中編
「フェニ・・・本当に俺が無知で馬鹿な男だから、そこまで
貴重な物だなんて、理解もしないで貰ってしまって・・・
その、どう謝っていいか・・・
使ってしまってから言うのもどうかとは思うけど。」
ラリイは、大変な事をしでかしてしまったと、今は深く反省している。
フェニックスは、そんなラリイを責めるなんてことはしない。
「ふぅ。ラリイは本当に学習しないな。あれは、前にも言ったが、
私を助けてくれたお礼であげたと言っただろう?
だから、誰が何とラリイに言ったかは知らないが、今も気にすることは無い。
ラリイの大事なものが救われたのなら、それでいい。
私も、その方が嬉しい。大事な友の役に立ったのだから。」
フェニックスは、何より穏やかな気持ちでラリイに告げた。
ラリイは感情が耐え切れずに、フェニを前のように抱きしめる。
フェニックスも、ラリイに抱きつかれはしたが、静かにされるままになった。
きっと、ラリイは感情が抑えきれないのだろうと理解して。
「フェニ・・・こんな俺に、本当に有り難う。俺は、お前に
出逢えて、心から良かった。」
ラリイは、自分の素直な気持ちは真っ直ぐにフェニ伝える。
フェニックスは少しくすぐったいような気持ちになるが、ラリイの
言葉が心地よく感じたので、静かに頷いた。
「ラリイ。私も、ラリイに感謝しているよ。」
ラリイに感化されるように、フェニックスも返事した。
ラリイはフェニの返事を聞いて、ちょっと照れ臭そうにして、
フェニから離れた。
「ま、そんなわけなんだけどさ、俺はフェニックス探しなんて、
する気ないんだ。」
「何故?うまくいけば、ラリイは、また出世出来るんじゃないか?」
「俺は、そんな事に興味ないよ。そんなくだらない事に一生懸命になるなら、
フェニと穏やかに日々過ごしてる方が、断然楽しいし、有意義さ。」
「ラリイは何と言うか、欲が、本当にないな。」
フェニは少しだけ、ラリイが心配になった。こんな調子で、今後、
自分が側にいなくなったら、ラリイはどうするのだろうと。
別にフェニックス探しをして欲しいわけではないが。
「いや、俺だって、過去には、あったさ。でも、ある時に
気づいたんだ。他者の苦しみや悲しみ、犠牲者の血の上で
成り立つ、名誉や栄光が、本当に俺とって意味があるのかってさ。」
ラリイはどこか遠くを見つめて、フェニに話す。
フェニックスは、ラリイが今、あの過去の話をしていると悟った。
「フェニ。今日さ、母から何か聞かされなかったか?」
「少し話されたな。ラリイは過去に、前線に出て、大いに活躍した存在だと。
こうも言っていた、フェロニアの魔獣と噂もされていたと。」
「あーあー。やっぱり、俺より先にフェニに言ったか。
いつか、俺が自分でフェニに言おうと思ったのに。」
少し悔しそうな顔をしつつ、ラリイは会話の途中だが、
フェニにテーブルの側の椅子に座るように促す。
「ちょっと長くなるかもだけど、フェニ、俺の話聞いてくれるか?」
「ああ。喜んで。」
「そっか、じゃ、ちょっとだけ待ってくれ、話に必要なものがあるからさ。」
ラリイは、そう言うと自分の寝室から、ある鞘に入った剣を
持ってきて、テーブルの上に置き、自分も椅子に座った。
「俺、フェニに嘘ついてた。いや、今となっては、嘘じゃないとも言えなくないけど。
俺は子供の頃から、剣の神童って言われてさ。
剣の腕が良いとか、その時の剣の師匠に期待されてて。
14歳の時に、王の目にも運よく留り、この剣を授かることになったんだ。
家族は喜び、父の期待にも応えたい気持ちがあったから、がむしゃらに頑張ったよ。
あの時の俺は、子供ながらに野心も持ってた。
いつか、兄達や、父よりも武功を上げて、上に行くんだって。
