第6章「敵とあいつと大混戦」
「ルエート・・・起きろ。お話は終わったぞ。」
「んん?え!?やだ!私・・・寝ちゃってた?!!」
リヴァイアサンに優しく起こされ、私は飛び上がる勢いで起きた。
私はあれから頑張ってネフル様とリヴァイアサンの会話を聞いていたつもりだったのだが、
どうやら途中で寝てしまったようだった。
恥ずかしいわ・・・私・・・こんな大事な会話を二人がしている時に寝てしまうなんて・・・
気まずい顔をしてネフル様とリヴァイアサンを見たが、両者は私を咎めるでもなく、
優しい顔をしてくれていた。
「ルエートはこの使いをする道すがら大変な思いをしてここまで来たからな。
当人が思うよりも相当疲れていたのだろう。
許してやって欲しいネフル。」
「そのようですな。気遣ってやれなくて、済まなかった。
ルエートよ、今日はもうゆっくり休むと良い。」
「そんな!私こそ!大事な話し合いの途中で寝てしまうなんて!
申し訳ございませんでした!!!」
私は申し訳なさと恥ずかしさで、勢いよく立ち上がり、両者に深々と頭を下げた。
ネフル様もリヴァイアサンも、そんな私にクスクスと笑う。
私より先に起きたであろうルビーは私の足元にじゃれついてきた。
ルエ!そんなに謝らなくても大丈夫だよ♪と言わんばかりの態度だった。
「ではネレースを再度呼んでルエートの部屋に案内させよう。」
「いや、余の水の精霊にさせる。ルエート達の部屋は把握してあるから間違えることもないだろう。」
「そうですか。リヴァ殿、有難うございます。」
「だからルエート、先に自分の部屋に行って休むといい。
余はもう少しネフルと話す。」
「わかったわ。じゃあ私はルビーと先に用意して貰った自分の部屋に行くわ。
ではネフル様、失礼致します。」
「うむ。しっかりと休まれよ。ルエート。」
「はい!」
私はリヴァイアサンの水の精霊に案内されて、用意して貰った部屋のベッドにすぐに横になった。
「ルエート様、お疲れでしたね!ご苦労様です♪」
「貴女も案内を有難うね♪今回の旅ではこちらもかなりお世話になったし、
感謝してもしきれないくらいだわ♪」
「ふふふ♪いいんですよ!あ、でもルエート様!
まだ油断しちゃダメですよ!水の大神殿に着いたと言え、
この神殿の中に肝心の黒幕の一人が潜んでいるんですから!」
「そ、そうよね。貴女と言う通りだわ。」
「でもご安心下さい!ルエート様始め、こちら側に用意して貰ったお部屋は、
リヴァイアサン様の魔法でしっかり安全が確保されてますから♪
余程のことが無い限りは大丈夫ですよ♪」
「凄い!そんな魔法を使ってくれたの?」
「はい♪リヴァイアサン様も今回はかなりやる気があるみたいです!
私達も驚いてるくらいです。」
リヴァイアサンの水の精霊は、私にそう話してくれた。
長年の付き合いがある彼女達が驚くほど、
今回のリヴァイアサンは人間界では珍しく行動的ってことなのかな?
そんな私達の会話を聞いて、ルビーも参加する。
「きっとリヴァイアサンはルエやグランを通じて、ますます人間界に興味が出たんだろうね。
前にルエ達と買い物した時に買った本とかの影響もあるんじゃないかな?」
「ああ、そう言えば数冊、何かの本を買ってたわね。」
「うん。人間界の各国がわかる本とかも買ってたみたいだから、
何かそれでも興味が出たんじゃないかな?」
「その本とかで、良い意味で人間に興味が出てくれたのなら・・・喜ぶべきよね?
昔は全く人間に無関心だったわけだし、むしろ敵対心があったくらいだもの・・・」
私は寝そべりながら、近づいてきたルビーをナデナデした。
ルビーは気持ちよさそうして、更に私に近づき、一緒に寝る。
「良い意味でも悪い意味でも、まずは興味を持ってくれたのはいいことだと僕は思うよ。
それで今回はこの水の大神殿の不正を無くそうと尽力してくれてるんだから、
幻獣達から見ても、大きな事だとボクは思う。」
「そっか、ルビーがそこまで言うなら、そうなんだね。」
私はルビーをナデナデし続けながらも、途中で寝てしまった。
自分ではそんなに感じてなかったんだけど、リヴァイアサンの言うように、
私はかなり疲れてたのかな?
けど想像以上に魔力は消費してたかもしれないわね。
いくらリヴァイアサンの水の精霊が力を貸してくれてたとは言え、
今までに使ったことがないようなレベルの魔法を、何度か使ったもんね。
そこは今後の課題になりそうかしら?
