第一二章「和解」
「ラリイ、ただいま。」
「ネイル!大丈夫だったの?!」
「うん。どうやら、後少しで、この辛かった日々も終わりそうだ。」
「本当?」
「ああ、今日、叔父上とさっき話して、そんな気がしたんだ。」
「へぇ・・・」
ラリイとネイルはお互い抱き合い、そしてベッドに移動して、2人で横に寄り添うように座る。
ネイルはしっかりラリイの指と自分の指を絡ませ合いながら、手を握る。
「ラリイ。何度も言うけど、今回の事は本当にごめん。
新婚に浮かれ、お前と過ごせることが、こんなにも嬉しい事だって、
思わなかった俺は、ラリイが苦しんでることにも気づけず、
1人で浮かれて、その所為でお前をこんなにも傷つけてしまった。」
「そんな、ネイル!浮かれていたのは私も同じだよ!」
「いや、それでも俺の所為だ。俺が王として未熟だったから、
お前を守ってやることが出来なかったんだ。
俺が王として、しっかりしてれば、王妃であるラリイが、
こんなに責められることもなかったんだ。」
「ネイル・・・」
「だから、ラリイ。お前は何も悪くない。わかったな?」
「でも・・・」
「ラリイ・・・」
口答えしようとするラリイにネイルは優しくキスをし、口を塞ぐ。
「今後は、絶対にこんなことないようにする。お前の優しさに
甘えすぎた俺の責任だ。だから、ラリイは何も悪くない。
子供の事でも、心配させた俺が悪いんだ。これからは、もっと話し合おう。
相談しよう。わかったな?ラリイ?」
「うん・・・わかったネイルぅ・・・んん」
ラリイはようやくネイルの言葉に素直に従った。
そして、ネイルは再びラリイとキスをする。
自分を責めるなとネイルはラリイにわからせたかったのだ。
だって、ラリイは本当に何も悪い事はしていなかったのだから。
「あ、後、叔父上がラリイに有難うって言ってくれって。」
「え?」
キスが終わった後で、ネイルは思い出して、すぐに叔父の言葉をラリイに伝えた。
「レフィーネの墓に毎日、祈りと花を捧げてくれてたんだろう?」
「うん。」
「それをあるメイドから聞いたみたいで、すげぇー感謝されてた。」
「え?でも、私は何も特別なことしてないよ?」
「ラリイはそう思っても、された当人は、凄く嬉しかったんだよ。
やっぱり、ラリイは凄いよ。その事もあったから、叔父上は
きっと、ラリイへの何か誤解を解いたんだと思う。」
「そ、そうなのかな?」
ネイルにそう言われて、ラリイは少し戸惑った。
ラリイからすれば、死者を敬うのは、いつもの日常のことで、
本当に特別何かしたと言う気持ちはなかったのだ。
だが、それがかえって、気難しいネビィルにとっては響いたのだろう。
「ラリイ・・・今夜は・・・流石にいいよな?」
戸惑い気味のラリイをよそに、ネイルは熱い視線を投げかける。
我慢しすぎてたものが、もう限界を超えていた。
「え?ネイル?え?」
ラリイに有無も言わせず、ネイルは少し強めにラリイをベッドに押し倒した。
何度も何度も、深いキスを繰り返す。
「ネ、ネイルぅ!ちょ、ちょっと待ってよ!!!」
ラリイは顔を真っ赤にして、どんどん行動がエスカレートして
いくネイルを制した。
しかし、ネイルは行動を止めない。それどころか、不敵に
ラリイに笑いながら、言う。
「嫌だ。今回はこんなにもラリイの事を我慢したんだ。
今夜は流石に我慢出来ない。それに・・・
俺の愛がまだまだ足りないから、ラリイを1人不安にさせたんだ。
だから、今夜はしっかりわかってもらえるまで・・・する。」
「え?!何その宣言?!」
ネイルの宣言に困った顔をするラリイを、今度は優しい笑顔で
ネイルは見つめた。
「ラリイ。愛してる。俺は、ラリイとの子なら、どんな子でも一生愛していく自信がある。だから、他の奴の意見なんかに惑わされるな。俺だけを信じろ、ラリイ。」
「ネイル・・・」
ラリイはネイルに断言して貰って、心の底から安堵した。
なんで、1人で苦しんで悩んでいたんだろう。
ネイルは最初から、こう言ってくれるに違いなかったのに。
ラリイは嬉し泣きの顔のまま、またネイルの深いキスを受け入れていた。
ネイルはラリイを安心させるように、優しい言葉を何度も
言いながら、身体を重ねた。
「おばあ様が前にも言ってたけど、俺とラリイは相性がいいんだから、
そんな心配する事はないと思うんだけどな・・・」
ネイルは心の中で、そう思っていた。
他種族同士でも、ネイルとラリイが無事に子供を作れるのは、
調べ済みなのだ。
あのネフィリートがそうした大事なことを知らぬわけもない。
それをネイルはわかっていたから、余計な心配などなかったのだが。
「今度、おばあ様からも、再度言って貰った方がいいかもな。」
ネイルは今後のことも考え、ラリイを優しく抱きしめ続けた。