14歳なんてまだまだ子供だろ?俺はそれから20歳になるまで、
何か勘違いしたまま、上の命令に従うままに、殺戮を繰り返した。
魔物だけじゃない、同じ人間も。
ただ、自分の野心のままに。今、思えば最低さ。」
「ラリイ・・・」
「軽蔑するだろう?ところが今じゃ、戦いが苦手とか言って、
こんな生活しててさ。」
「ラリイ。私にはお前を責めたり、軽蔑する資格はないよ。
国の為に働くのは民の務めだ。それが、何かを殺すことであったとしても、
人が生きる為には必要なことなのだろう?」
「そうだな・・・そう割り切るしかないんだけどさ。本来は。」
ラリイはフェニそう言って貰って、少しだけ気持ちが楽になった気分だった。
でも、自分の過去のした過ちは、やっぱり許せそうにない。
「それにしても、ラリイはどうして急に、そんな心境の変化があったんだ?」
フェニックスは最大の疑問をラリイに投げかけた。
ラリイの顔が一気に引き締まる。何か大事な事を言う顔になる。
「フェニ、その笑わないで欲しいんだけどさ。俺、この剣に
助けられたんだ。20歳のある日に、この剣が突然、語りかけてきたんだ。
今のままでいると、大きな過ちを犯し、自分どころか、周りを不幸にするぞって。
そう言われたかと思ったら、頭の中に、大勢の今まで殺してきた者達の死体と、
そこにあるはずのない、俺の大事な人達の死体まであって・・・
俺は遠征に向かう途中だったんだけど、その後、発狂して、
何も出来ずに数日、寝込むことになって・・・
それから、俺は戦う事が出来なくなったんだ。それが恐怖で。
あれから、もう5年になるかな・・・」
「そうか。」
「俺が、そんな奴だったなんて、今まで言わなくて、ごめん。
こんな俺がお前の親友だなんて・・・迷惑・・・かな・・・」
ラリイは自分の過去を打ち明け、フェニに嫌われたのではないかと、気まずそうにする。
フェニックスは、ラリイを気遣い、優しい顔になった。
「ラリイ。私は何も迷惑だと思ってない。誰しも、過ちや失敗はあるものだ。
綺麗なままで生きるなんて無理さ。
私だって、今まで生きて来て、美しい人生なんかじゃないぞ?」
「ほ・・・ほう・・・そっか・・・」
ラリイはフェニが優しく気遣ってくれていることに、安堵しつつ、
心から感心したようだ。
話が一区切りしたとこで、フェニックスはラリイに言う。
「ラリイ、悪いが、その剣を見せて貰っても?」
「ああ。フェニならいいよ。」
ラリイはフェニに王から授かった剣を渡す。
フェニックスは、ラリイの母から聞いた、あのアルゥイントなのか、確認した。
そして、魔剣などと言われているが、これはあのアルゥイントであると確認出来た。
フェニックスならば、わかる。この剣が宿している力を。
「ラリイ・・・お前は本当に神童だったようだな。
このアルゥイントを扱うことが出来、それでいて、波長まで合う人間なんて、
滅多にいるものではない。ラリイの話は本当の事だと、私は確信したよ。」
「え?フェニ、その国の宝である、魔剣アルゥイントを知っていたのか?」
剣の存在を知っているフェニにラリイはびっくりした。
更にその剣から、ラリイの話は本当だと信じてまでくれて、
ラリイは、もっと驚きが隠せなかった。
フェニックスは剣をラリイに戻し、言いたかった事をラリイに言う。
「ラリイ。これは魔剣ではない。これは、アルゥイント・ガルトと言う、
過去の神々の時代に作られた古い武器だ。
何故、魔剣などと言われるのか、知らないが。この剣は、持ち主を選ぶ。
選ばれた相手に絶大な力を与えると言う。魔剣より、むしろ神剣と呼ばれるべきものだ。
更に波長が合う者が使えば、もっと力を引き出すと。」
「そ、そんなに凄い剣だったのか?!
