エピローグ
ドラゴス憑依事件が解決してから、数か月後に、ラリイのお腹の中には、
新しい命が宿っていた。来るべくして、その時が来ていた。
ドラゴネス国もますます平和な時が静かに流れていた。
「ラリイ、静かに寝てなきゃダメだろう?」
ネイルは身籠になった、ラリイが何かするたびに心配する。
医者から、少しは動いても大丈夫だと言われてると、ラリイが笑って
伝えたりしていても、ネイルは不安そう顔をする。
妻の初めての妊娠に、当人よりも心配してる有様だった。
「ネイルの方が、子供産むみたい、うふふ。」
「な!しょうがないだろう・・・俺は男だから、ラリイに
心配しかしてやれないんだから・・・」
ネイルはラリイにからかわれて、ちょっと不貞腐れる。
ラリイは、そんなネイルにまたクスクス笑って、ネイルの頬にキスする。
「いつも心配してくれて有難う、ネイル。とっても、嬉しいよ♪」
「ラリイ・・・」
ラリイにキスされ、ネイルは照れる。
こんな微笑ましい感じが、ここ最近は毎日続く。
ミミ達は、それをニヤニヤしながら、見守りつつも、2人をからかう。
「はいはい!ネイル王!ラリイ王妃が心配なのは、わかりますけど!
さっき、カミーラ様が凄い顔して、探されてましたよ?」
「後、ベアード様も探されてるみたいですよ?」
リリとレラが、ネイルに次々と報告をする。
ネイルは、あ・・・とした顔をして、急いで政務室に戻ろうとする。
「教えてくれてありがとう!ラリイ!悪い!話し合いする
時間だった!一旦、仕事に戻るな!」
「うん♪いってらっしゃい♪」
ラリイは笑顔で、ネイルを見送る。
そのやり取りに、またミミ達はクスクスと笑う。
「本当に、ネイル様はラリイちゃんの事、愛しすぎね。」
「ね?毎日、あんなに心配してたら、身が持たないんじゃない?」
「私も、いつも、そんなに心配しないでも、大丈夫だよって
言うんだけどなぁ・・・」
ミミやリリの会話にラリイも、加わり答える。
ネイルは優しいのだ。だから、きっと過剰に心配してくれるのだろう。
ラリイも嬉しい気持ちもあるが、ネイルが気疲れしないかだけは、心配だった。
「今日も夜にネイルに何かマッサージしてあげようかなぁ・・・」
ラリイは心の中で、そう思っていた。
「にしても、フェルオリア様の方が大変かもしれないですよ?」
「え?何で?」
いきなり、レラにそう言われて、ラリイが不思議がる。
レラは少し困った顔をしつつ、ラリイに告げる。
「産まれてくる、ラリイちゃんの子供の為に、もうすでにアレコレ
準備してるらしくて、アディリス様も、あまりのフェルオリア様の
喜び様に苦労されてるんだとか・・・」
「もう・・・父上は・・・」
「しょうがないわよ。私達がラリイちゃんのとこに行けるって
なった時だって、凄かったんだから!」
「え?!そうだったの?!」
レラの話を聞いて、ミミは過去のことを思い出したようで、
ミミもラリイに告げる。
「そうそう、あの時は本当に、私達だってビックリしたわよ。」
「あーあったね、そんな事。」
リリとレラもミミの話に同意して、頷く。
どうやら、相当凄かったのだろう。
ラリイも父の言動には最近、苦笑いしっぱなしだ。
「ラリイに子供は出来た際には、すぐに私に知らせるように!
時間がある時は、毎日でもいいから、子供の様子を逐一知らせるように!」
と、こんな感じで、凄い剣幕でミミ達に言ったらしい。
これには、ミミ達も、フェルオリアが、こんなにも親馬鹿な王だとは
思っていなかったので、かなり驚いたのだと言う。
「フェリオリア様は、厳格なイメージあったから、本当に驚きだったよね。」
「うん。あの時は、酔っぱらわれてるのかと思ったわよね。」
「あわわ、なんか私の方が恥ずかしいよぉ・・・」
ミミとリリに言われて、何故だか、ラリイの方が数倍恥ずかしい思いをさせられていた。
まだ産まれてもいないのに、こんな調子では、産まれた後はどうなるのか、
ラリイは、一気に不安な気持ちになってしまった。
「産まれてすぐに、婚姻話とかまで出してきそう・・・」
ラリイは、それまで考えてしまって、少し冷や冷やした。
ネイルもさぞ、困った顔をするだろう。
「子供が産まれた時は、ネイルにしっかり言って貰おう・・・」
ラリイはわけもわからず、変な決意を決めていた。
父が子供の事を喜んでくれるのは嬉しいが、過剰な祝いや甘えは
ないようにしようと思った。
「ネフィリート様や、お医者様の見立てでは、この子・・・
男の子みたいだから、世継ぎの王子があんまりにも甘やかされたら、
ダメだもんね!」
ラリイはお腹を優しくさすり、母親としての覚悟もしっかり宿していた。
立派な王子になって貰おうとラリイは誰よりもちゃんと考えていた。
新しい命が宿っていた。来るべくして、その時が来ていた。
ドラゴネス国もますます平和な時が静かに流れていた。
「ラリイ、静かに寝てなきゃダメだろう?」
ネイルは身籠になった、ラリイが何かするたびに心配する。
医者から、少しは動いても大丈夫だと言われてると、ラリイが笑って
伝えたりしていても、ネイルは不安そう顔をする。
妻の初めての妊娠に、当人よりも心配してる有様だった。
「ネイルの方が、子供産むみたい、うふふ。」
「な!しょうがないだろう・・・俺は男だから、ラリイに
心配しかしてやれないんだから・・・」
ネイルはラリイにからかわれて、ちょっと不貞腐れる。
ラリイは、そんなネイルにまたクスクス笑って、ネイルの頬にキスする。
「いつも心配してくれて有難う、ネイル。とっても、嬉しいよ♪」
「ラリイ・・・」
ラリイにキスされ、ネイルは照れる。
こんな微笑ましい感じが、ここ最近は毎日続く。
ミミ達は、それをニヤニヤしながら、見守りつつも、2人をからかう。
「はいはい!ネイル王!ラリイ王妃が心配なのは、わかりますけど!
