勝手で個人的な考えだが、しかし何かを感じ取ったのか、レムは目を閉じるとひとつ頷いた。

「……分かった。ならば受け取れ」

 目の前に一冊のノートが差し出される。
 アルファベットで『DEATH NOTE』と乱暴に記されている、退廃的なノートだ。

「お前がかつてリュークから受け取ったノートだ」

 手を伸ばし、僕は息を吸った。
 指がほんの一瞬触れただけでその瞬間____流れ込んできた。

 記憶の奔流、轟音と雑踏と走馬灯と無限のリフレインとリプレイ、しかし、同時に気が付いた。
 __これは二度目だ。覚えがある。あの屋上で、Lと対決したあの日__僕はこうしてノートに触れて、全てを取り戻した。
 絶望と退屈と鬱屈から光が差し込んだ瞬間と、人の死と正義の天秤と重責と__すべて、忘れてなどいない。今更驚きも、叫びもしない。

「…………あぁ、ありがとう。確かに思い出したよ、レム」

「ライト、大丈夫?」

「あぁ、問題ない」

 混乱などするはずもない。今までが靄にかかっていただけのように、頭はむしろ冴えていた。

 そして瞬間的に、ノートは人を変えるという事実の真偽も__思い出した。

嘘だ。呆気ないほどに、嘘だ。
「私の言うことはすべてデタラメですので一言も信じないでください」……Lはその瞬間だけは本当のことを言っていたということか。笑わせる。

レムは大方、海砂のために知らないふりをしたのだろう。つくづく死神失格の人間らしい奴だ。
 僕は手に取ったノートを捲ろうとして、表紙を開く前にレムへと渡した。

「これは返すよ」

「……本当にいいのか」

「いいんだよ、これは海砂のためでもあるんだ。だからレムはこの先、徹底的に人目を避けてくれ」

「え、えっとー……」海砂が迷ったように目を白黒させた。「本当はミサ、ライトの捜査に協力したかったんだけど、もしかして【何もするな】ってこと?」

「あぁ、海砂は何もしないでいい」

「えぇーっ_____!?」
 想像通りの大声に、僕はかろうじて耳をふさがないで耐えた。防音設備の部屋で助かった。

「……海砂には良かったらこの先もレムと一緒にいてほしい。一緒の外出は駄目だ。だが__」

 最後まで言い切る前に、海砂が腕に抱き着いてきた。

「やったー!じゃあ、レムはミサの家に泊まればいいよっ!それでライトがレムと話したいときはミサの家に来る!そういうことね?」

「……そうだ」

「やったーレム!ライトを家に呼ぶ理由が出来ちゃったね!」

「…………」
 彼女はぴょんぴょんと跳ね、ハイタッチを骨の死神に要求していた。なんて呆れた理由だ。
 だが、想像通りと言えなくもない。ミサはそういう奴だ。

「ライト。ライトが色々思い出して背負っているのに、ミサは何も思い出せなくてごめんね。でも、いつでも連絡して。ミサはこういう形でも、どうにかしてライトの力になりたいんだよ!ライトの正義が大好きだからねっ」

「……正義が、好き?」
 どうでもいいことがほんの少しだけ気にかかった。

「あはっ、もちろんライトが好きっていう前提だけどね、じゃ、誰かに見つかる前に帰ろうレム!」
 ひらりとスカートと、切ったばかりの髪をなびかせて海砂は身を翻す。

「…………あ、あぁ」
 思わず返答に遅れる。……今更、何をたじろいでいるんだ。
 第二のキラだった海砂のことも思い出しただろう?一度だがキスだってしたし、それに__。

 いやいや、そうではない。意識して首を振って思考をかき消す。それだけでも自分にとっては不自然な行動だったが、顔をあげて海砂とレムの姿が消えていたのを見て、僕はため息をついた。
 考えれば考えるほど深みにはまるのは__答えがないからか、あるいは……。

「いや、そんなことはどうでもいい。考えるべきは……桜葉愛蔵だ」

 とにかく今考えるべきは__思い出した。
 僕は彼を知っている。彼が死神と一緒にいたかどうかは分からない。だが、それでも彼は__僕がキラだと気づいていたのかもしれない。核心に迫る会話をしたことがあるわけではない。だがそれでも彼は__会いたがっていた。

 __「君はキラか?」
 そう、脈絡なく話しかけてきた、変な人間だったのだ。
 当然否定すると、彼は眠そうに欠伸をして、冗談を取り消すようにへらへらと笑って言ったのだ。

__「僕は桜葉愛蔵。君のファンだよ」そして僕の言葉を待たずに勝手に語り始めたのだった。「僕の予想通りだと、キラはあと数年のうちにいなくなるよ。もしかすると近々いなくなるかもしれないけれど……キラと会って話してみたいな」
 



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