でも、じゃあ何で俺には、あんな映像見せてまで、警告して来たんだ・・・?」
「きっと、この剣はラリイの事が気に入ったんじゃないかと私は思う。
その頃のラリイは、無理していたんじゃないか?戦いと言うものに対して。
それで心配して、警告してくれたんだろう。ラリイが身心ともに壊れないようにと。」
「そうか・・・いや、フェニにそう言われて、そうだったんだって、今なら思える。
当時の俺があのまま戦い続けたら、今頃は、
噂どころか、本当に魔獣になっていたかもしれない。
殺戮を楽しみ、血に飢えた魔獣に。」
ラリイはようやく長年の苦しみから救われた気がした。
フェニから、この剣の正確な情報を聞いたことによって。
ラリイは改めて、フェニの存在の凄さを知る。
普段は何もわからない子供のような感じかと思えば、突然、
フェニックスの羽の事といい、この剣の知識となどを言い出す。
知識の偏りが凄い。
「それにしても、フェニって、本当はどこかの国の偉い魔術師だったりしてな・・・」
ラリイはフェニに冗談のつもりで、そう話す。
フェニックスは、そんな事を言う、ラリイにカマをかけるつもりで言う。
「いや、もしかしたら、人間でさえないかもしれないぞ?」と。
ラリイは、笑顔になって、無邪気に言葉を返す。
「そうであっても、俺は構わないよ?
フェニは俺の大事な母の命を救ってくれた恩人で、
俺の今は何よりも大事な親友だからさ。」
嘘のない言葉だった。フェニックスは、ラリイが太陽の様に
暖かい男だと思った。
ラリイといると、穏やかな森の陽だまりの中に
いるような気持ちになる。
だから、ラリイと離れたくないのかと知った。
フェニックスと太陽は深い繋がりがあるのだから。
引き寄せられても仕方がない。
貴重な物だなんて、理解もしないで貰ってしまって・・・
その、どう謝っていいか・・・
使ってしまってから言うのもどうかとは思うけど。」
ラリイは、大変な事をしでかしてしまったと、今は深く反省している。
フェニックスは、そんなラリイを責めるなんてことはしない。
「ふぅ。ラリイは本当に学習しないな。あれは、前にも言ったが、
私を助けてくれたお礼であげたと言っただろう?
だから、誰が何とラリイに言ったかは知らないが、今も気にすることは無い。
ラリイの大事なものが救われたのなら、それでいい。
私も、その方が嬉しい。大事な友の役に立ったのだから。」
フェニックスは、何より穏やかな気持ちでラリイに告げた。
ラリイは感情が耐え切れずに、フェニを前のように抱きしめる。
フェニックスも、ラリイに抱きつかれはしたが、静かにされるままになった。
きっと、ラリイは感情が抑えきれないのだろうと理解して。
「フェニ・・・こんな俺に、本当に有り難う。俺は、お前に
出逢えて、心から良かった。」
ラリイは、自分の素直な気持ちは真っ直ぐにフェニ伝える。
フェニックスは少しくすぐったいような気持ちになるが、ラリイの
言葉が心地よく感じたので、静かに頷いた。
「ラリイ。私も、ラリイに感謝しているよ。」
ラリイに感化されるように、フェニックスも返事した。
ラリイはフェニの返事を聞いて、ちょっと照れ臭そうにして、
フェニから離れた。
「ま、そんなわけなんだけどさ、俺はフェニックス探しなんて、
する気ないんだ。」
「何故?うまくいけば、ラリイは、また出世出来るんじゃないか?」
「俺は、そんな事に興味ないよ。そんなくだらない事に一生懸命になるなら、
フェニと穏やかに日々過ごしてる方が、断然楽しいし、有意義さ。」
「ラリイは何と言うか、欲が、本当にないな。」
フェニは少しだけ、ラリイが心配になった。こんな調子で、今後、