魔力使いすぎでダウンしちゃうなんて、注意すべき基本中の基本なのに。
「んん?え!?やだ!私・・・寝ちゃってた?!!」
リヴァイアサンに優しく起こされ、私は飛び上がる勢いで起きた。
私はあれから頑張ってネフル様とリヴァイアサンの会話を聞いていたつもりだったのだが、
どうやら途中で寝てしまったようだった。
恥ずかしいわ・・・私・・・こんな大事な会話を二人がしている時に寝てしまうなんて・・・
気まずい顔をしてネフル様とリヴァイアサンを見たが、両者は私を咎めるでもなく、
優しい顔をしてくれていた。
「ルエートはこの使いをする道すがら大変な思いをしてここまで来たからな。
当人が思うよりも相当疲れていたのだろう。
許してやって欲しいネフル。」
「そのようですな。気遣ってやれなくて、済まなかった。
ルエートよ、今日はもうゆっくり休むと良い。」
「そんな!私こそ!大事な話し合いの途中で寝てしまうなんて!
申し訳ございませんでした!!!」
私は申し訳なさと恥ずかしさで、勢いよく立ち上がり、両者に深々と頭を下げた。
ネフル様もリヴァイアサンも、そんな私にクスクスと笑う。
私より先に起きたであろうルビーは私の足元にじゃれついてきた。
ルエ!そんなに謝らなくても大丈夫だよ♪と言わんばかりの態度だった。
「ではネレースを再度呼んでルエートの部屋に案内させよう。」
「いや、余の水の精霊にさせる。ルエート達の部屋は把握してあるから間違えることもないだろう。」
「そうですか。リヴァ殿、有難うございます。」
「だからルエート、先に自分の部屋に行って休むといい。
余はもう少しネフルと話す。」
「わかったわ。じゃあ私はルビーと先に用意して貰った自分の部屋に行くわ。
ではネフル様、失礼致します。」
「うむ。しっかりと休まれよ。ルエート。」
「はい!」
私はリヴァイアサンの水の精霊に案内されて、用意して貰った部屋のベッドにすぐに横になった。
「ルエート様、お疲れでしたね!ご苦労様です♪」
「貴女も案内を有難うね♪今回の旅ではこちらもかなりお世話になったし、
感謝してもしきれないくらいだわ♪」
「ふふふ♪いいんですよ!あ、でもルエート様!
まだ油断しちゃダメですよ!水の大神殿に着いたと言え、
この神殿の中に肝心の黒幕の一人が潜んでいるんですから!」
「そ、そうよね。貴女と言う通りだわ。」
「でもご安心下さい!ルエート様始め、こちら側に用意して貰ったお部屋は、
リヴァイアサン様の魔法でしっかり安全が確保されてますから♪
余程のことが無い限りは大丈夫ですよ♪」
「凄い!そんな魔法を使ってくれたの?」
「はい♪リヴァイアサン様も今回はかなりやる気があるみたいです!
私達も驚いてるくらいです。」
リヴァイアサンの水の精霊は、私にそう話してくれた。
長年の付き合いがある彼女達が驚くほど、
今回のリヴァイアサンは人間界では珍しく行動的ってことなのかな?
そんな私達の会話を聞いて、ルビーも参加する。
「きっとリヴァイアサンはルエやグランを通じて、ますます人間界に興味が出たんだろうね。
前にルエ達と買い物した時に買った本とかの影響もあるんじゃないかな?」
「ああ、そう言えば数冊、何かの本を買ってたわね。」
「うん。人間界の各国がわかる本とかも買ってたみたいだから、
何かそれでも興味が出たんじゃないかな?」
「その本とかで、良い意味で人間に興味が出てくれたのなら・・・喜ぶべきよね?
昔は全く人間に無関心だったわけだし、むしろ敵対心があったくらいだもの・・・」
私は寝そべりながら、近づいてきたルビーをナデナデした。
ルビーは気持ちよさそうして、更に私に近づき、一緒に寝る。
「良い意味でも悪い意味でも、まずは興味を持ってくれたのはいいことだと僕は思うよ。
それで今回はこの水の大神殿の不正を無くそうと尽力してくれてるんだから、
幻獣達から見ても、大きな事だとボクは思う。」
「そっか、ルビーがそこまで言うなら、そうなんだね。」
私はルビーをナデナデし続けながらも、途中で寝てしまった。
自分ではそんなに感じてなかったんだけど、リヴァイアサンの言うように、
私はかなり疲れてたのかな?
けど想像以上に魔力は消費してたかもしれないわね。
いくらリヴァイアサンの水の精霊が力を貸してくれてたとは言え、
今までに使ったことがないようなレベルの魔法を、何度か使ったもんね。
そこは今後の課題になりそうかしら?
魔力使いすぎでダウンしちゃうなんて、注意すべき基本中の基本なのに。
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