さっき、カミーラ様が凄い顔して、探されてましたよ?」
「後、ベアード様も探されてるみたいですよ?」
リリとレラが、ネイルに次々と報告をする。
ネイルは、あ・・・とした顔をして、急いで政務室に戻ろうとする。
「教えてくれてありがとう!ラリイ!悪い!話し合いする
時間だった!一旦、仕事に戻るな!」
「うん♪いってらっしゃい♪」
ラリイは笑顔で、ネイルを見送る。
そのやり取りに、またミミ達はクスクスと笑う。
「本当に、ネイル様はラリイちゃんの事、愛しすぎね。」
「ね?毎日、あんなに心配してたら、身が持たないんじゃない?」
「私も、いつも、そんなに心配しないでも、大丈夫だよって
言うんだけどなぁ・・・」
ミミやリリの会話にラリイも、加わり答える。
ネイルは優しいのだ。だから、きっと過剰に心配してくれるのだろう。
ラリイも嬉しい気持ちもあるが、ネイルが気疲れしないかだけは、心配だった。
「今日も夜にネイルに何かマッサージしてあげようかなぁ・・・」
ラリイは心の中で、そう思っていた。
「にしても、フェルオリア様の方が大変かもしれないですよ?」
「え?何で?」
いきなり、レラにそう言われて、ラリイが不思議がる。
レラは少し困った顔をしつつ、ラリイに告げる。
「産まれてくる、ラリイちゃんの子供の為に、もうすでにアレコレ
準備してるらしくて、アディリス様も、あまりのフェルオリア様の
喜び様に苦労されてるんだとか・・・」
「もう・・・父上は・・・」
「しょうがないわよ。私達がラリイちゃんのとこに行けるって
なった時だって、凄かったんだから!」
「え?!そうだったの?!」
レラの話を聞いて、ミミは過去のことを思い出したようで、
ミミもラリイに告げる。
「そうそう、あの時は本当に、私達だってビックリしたわよ。」
「あーあったね、そんな事。」
リリとレラもミミの話に同意して、頷く。
どうやら、相当凄かったのだろう。
ラリイも父の言動には最近、苦笑いしっぱなしだ。
「ラリイに子供は出来た際には、すぐに私に知らせるように!
時間がある時は、毎日でもいいから、子供の様子を逐一知らせるように!」
と、こんな感じで、凄い剣幕でミミ達に言ったらしい。
これには、ミミ達も、フェルオリアが、こんなにも親馬鹿な王だとは
思っていなかったので、かなり驚いたのだと言う。
「フェリオリア様は、厳格なイメージあったから、本当に驚きだったよね。」
「うん。あの時は、酔っぱらわれてるのかと思ったわよね。」
「あわわ、なんか私の方が恥ずかしいよぉ・・・」
ミミとリリに言われて、何故だか、ラリイの方が数倍恥ずかしい思いをさせられていた。
まだ産まれてもいないのに、こんな調子では、産まれた後はどうなるのか、
ラリイは、一気に不安な気持ちになってしまった。
「産まれてすぐに、婚姻話とかまで出してきそう・・・」
ラリイは、それまで考えてしまって、少し冷や冷やした。
ネイルもさぞ、困った顔をするだろう。
「子供が産まれた時は、ネイルにしっかり言って貰おう・・・」
ラリイはわけもわからず、変な決意を決めていた。
父が子供の事を喜んでくれるのは嬉しいが、過剰な祝いや甘えは
ないようにしようと思った。
「ネフィリート様や、お医者様の見立てでは、この子・・・
男の子みたいだから、世継ぎの王子があんまりにも甘やかされたら、
ダメだもんね!」
ラリイはお腹を優しくさすり、母親としての覚悟もしっかり宿していた。
立派な王子になって貰おうとラリイは誰よりもちゃんと考えていた。