第6章「敵とあいつと大混戦」
「うん!これでばっちりです!ルエートさん!」
「わぁー♪有難うございます!ミティシア様♪」
私は特別な入浴を済ませて、今度はミティシアに水の神殿の使いだけが着ると言う、
特別な服装に着替えさせて貰った。
変わった服ね?神官っぽい感じと言うよりも、古代の民族衣装に近い感じかしら?
でも、生地は軽くて、いっぱい着込んだにしては、身軽だった。
動きが極端に制限されることもない。
「この服は、遥か昔に水神が着ていたとされる服を再現したものです。
このロヴァールが水神を敬うのも、遥か昔はここの大陸が水神によって
支配されていたと言う伝承があるからです。
特に現在のロヴァール国がある土地を拠点に置いていたのではないかと聞きます。」
「はい、私もその伝承は知ってます!」
「ふふ。そうですよね。ルエートさんは、水の神殿の使いをされるくらいなのだから♪」
ミティシアは、嬉しそうにしながら、私の髪を綺麗にセットしてくれる。
私はミティシアに丁寧に髪の毛を触れて、気持ちが良かった。
お姉ちゃんがいない私には、ミティシアは理想の姉に思えた。
こんなに綺麗で優しくて、穏やかなミティシアがお姉ちゃんだったら、最高だろうなぁ。
私にも兄弟か姉妹がいて欲しかったわ。
「わお!ルエ!見違えたね!」
「グランこそ、その姿じゃ今までのグランを想像出来ないわね!」
私は別の部屋でグランと再会し、お互いの事をワイワイと言い合いする。
グランも私と同じような服を着ている。ただ、男用の服装には、
細かい付属品がいっぱい付いていた。
あれは古代の人にとって、オシャレなのかしら?
「ミティシア。そちらの用意は全て済んだか?」
「はい、お兄様。ルエート様の用意は済みました。」
「そうか。こちらもグラン様の用意は無事に済んだ。後は、ネレース大神官補佐が、
謁見の義を行えるように、ルエート様達を案内すればいい。」
「そうですね。」
ミティシアは、グランの世話をした男性と会話をし始めた。
お兄様と言うからには、2人は兄妹なのね。
確かに、グランを世話した男性は、ミティシアに似ている。
と言うか、兄も兄でイケメンね。爽やかな短髪の金髪に、
瞳の色は、ミティシアよりも赤に近いピンク色をしていた。
「ルエート様、ご挨拶が遅れました。私はミティシアの兄で、ミレイラと申します。
グラン様、こちらは私の妹でミティシアと言います。
ミティシア、グラン様にご挨拶を。」
「グラン様。私はミティシアと申します。以後お見知りおきを。」
「ご丁寧な挨拶有難うございます。ミティシア様。」
「私も、有難うございます。ミレイラ様。」
私とグランは、ミレイラ兄妹に頭を下げて、再度、挨拶をする。
2人は、私達に優しく微笑む。
何とも美男美女の兄妹で、まるで神話に出てくる人物みたい。
グランなんかは、ミティシアに照れてるもんね。
気持ちはわからなくもないわ。同性の私ですら、ミティシアに優しくされたら、
変にドキドキしてしまうもの。
「遅れてすまない。お!2人は準備ばっちりだな!ミレイラ、ミティシア、有難うな。」
「お前に感謝されることもない。これは水の神殿の大事な行事だ。」
「お兄様の言う通りだわ。ネレース。」
「はは。そうなんだけどさ。でもルエート達を安心して託せるのは、
ミレイラ達しかいないと思ってさ。」
ネレースは最後に、少しだけ気まずそうにしながら、ミレイラ達に言う。
ミレイラ達も、少しだけ表情を硬くしたが、ネレースの言いたい事は分かっているようで、
ミレイラがネレースを安心させるように言う。
「お前の言いたい事はわかっている。私とて、一部の者が非道な事を
するかもしれないのなら、お前には全面的に協力するさ。」
「そうです!私もお兄様と同じ気持ちよ!ネレース!」
「ミレイラ・・・ミティシア・・・」
ネレースはミレイラと頷き合い、最後にミティシアを愛しそうに見つめた。
あら?これは、もしかして・・・ネレースはミティシアの事が?
「ふっ。どうせ、私がお前に協力しなくても、お前には確実に
1人は協力者がいると言うものだ。そうだろう?ミティシア?」
「え?!あ!いやですわ!お兄様ったら!!」
ミティシアは、兄にからかわれて顔を真っ赤にする。
ネレースは、「あはは」と照れ笑いしていた。
どうやら、兄公認のすでにカップルだったみたいね。
「えっと、じゃあ、ルエート達はまた今度は俺の後についてきてくれるかい?」
ネレースは、まだ若干恥ずかしそうにしながらも、私達に次の案内を申し出た。
私達は笑顔で返事をし、ミレイラ達にお礼を言って、待機していた部屋から出た。
「次は、水の神殿の使いが最初に行う、謁見の義だ。
ルエート達は魔法学院の授業でもやったりしてるだろうから、
一通りの流れは知っていると思うが、でも今一度説明するな?」
「はい、お願いします。」
私達は謁見の義を行う部屋に移動する途中でネレースに、謁見の義について、
詳細を聞くことになった。
さぁ・・・ここからが、本番と言った感じね。
私もだけど、グランも緊張した顔をしているわ。
「わぁー♪有難うございます!ミティシア様♪」
私は特別な入浴を済ませて、今度はミティシアに水の神殿の使いだけが着ると言う、
特別な服装に着替えさせて貰った。
変わった服ね?神官っぽい感じと言うよりも、古代の民族衣装に近い感じかしら?
