第6章「敵とあいつと大混戦」
「リヴァ殿の指導で、そこまでの魔法が使えるようになったとは・・・
何とも凄いことだ。」
私に最後の質問をして、その答えを聞いたネフル様は終始、感心している状態だった。
そりゃー普通なら有り得ないことでしょうからね。
有名な幻獣に魔法を教えて貰ったとは言え、14歳で精霊が見えて、
3大元素が使えて、水属性だけとは言え吸収化まで出来るなんて。
酷い勘違いをされたら、魔族になったのではないかと思われてしまうかもしれないわね。
「わしの孫のネレースよりも、ルエートの方が実力は上に違いない。
いや、上だと断言して良いだろう。
それにこれからもリヴァ殿の指導を受けるのなら、わしよりも上に行くことにもなろう。
これはルルシアも今後は大変そうであるな。」
「そんな心配はいらん、ネフル。ルエートは余が責任を持って育てると約束しよう。」
「え?いいの・・・?」
私はリヴァイアサンにそう言われると思ってなかったので、
おどおどした感じでリヴァイアサンを見ながら確認してしまった。
「ここまで来ておいて、今更な話だろう。
余が今後は力を貸してやっても良いと言う話をしたのを忘れたのか?」
「忘れたわけじゃないんだけど、じゃあ、今後は力を貸してくれると認めたと思っていいの?」
私はじっとリヴァイアサンを再度見ると、リヴァイアサンは頷いた。
「ネフルは信じられそうな人物だ。それにお前の母のルルシアもな。
ネフルの孫のネレースも才能が開花すれば、頼りになりそうだ。」
「本当!?良かった♪」
「わしまで、有難いことです。リヴァ殿。」
私とネフル様は一緒になって、リヴァイアサンの言葉に素直に喜んだ。
こうなれば、過去にリヴァイアサンから言われた、
正しい魔法の使い方とかもネフル様に言わなきゃ駄目よね!
リヴァイアサンが言うには、このまま間違ったままで魔法を使い続けたら、
人間界の自然のバランスが崩れて大変なことになるって言ってたもんね。
私はリヴァイアサンの様子を伺いながら、リヴァイアサンが幻獣だと言う事は誤魔化しながらも、
ネフル様にその話をした。
お母様もネフル様に話せって言ってたもんね。
「何とも・・・深刻な状態に向かっているのですな、人間界は。」
「そうだ。余が見た限りだと、まだ数百年は先の話かもしれぬが、
悪い方向に人間界が向かっているのは間違いない。
流れと言うのは、加速し出せば、もうしまいよ。
悪い方向に人間界が加速する前に、良い方向に修正すべきだ。」
「その為には、今一度人間達の魔法の使い方を見直せと言う事ですな?」
「うむ。水神は知識の神だ。その神を敬う、
この水の神殿こそがその役割に相応しいのではないかと余は思っている。
それにこのロヴァール国は魔法のレベルも高いと聞く、であるなら尚都合がいい。」
「これはまた・・・難しい問題が出来てしまいましたな。」
ネフル様はリヴァイアサンの言葉を聞いて、
厳しい顔つきがもっと険しく厳しいものになってしまった。
いきなりこんな壮大な話を言われて、はいそうですか!なんて
返事が出来るわけない。
私だって、過去にリヴァイアサンから話を聞いていなかったら、
今何の話をしているの?状態だっただろう。
「リヴァ殿の話、大変に参考になりました。
わしはリヴァ殿の言葉に従い、出来ることはしたいと思います。
ですが、今の水の神殿は腐敗しきっています。
どこまでリヴァ殿の言われたことに協力出来るか不安です。」
「そうだな。それは余も嫌な程に感じる。人の醜い感情が
この水の神殿には渦巻いている。
まずはそれらをどうにかせねばならぬな。余も水神とは深い繋がりのあるモノだ。
水の神殿に相応しくない邪気は払いたいと思うぞ。
それから協力してくれても遅くはなかろう。」
リヴァイアサンは、真面目な顔でネフル様と話し込んでいた。
私は大人しく彼らの会話を聞いた。
ルビーも静かに聞いていたが、途中で眠くなってしまったのか、
私の膝でスヤスヤと可愛く寝顔で寝てしまった。
ルビーってば、ずるい。
私は可愛く寝てるルビーの耳をもふもふして遊んだ。
「まずは最初に神官になれる者の基準を変えるのはどうだ?」
「神官になれる者の基準をですか?」
「自分の精霊が見える者を基準とすればいい。
そうすれば、大半の邪悪な感情を持ちし者は、この神殿を去る事になるだろう。」
「それはまた大胆な案でございますな・・・
しかし、それを現ロヴァール王がお許し下さるかどうか・・・」
リヴァイアサンの提案に、ネフル様はうーんと唸る。
私もその案に大賛成したいとこだけど、王様よりも貴族が大反発しそうよね。
特にネフル様と敵対してる側の人達なんて、うるさく騒ぎ立てそうだわ。
こんな提案をするけど、リヴァイアサンには何か考えがあるのかな?