「ネイル!大丈夫だったの?!」
「うん。どうやら、後少しで、この辛かった日々も終わりそうだ。」
「本当?」
「ああ、今日、叔父上とさっき話して、そんな気がしたんだ。」
「へぇ・・・」
ラリイとネイルはお互い抱き合い、そしてベッドに移動して、2人で横に寄り添うように座る。
ネイルはしっかりラリイの指と自分の指を絡ませ合いながら、手を握る。
「ラリイ。何度も言うけど、今回の事は本当にごめん。
新婚に浮かれ、お前と過ごせることが、こんなにも嬉しい事だって、
思わなかった俺は、ラリイが苦しんでることにも気づけず、
1人で浮かれて、その所為でお前をこんなにも傷つけてしまった。」
「そんな、ネイル!浮かれていたのは私も同じだよ!」
「いや、それでも俺の所為だ。俺が王として未熟だったから、
お前を守ってやることが出来なかったんだ。
俺が王として、しっかりしてれば、王妃であるラリイが、
こんなに責められることもなかったんだ。」
「ネイル・・・」
「だから、ラリイ。お前は何も悪くない。わかったな?」
「でも・・・」
「ラリイ・・・」
口答えしようとするラリイにネイルは優しくキスをし、口を塞ぐ。
「今後は、絶対にこんなことないようにする。お前の優しさに
甘えすぎた俺の責任だ。だから、ラリイは何も悪くない。
子供の事でも、心配させた俺が悪いんだ。これからは、もっと話し合おう。
相談しよう。わかったな?ラリイ?」
「うん・・・わかったネイルぅ・・・んん」
ラリイはようやくネイルの言葉に素直に従った。
そして、ネイルは再びラリイとキスをする。
自分を責めるなとネイルはラリイにわからせたかったのだ。
だって、ラリイは本当に何も悪い事はしていなかったのだから。
「あ、後、叔父上がラリイに有難うって言ってくれって。」
「え?」
キスが終わった後で、ネイルは思い出して、すぐに叔父の言葉をラリイに伝えた。
「レフィーネの墓に毎日、祈りと花を捧げてくれてたんだろう?」
「うん。」
「それをあるメイドから聞いたみたいで、すげぇー感謝されてた。」
「え?でも、私は何も特別なことしてないよ?」
「ラリイはそう思っても、された当人は、凄く嬉しかったんだよ。
やっぱり、ラリイは凄いよ。その事もあったから、叔父上は
きっと、ラリイへの何か誤解を解いたんだと思う。」
「そ、そうなのかな?」
ネイルにそう言われて、ラリイは少し戸惑った。
ラリイからすれば、死者を敬うのは、いつもの日常のことで、
本当に特別何かしたと言う気持ちはなかったのだ。
だが、それがかえって、気難しいネビィルにとっては響いたのだろう。
「ラリイ・・・今夜は・・・流石にいいよな?」
戸惑い気味のラリイをよそに、ネイルは熱い視線を投げかける。
我慢しすぎてたものが、もう限界を超えていた。
「え?ネイル?え?」
ラリイに有無も言わせず、ネイルは少し強めにラリイをベッドに押し倒した。
何度も何度も、深いキスを繰り返す。
「ネ、ネイルぅ!ちょ、ちょっと待ってよ!!!」
ラリイは顔を真っ赤にして、どんどん行動がエスカレートして
いくネイルを制した。
しかし、ネイルは行動を止めない。それどころか、不敵に
ラリイに笑いながら、言う。
「嫌だ。今回はこんなにもラリイの事を我慢したんだ。
今夜は流石に我慢出来ない。それに・・・
俺の愛がまだまだ足りないから、ラリイを1人不安にさせたんだ。
だから、今夜はしっかりわかってもらえるまで・・・する。」
「え?!何その宣言?!」
ネイルの宣言に困った顔をするラリイを、今度は優しい笑顔で
ネイルは見つめた。
「ラリイ。愛してる。俺は、ラリイとの子なら、どんな子でも一生愛していく自信がある。だから、他の奴の意見なんかに惑わされるな。俺だけを信じろ、ラリイ。」
「ネイル・・・」
ラリイはネイルに断言して貰って、心の底から安堵した。
なんで、1人で苦しんで悩んでいたんだろう。
ネイルは最初から、こう言ってくれるに違いなかったのに。
ラリイは嬉し泣きの顔のまま、またネイルの深いキスを受け入れていた。
ネイルはラリイを安心させるように、優しい言葉を何度も
言いながら、身体を重ねた。
「おばあ様が前にも言ってたけど、俺とラリイは相性がいいんだから、
そんな心配する事はないと思うんだけどな・・・」
ネイルは心の中で、そう思っていた。
他種族同士でも、ネイルとラリイが無事に子供を作れるのは、
調べ済みなのだ。
あのネフィリートがそうした大事なことを知らぬわけもない。
それをネイルはわかっていたから、余計な心配などなかったのだが。
「今度、おばあ様からも、再度言って貰った方がいいかもな。」
ネイルは今後のことも考え、ラリイを優しく抱きしめ続けた。