でも、生地は軽くて、いっぱい着込んだにしては、身軽だった。
動きが極端に制限されることもない。
「この服は、遥か昔に水神が着ていたとされる服を再現したものです。
このロヴァールが水神を敬うのも、遥か昔はここの大陸が水神によって
支配されていたと言う伝承があるからです。
特に現在のロヴァール国がある土地を拠点に置いていたのではないかと聞きます。」
「はい、私もその伝承は知ってます!」
「ふふ。そうですよね。ルエートさんは、水の神殿の使いをされるくらいなのだから♪」
ミティシアは、嬉しそうにしながら、私の髪を綺麗にセットしてくれる。
私はミティシアに丁寧に髪の毛を触れて、気持ちが良かった。
お姉ちゃんがいない私には、ミティシアは理想の姉に思えた。
こんなに綺麗で優しくて、穏やかなミティシアがお姉ちゃんだったら、最高だろうなぁ。
私にも兄弟か姉妹がいて欲しかったわ。
「わお!ルエ!見違えたね!」
「グランこそ、その姿じゃ今までのグランを想像出来ないわね!」
私は別の部屋でグランと再会し、お互いの事をワイワイと言い合いする。
グランも私と同じような服を着ている。ただ、男用の服装には、
細かい付属品がいっぱい付いていた。
あれは古代の人にとって、オシャレなのかしら?
「ミティシア。そちらの用意は全て済んだか?」
「はい、お兄様。ルエート様の用意は済みました。」
「そうか。こちらもグラン様の用意は無事に済んだ。後は、ネレース大神官補佐が、
謁見の義を行えるように、ルエート様達を案内すればいい。」
「そうですね。」
ミティシアは、グランの世話をした男性と会話をし始めた。
お兄様と言うからには、2人は兄妹なのね。
確かに、グランを世話した男性は、ミティシアに似ている。
と言うか、兄も兄でイケメンね。爽やかな短髪の金髪に、
瞳の色は、ミティシアよりも赤に近いピンク色をしていた。
「ルエート様、ご挨拶が遅れました。私はミティシアの兄で、ミレイラと申します。
グラン様、こちらは私の妹でミティシアと言います。
ミティシア、グラン様にご挨拶を。」
「グラン様。私はミティシアと申します。以後お見知りおきを。」
「ご丁寧な挨拶有難うございます。ミティシア様。」
「私も、有難うございます。ミレイラ様。」
私とグランは、ミレイラ兄妹に頭を下げて、再度、挨拶をする。
2人は、私達に優しく微笑む。
何とも美男美女の兄妹で、まるで神話に出てくる人物みたい。
グランなんかは、ミティシアに照れてるもんね。
気持ちはわからなくもないわ。同性の私ですら、ミティシアに優しくされたら、
変にドキドキしてしまうもの。
「遅れてすまない。お!2人は準備ばっちりだな!ミレイラ、ミティシア、有難うな。」
「お前に感謝されることもない。これは水の神殿の大事な行事だ。」
「お兄様の言う通りだわ。ネレース。」
「はは。そうなんだけどさ。でもルエート達を安心して託せるのは、
ミレイラ達しかいないと思ってさ。」
ネレースは最後に、少しだけ気まずそうにしながら、ミレイラ達に言う。
ミレイラ達も、少しだけ表情を硬くしたが、ネレースの言いたい事は分かっているようで、
ミレイラがネレースを安心させるように言う。
「お前の言いたい事はわかっている。私とて、一部の者が非道な事を
するかもしれないのなら、お前には全面的に協力するさ。」
「そうです!私もお兄様と同じ気持ちよ!ネレース!」
「ミレイラ・・・ミティシア・・・」
ネレースはミレイラと頷き合い、最後にミティシアを愛しそうに見つめた。
あら?これは、もしかして・・・ネレースはミティシアの事が?
「ふっ。どうせ、私がお前に協力しなくても、お前には確実に
1人は協力者がいると言うものだ。そうだろう?ミティシア?」
「え?!あ!いやですわ!お兄様ったら!!」
ミティシアは、兄にからかわれて顔を真っ赤にする。
ネレースは、「あはは」と照れ笑いしていた。
どうやら、兄公認のすでにカップルだったみたいね。
「えっと、じゃあ、ルエート達はまた今度は俺の後についてきてくれるかい?」
ネレースは、まだ若干恥ずかしそうにしながらも、私達に次の案内を申し出た。
私達は笑顔で返事をし、ミレイラ達にお礼を言って、待機していた部屋から出た。
「次は、水の神殿の使いが最初に行う、謁見の義だ。
ルエート達は魔法学院の授業でもやったりしてるだろうから、
一通りの流れは知っていると思うが、でも今一度説明するな?」
「はい、お願いします。」
私達は謁見の義を行う部屋に移動する途中でネレースに、謁見の義について、
詳細を聞くことになった。
さぁ・・・ここからが、本番と言った感じね。
私もだけど、グランも緊張した顔をしているわ。