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第1章「友情度0%」

昼食後、私達は、リヴァイアサンから魔法の勉強をして貰う。
リヴァイアサンから学ぶ、魔法の知識はやっぱり凄かった。
ロヴァール国は、魔法に関しては最先端の国だと思っていたけど、
それでも人間の私達では知り得なかった知識を、
リヴァイアサンは教えてくれた。

「どうして、今は四大元素をすべて扱える人はいないの?」
「それは、お前らの遥か昔の祖先がそうしたのよ。神々の時代を終わらせる為にな。」
「そうなのね・・・」
「だが、時として、四大元素を扱えるものは誕生しなくもない。」
「え?どういうこと?」
「人間界では伝わっていないのか?四大主のことが。」
「四大主って何?」
「四大元素を扱える、唯一の存在して、神の種とも言われる存在だ。
このエンガイスに異変が起きるたびに、どこかで誕生し、世界を見定めると言う。
その存在に善悪はない。人間にとって、味方でも敵にでもなろう。」
「そんな話、聞いたことないわ・・・」
「ならば、ごく一部の者しか、知らぬのかもしれんな。
この話を、人間が全く知らぬわけがないからな。」

リヴァイアサンは、おとぎ話でも聞かせるように、私達に話す。
公にされては都合が悪い話が、あるってことなのね。人間同士であっても。

「ところでルエート。お前は、かなりの魔導士しての素質があるようだ。」
「本当?!リヴァイアサン!」
「余は嘘はつかん。お前の波調は、普通の人間にないものがある。
四大元素の精霊で、三元素であれば、お前はすんなりと、
精霊と波調を合わせるだろう。」
「え?じゃあ私は、3つの精霊を使えるってこと?!」
「そうだ。何だ?自分で気づいていなかったのか?」

リヴァイアサンは、私がもうすでに、三元素を使えると思い込んでいたみたい。
いやいや!普通、この年で、使える子なんていないからね?!
世界で有名な大魔道士でさえも、三元素を使えるようになるには、
相当の努力と長い歳月が必要だってお母様も言ってたし・・・

「せっかくだ。余がお前の精霊の繋がりを見てやろうではないか。」
「ええ?!本当?!」
「ふん。感謝せい。人間にこんなことをしてやるなど、初めてのことぞ?」
「わ、わかったわ・・・どうすれば、いいの?」

私は、ちょっとビクビクしながらも、リヴァイアサンの次の指示を待つ。
変なことしたりしないわよね?

「余の目の前に立つが良い。」
「こう?」
「そうだ。まず、一番得意だと思う属性の精霊を呼び出すが良い。」

え?魔法を使うのでなく?精霊だけを呼び出す?
そんな事したことがないんだけど・・・

「どうした?はよ、呼び出すがよい。」
「あ、あの・・・」
「なんだ?」
「精霊だけ、呼び出すって、したことがないんだけど・・・」
「・・・・・」

リヴァイアサンは、信じられないと言う顔で、固まってしまった。
え?そんな顔するような事なの?

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