私はルビーの耳をもふもふしながら、リヴァイアサン達の話を引き続き大人しく聞いた。
何とも凄いことだ。」
私に最後の質問をして、その答えを聞いたネフル様は終始、感心している状態だった。
そりゃー普通なら有り得ないことでしょうからね。
有名な幻獣に魔法を教えて貰ったとは言え、14歳で精霊が見えて、
3大元素が使えて、水属性だけとは言え吸収化まで出来るなんて。
酷い勘違いをされたら、魔族になったのではないかと思われてしまうかもしれないわね。
「わしの孫のネレースよりも、ルエートの方が実力は上に違いない。
いや、上だと断言して良いだろう。
それにこれからもリヴァ殿の指導を受けるのなら、わしよりも上に行くことにもなろう。
これはルルシアも今後は大変そうであるな。」
「そんな心配はいらん、ネフル。ルエートは余が責任を持って育てると約束しよう。」
「え?いいの・・・?」
私はリヴァイアサンにそう言われると思ってなかったので、
おどおどした感じでリヴァイアサンを見ながら確認してしまった。
「ここまで来ておいて、今更な話だろう。
余が今後は力を貸してやっても良いと言う話をしたのを忘れたのか?」
「忘れたわけじゃないんだけど、じゃあ、今後は力を貸してくれると認めたと思っていいの?」
私はじっとリヴァイアサンを再度見ると、リヴァイアサンは頷いた。
「ネフルは信じられそうな人物だ。それにお前の母のルルシアもな。
ネフルの孫のネレースも才能が開花すれば、頼りになりそうだ。」
「本当!?良かった♪」
「わしまで、有難いことです。リヴァ殿。」
私とネフル様は一緒になって、リヴァイアサンの言葉に素直に喜んだ。
こうなれば、過去にリヴァイアサンから言われた、
正しい魔法の使い方とかもネフル様に言わなきゃ駄目よね!
リヴァイアサンが言うには、このまま間違ったままで魔法を使い続けたら、
人間界の自然のバランスが崩れて大変なことになるって言ってたもんね。
私はリヴァイアサンの様子を伺いながら、リヴァイアサンが幻獣だと言う事は誤魔化しながらも、
ネフル様にその話をした。
お母様もネフル様に話せって言ってたもんね。
「何とも・・・深刻な状態に向かっているのですな、人間界は。」
「そうだ。余が見た限りだと、まだ数百年は先の話かもしれぬが、
悪い方向に人間界が向かっているのは間違いない。
流れと言うのは、加速し出せば、もうしまいよ。
悪い方向に人間界が加速する前に、良い方向に修正すべきだ。」
「その為には、今一度人間達の魔法の使い方を見直せと言う事ですな?」
「うむ。水神は知識の神だ。その神を敬う、
この水の神殿こそがその役割に相応しいのではないかと余は思っている。
それにこのロヴァール国は魔法のレベルも高いと聞く、であるなら尚都合がいい。」
「これはまた・・・難しい問題が出来てしまいましたな。」
ネフル様はリヴァイアサンの言葉を聞いて、
厳しい顔つきがもっと険しく厳しいものになってしまった。
いきなりこんな壮大な話を言われて、はいそうですか!なんて
返事が出来るわけない。
私だって、過去にリヴァイアサンから話を聞いていなかったら、
今何の話をしているの?状態だっただろう。
「リヴァ殿の話、大変に参考になりました。
わしはリヴァ殿の言葉に従い、出来ることはしたいと思います。
ですが、今の水の神殿は腐敗しきっています。
どこまでリヴァ殿の言われたことに協力出来るか不安です。」
「そうだな。それは余も嫌な程に感じる。人の醜い感情が
この水の神殿には渦巻いている。
まずはそれらをどうにかせねばならぬな。余も水神とは深い繋がりのあるモノだ。
水の神殿に相応しくない邪気は払いたいと思うぞ。
それから協力してくれても遅くはなかろう。」
リヴァイアサンは、真面目な顔でネフル様と話し込んでいた。
私は大人しく彼らの会話を聞いた。
ルビーも静かに聞いていたが、途中で眠くなってしまったのか、
私の膝でスヤスヤと可愛く寝顔で寝てしまった。
ルビーってば、ずるい。
私は可愛く寝てるルビーの耳をもふもふして遊んだ。
「まずは最初に神官になれる者の基準を変えるのはどうだ?」
「神官になれる者の基準をですか?」
「自分の精霊が見える者を基準とすればいい。
そうすれば、大半の邪悪な感情を持ちし者は、この神殿を去る事になるだろう。」
「それはまた大胆な案でございますな・・・
しかし、それを現ロヴァール王がお許し下さるかどうか・・・」
リヴァイアサンの提案に、ネフル様はうーんと唸る。
私もその案に大賛成したいとこだけど、王様よりも貴族が大反発しそうよね。
特にネフル様と敵対してる側の人達なんて、うるさく騒ぎ立てそうだわ。
こんな提案をするけど、リヴァイアサンには何か考えがあるのかな?
私はルビーの耳をもふもふしながら、リヴァイアサン達の話を引き続き大人しく聞いた。