自分が側にいなくなったら、ラリイはどうするのだろうと。
別にフェニックス探しをして欲しいわけではないが。
「いや、俺だって、過去には、あったさ。でも、ある時に
気づいたんだ。他者の苦しみや悲しみ、犠牲者の血の上で
成り立つ、名誉や栄光が、本当に俺とって意味があるのかってさ。」
ラリイはどこか遠くを見つめて、フェニに話す。
フェニックスは、ラリイが今、あの過去の話をしていると悟った。
「フェニ。今日さ、母から何か聞かされなかったか?」
「少し話されたな。ラリイは過去に、前線に出て、大いに活躍した存在だと。
こうも言っていた、フェロニアの魔獣と噂もされていたと。」
「あーあー。やっぱり、俺より先にフェニに言ったか。
いつか、俺が自分でフェニに言おうと思ったのに。」
少し悔しそうな顔をしつつ、ラリイは会話の途中だが、
フェニにテーブルの側の椅子に座るように促す。
「ちょっと長くなるかもだけど、フェニ、俺の話聞いてくれるか?」
「ああ。喜んで。」
「そっか、じゃ、ちょっとだけ待ってくれ、話に必要なものがあるからさ。」
ラリイは、そう言うと自分の寝室から、ある鞘に入った剣を
持ってきて、テーブルの上に置き、自分も椅子に座った。
「俺、フェニに嘘ついてた。いや、今となっては、嘘じゃないとも言えなくないけど。
俺は子供の頃から、剣の神童って言われてさ。
剣の腕が良いとか、その時の剣の師匠に期待されてて。
14歳の時に、王の目にも運よく留り、この剣を授かることになったんだ。
家族は喜び、父の期待にも応えたい気持ちがあったから、がむしゃらに頑張ったよ。
あの時の俺は、子供ながらに野心も持ってた。
いつか、兄達や、父よりも武功を上げて、上に行くんだって。
14歳なんてまだまだ子供だろ?俺はそれから20歳になるまで、
何か勘違いしたまま、上の命令に従うままに、殺戮を繰り返した。
魔物だけじゃない、同じ人間も。
ただ、自分の野心のままに。今、思えば最低さ。」
「ラリイ・・・」
「軽蔑するだろう?ところが今じゃ、戦いが苦手とか言って、
こんな生活しててさ。」
「ラリイ。私にはお前を責めたり、軽蔑する資格はないよ。
国の為に働くのは民の務めだ。それが、何かを殺すことであったとしても、
人が生きる為には必要なことなのだろう?」
「そうだな・・・そう割り切るしかないんだけどさ。本来は。」
ラリイはフェニそう言って貰って、少しだけ気持ちが楽になった気分だった。
でも、自分の過去のした過ちは、やっぱり許せそうにない。
「それにしても、ラリイはどうして急に、そんな心境の変化があったんだ?」
フェニックスは最大の疑問をラリイに投げかけた。
ラリイの顔が一気に引き締まる。何か大事な事を言う顔になる。
「フェニ、その笑わないで欲しいんだけどさ。俺、この剣に
助けられたんだ。20歳のある日に、この剣が突然、語りかけてきたんだ。
今のままでいると、大きな過ちを犯し、自分どころか、周りを不幸にするぞって。
そう言われたかと思ったら、頭の中に、大勢の今まで殺してきた者達の死体と、
そこにあるはずのない、俺の大事な人達の死体まであって・・・
俺は遠征に向かう途中だったんだけど、その後、発狂して、
何も出来ずに数日、寝込むことになって・・・
それから、俺は戦う事が出来なくなったんだ。それが恐怖で。
あれから、もう5年になるかな・・・」
「そうか。」
「俺が、そんな奴だったなんて、今まで言わなくて、ごめん。
こんな俺がお前の親友だなんて・・・迷惑・・・かな・・・」
ラリイは自分の過去を打ち明け、フェニに嫌われたのではないかと、気まずそうにする。
