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いざ!ハロウィンパーティーへ☆彡

エルナに抱っこされたカボッチャ君は、夜の街のハロウィンパーティーを大いに楽しんだ。
エルナが上手い具合にカボッチャ君にアレコレと教えて、色々な大人からお菓子を持ったリ、
ハロウィンの飾りつけを一緒に楽しんだり出来ていた。

「カボッチャ君はキャンディが大好きだから、私が貰ったキャンディは
全部カボッチャ君にあげるね♪」
「本当?!やったー☆彡」
「あはは!カボッチャ君ったら♪可愛い♪」

エルナはカボッチャ君と話しても大丈夫そうな時は、気軽に会話を楽しんでいた。
街の賑わいは、女の子が1人でかぼちゃのぬいぐるみに話しかけても、
誰も気づかれない程に賑わっていたのだ。
そんな中でカボッチャ君はエルナに渡すべきものがあることを思い出す。

「あ!エルナちゃん!ボクね!渡すモノがあったの!ご主人様がね!
エルナちゃんにお菓子あげるって!」
「え?!本当?カボッチャ君のご主人様が?私に?」
「うん♪可愛い黒猫のポーチ?って言うのかな?布で出来た袋に入ったお菓子なの!
エルナちゃんに全部くれるって♪」
「わぁ♪それは楽しみ♪後で街のちょっと外れた公園に行って、
そこで貰ったお菓子の分け合いっこした時にくれる?」
「わかった♪じゃあ、その時に渡すね☆彡」

カボッチャ君とエルナは、その後も街で楽しめるだけハロウィンを満喫し、
街で行っていたハロウィンのイベントも落ち着いたので、約束の公園に仲良く来ていた。

「きゃーーー♪可愛い!本当に黒猫さんの形だね♪」
「でしょ!でしょ♪」
「カボッチャ君、ありがとうね♪カボッチャ君のご主人様にも
お礼言っておいて!私が凄く喜んでいたって♪」
「うん♪絶対に伝えておくね☆彡それにしても・・・」

カボッチャ君はエルナと一緒に座った大きめのベンチの上で、
エルナが貰った様々なお菓子に目をキラキラさせた。
カボッチャ君が帽子から、ご主人様から預かったお菓子をエルナに渡した後で、
今度はエルナが今日ハロウィンで貰ったお菓子をベンチの上に広げたのだ。

「わぁ!キャンディが結構たくさんあるからわ♪これは全部カボッチャ君の分ね♪」
「え?でもやっぱりいいの?エルナちゃんもキャンディ好きでしょ?」
「私はいいの♪カボッチャ君のご主人様がくれたお菓子もあるんだから♪
カボッチャ君は他に気になるお菓子ある?それもあげるよ♪」
「え?!いいの?!!」

カボッチャ君はエルナの優しさに感激しながらも、ついついお菓子に釘付けになり、必死に悩む。
カボッチャ君は、まだまだ子供なとこがあるのだが、
エルナはそんなカボッチャ君が可愛いと思っているので、
ニコニコとカボッチャ君を見守ってくれる。
楽し気な雰囲気の中でカボッチャ君達が公園にいると、
それを邪魔するかのように、厄介者が現れた。

「なんだよーエルナじゃん。」
「げ・・・馬鹿ゲント達だ・・・」
「なんだこいつ?かぼちゃのぬいるぐみにお菓子あげてるのかよー?きもー」
「こいつ友達少ないからって、ぬいぐるみと一緒に今日ハロウィン回ってたのか?だせー」

エルナが馬鹿ゲント達と呼んだ少年3人組は、エルナ達を取り囲み、エルナを馬鹿にする。
実は過去にもエルナに嫌がらせをしたことがある男の子達で、カボッチャ君は姿を隠して、
この男の子達を驚かしたことがあったのだ。
脅かされた男の子達はその時はエルナへの嫌がらせを止めて、一目散に逃げたのだが、
今回はタイミングが悪く、カボッチャ君はぬいぐるみのフリしか出来ない状態だった。

(困ったなぁ・・・エルナちゃんが、またこの子達にいじめられちゃうよ・・・
助けてあげないとなのに・・・タマさんどうしよう・・・)

カボッチャ君はすぐ側に居るタマさんにアイコンタクトをとる。
タマさんも困った顔で、カボッチャ君達を見ていた。
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