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プロローグ

あ、家族の話をする前に、俺の事をざっと説明しなきゃだよな?
自分の事を書くって、ちょっと恥ずかしいけど、しょうがない。
俺は津雲(つくも)一(はじめ)。
ある県の県立高校に通う、17歳だ。
俺自身は普通の人間だと、俺は思っている。
何か特別な能力があるわけじゃないし、成績が優秀とか、超絶イケメンとか、
そんなことは全然ない。
身体を動かすのは好きだから、クラブはサッカーに入っている。
友人達とバカ騒ぎをするのが好きな一般的な男子高校生だ。

さて、俺の事はこれくらいにして、まずは祖父ちゃんの事だな。
俺の祖父ちゃんは津雲(つくも)百(はく)と言う。
名前は百で「はく」と読むはずらしいのだが、親しい人や一部の人からは、
ももちゃんとか、ももじいと呼ばれている。
俺も小さい時は、ももじーじーと呼んでいたような?
俺の祖父ちゃんは、九十九神家の本家の長男で当主であり、九十九神家に
何かがあった時は一番の権限を持ってる存在である。
と、書くと何やら偉い爺さんなのかと思うかもしれないが、
実際に九十九神家の実権を握っているのは、祖母ちゃんの
津雲(つくも)清恵(きよえ)であり、祖父ちゃんはぶっちゃけ
我が家のトラブルメーカーと言った方が正しい。
何でトラブルメーカーなのか?と言うとだ。
祖父ちゃんは、いわくつきの物が大好きで、俗に呪われた物を
集めるのが趣味と言う、変わり者なのだ。
しかも、その呪われた物を使って、裏から世界征服したいと言う、
迷惑極まりない変人である。
どこぞの漫画とかアニメじゃないんだから、そういう悪者には
ならないで欲しいとこだ。
孫の俺からしたらな。
もちろん、そんな事をしそうになれば、祖母ちゃんが祖父ちゃんを容赦なく成敗する。
ま・・・どう成敗するのかは、ご想像にお任せしよう。
後、祖父ちゃんにそんな悪い癖があるとは言っても、祖父ちゃんも
祖母ちゃんも普段は仲が良い。

さて、次は祖母ちゃんの事を話そうかな。
祖母ちゃんはさっきも名前が出たが、津雲(つくも)清恵(きよえ)と言う名前だ。
親しい人からは、きよちゃんと呼ばれている。
性格は基本的に優しくて、穏やかな感じかな?
ただ、九十九神家の事となると、かなり厳しい。
祖父ちゃんが、あんな迷惑な性格なのもあって、九十九神家に
関する大事なことは、祖母ちゃんが仕切っている。
祖父ちゃんも、祖母ちゃんも歳が歳なので、仕事らしい仕事はしてはいないが、
九十九神家にくる、特殊な依頼だけは、祖母ちゃんが仕事として行っている。
最近は、母さんもその特殊な依頼を手伝ってはいるので、
いつかは津雲家の本家当主の座は、母さんが継ぐことになるだろう。
え?普通は父さんが継ぐものじゃないのかって?
その辺の話は、後で話すことにしよう。
で、祖母ちゃんの九十九神家での仕事は、察しのいい奴なら、
わかるかもしれないが・・・
いわくつきの「物」を鑑定することだ。
寺や神社では扱いきれないくらいにヤバい物をな。
鑑定した上で、依頼されたいわくつきの物を対処するまでが、
この九十九神家のするべきことなんだそうだ。
簡単に言うとお祓い屋?と言うのか?
あくまでも、物に対してだけだけど。
なので、定番と言うか・・・俺の一族は、特に祖母ちゃんと
母さんは霊感がかなり強い。
祖父ちゃんは、まぁまぁあるかなくらいらしい?
ちなみに、父さんは全然ない。
俺も、祖母ちゃんが言うには、素質は薄いとのこと。
あ、後、妹も霊感が強かったわ。本人は、めちゃくちゃ否定してるけどな。
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