フェニックスは、ラリイを気遣い、優しい顔になった。
「ラリイ。私は何も迷惑だと思ってない。誰しも、過ちや失敗はあるものだ。
綺麗なままで生きるなんて無理さ。
私だって、今まで生きて来て、美しい人生なんかじゃないぞ?」
「ほ・・・ほう・・・そっか・・・」
ラリイはフェニが優しく気遣ってくれていることに、安堵しつつ、
心から感心したようだ。
話が一区切りしたとこで、フェニックスはラリイに言う。
「ラリイ、悪いが、その剣を見せて貰っても?」
「ああ。フェニならいいよ。」
ラリイはフェニに王から授かった剣を渡す。
フェニックスは、ラリイの母から聞いた、あのアルゥイントなのか、確認した。
そして、魔剣などと言われているが、これはあのアルゥイントであると確認出来た。
フェニックスならば、わかる。この剣が宿している力を。
「ラリイ・・・お前は本当に神童だったようだな。
このアルゥイントを扱うことが出来、それでいて、波長まで合う人間なんて、
滅多にいるものではない。ラリイの話は本当の事だと、私は確信したよ。」
「え?フェニ、その国の宝である、魔剣アルゥイントを知っていたのか?」
剣の存在を知っているフェニにラリイはびっくりした。
更にその剣から、ラリイの話は本当だと信じてまでくれて、
ラリイは、もっと驚きが隠せなかった。
フェニックスは剣をラリイに戻し、言いたかった事をラリイに言う。
「ラリイ。これは魔剣ではない。これは、アルゥイント・ガルトと言う、
過去の神々の時代に作られた古い武器だ。
何故、魔剣などと言われるのか、知らないが。この剣は、持ち主を選ぶ。
選ばれた相手に絶大な力を与えると言う。魔剣より、むしろ神剣と呼ばれるべきものだ。
更に波長が合う者が使えば、もっと力を引き出すと。」
「そ、そんなに凄い剣だったのか?!
でも、じゃあ何で俺には、あんな映像見せてまで、警告して来たんだ・・・?」
「きっと、この剣はラリイの事が気に入ったんじゃないかと私は思う。
その頃のラリイは、無理していたんじゃないか?戦いと言うものに対して。
それで心配して、警告してくれたんだろう。ラリイが身心ともに壊れないようにと。」
「そうか・・・いや、フェニにそう言われて、そうだったんだって、今なら思える。
当時の俺があのまま戦い続けたら、今頃は、
噂どころか、本当に魔獣になっていたかもしれない。
殺戮を楽しみ、血に飢えた魔獣に。」
ラリイはようやく長年の苦しみから救われた気がした。
フェニから、この剣の正確な情報を聞いたことによって。
ラリイは改めて、フェニの存在の凄さを知る。
普段は何もわからない子供のような感じかと思えば、突然、
フェニックスの羽の事といい、この剣の知識となどを言い出す。
知識の偏りが凄い。
「それにしても、フェニって、本当はどこかの国の偉い魔術師だったりしてな・・・」
ラリイはフェニに冗談のつもりで、そう話す。
フェニックスは、そんな事を言う、ラリイにカマをかけるつもりで言う。
「いや、もしかしたら、人間でさえないかもしれないぞ?」と。
ラリイは、笑顔になって、無邪気に言葉を返す。
「そうであっても、俺は構わないよ?
フェニは俺の大事な母の命を救ってくれた恩人で、
俺の今は何よりも大事な親友だからさ。」
嘘のない言葉だった。フェニックスは、ラリイが太陽の様に
暖かい男だと思った。
ラリイといると、穏やかな森の陽だまりの中に
いるような気持ちになる。
だから、ラリイと離れたくないのかと知った。
フェニックスと太陽は深い繋がりがあるのだから。
引き寄せられても仕方がない。