第6章「敵とあいつと大混戦」
リヴァイアサンに私達の今までの経緯を話して、リヴァイアサンは
基本は楽しそうな顔で黙って聞いていた。
時折、紅茶を啜る姿は、どこぞの貴族のようだわ。
その仕草からだと、とても幻獣だとは思えない。
リヴァイアサンは私達と離れている間に、人間の事を勉強したりしたのかしら?
私は、そんな事を考えながらも、リヴァイアサンと会話していた。
「まるで、おとぎ話のようだな。いや、どこかの有名な冒険譚とでも言うのか?
実に大変だったな、ルエート、そしてグランよ。」
私達の話を全部聞いた後で、リヴァイアサンはそう言って私達を見る。
その目には優しさがあった。少し悪戯っ子みたいな感じもなくはないけど。
「大変ではあったけど、リヴァイアサンが水の精霊を貸してくれたから、凄い助かったわ。
何度も命を救って貰ったし、本当に有難うございました。」
「僕からも、お礼申し上げます。リヴァイアサン様。」
私とグランは頭を下げて、リヴァイアサンに感謝した。
お礼の言葉だけでも、先にするべきよね。
そんな私達にリヴァイアサンは、クスッと笑う。
「よいよい。よせ。余がしたいから勝手にそうしただけだ。
それにルエートには貸しのようなものがあったからな。それでチャラで良いであろう?」
「チャラも何も・・・有難すぎたと言うか・・・」
「ふふ。ルエートも今回の事は有難すぎて、困っちゃったね。」
「もう!グランったら!」
私は、からかってくるグランの背中を叩いてやった。
リヴァイアサンは、そんな私達を見て、更に笑う。
「ははは。有難すぎて困るとな?人間とは、相も変わらず、我が儘な生き物よ。
昔の余なら、怒りもしただろう。だが、今は愉快だ。お前達だからな。」
「あはは。リヴァイアサンったら♪もう、すっかりとルエとグランを気に入ったんだね♪」
ルビーも、愉快に笑いながら、私の肩でくつろいでいる。
本気で困っている私を余所に、リヴァイアサンもルビーも実に楽しそうだ。
「うむ。カーバンクルよ。お前が最初に、あんなにも余にルエートを
紹介したがったかが、わかると言うものよ。
人間嫌いであった余に、興味を持たせた存在など、過去を遡ってもそうはいない。」
「でしょーでしょ?僕はルエならって、信じてたもんね♪」
「純真無垢なカーバンクルがここまで信じるのなら、余も信じよう。
水の神殿の使いの見学次第では、余もこの先の事を考えても良い。」
「え?この先の事?」
私はリヴァイアサンの言葉に疑問が湧いた。
これって、場合によってはかなり凄い事になるのでは・・・?
「うむ。カーバンクルの言うように、余も幻獣と人間の関係性が
良くなるように手伝ってやっても良い。
しかし、まずは水の神殿にいる人間達を、見極めてからだがな。」
「そ、そうよね。」
私はリヴァイアサンの言葉に、何とかそれだけ答えた。
前々から、希望していたことが、今回の水の神殿の使いの成果次第で、
叶うかもしれないとわかり、私は嬉しさで叫びそうになるのを堪えた。
ここで、いきなり女の子が叫んだら怖いわよね。
でも、そうなったら、もっと頑張らなくちゃだわ!
だって、あのリヴァイアサンが本格的に力を貸してくれるかもしれないんだから!
「私もグランも、出来る限りの事はするつもりよ。水の神殿もゴタゴタしてるけど、
少しでも水の神殿の腐敗を無くせるように頑張るわ。」
「そうか。まだ幼いお前達には難しいことかもしれぬが。
それでも期待しているぞ。ルエート、グラン。」
「はい!」
リヴァイアサンの言葉に、最後はグランが元気よく答えた。
さぁ!明日からは、もっと気を引き締めて、水の神殿の使いに挑まなければだわ。
リヴァイアサンを失望させない為にもね!
基本は楽しそうな顔で黙って聞いていた。
時折、紅茶を啜る姿は、どこぞの貴族のようだわ。
その仕草からだと、とても幻獣だとは思えない。
リヴァイアサンは私達と離れている間に、人間の事を勉強したりしたのかしら?
私は、そんな事を考えながらも、リヴァイアサンと会話していた。
「まるで、おとぎ話のようだな。いや、どこかの有名な冒険譚とでも言うのか?
実に大変だったな、ルエート、そしてグランよ。」
私達の話を全部聞いた後で、リヴァイアサンはそう言って私達を見る。
その目には優しさがあった。少し悪戯っ子みたいな感じもなくはないけど。
「大変ではあったけど、リヴァイアサンが水の精霊を貸してくれたから、凄い助かったわ。
何度も命を救って貰ったし、本当に有難うございました。」
「僕からも、お礼申し上げます。リヴァイアサン様。」
私とグランは頭を下げて、リヴァイアサンに感謝した。
お礼の言葉だけでも、先にするべきよね。
そんな私達にリヴァイアサンは、クスッと笑う。
「よいよい。よせ。余がしたいから勝手にそうしただけだ。
それにルエートには貸しのようなものがあったからな。それでチャラで良いであろう?」
「チャラも何も・・・有難すぎたと言うか・・・」
「ふふ。ルエートも今回の事は有難すぎて、困っちゃったね。」
「もう!グランったら!」
私は、からかってくるグランの背中を叩いてやった。
リヴァイアサンは、そんな私達を見て、更に笑う。
「ははは。有難すぎて困るとな?人間とは、相も変わらず、我が儘な生き物よ。
昔の余なら、怒りもしただろう。だが、今は愉快だ。お前達だからな。」
「あはは。リヴァイアサンったら♪もう、すっかりとルエとグランを気に入ったんだね♪」
ルビーも、愉快に笑いながら、私の肩でくつろいでいる。
本気で困っている私を余所に、リヴァイアサンもルビーも実に楽しそうだ。
「うむ。カーバンクルよ。お前が最初に、あんなにも余にルエートを
紹介したがったかが、わかると言うものよ。
人間嫌いであった余に、興味を持たせた存在など、過去を遡ってもそうはいない。」
「でしょーでしょ?僕はルエならって、信じてたもんね♪」
「純真無垢なカーバンクルがここまで信じるのなら、余も信じよう。
水の神殿の使いの見学次第では、余もこの先の事を考えても良い。」
「え?この先の事?」
私はリヴァイアサンの言葉に疑問が湧いた。
これって、場合によってはかなり凄い事になるのでは・・・?
「うむ。カーバンクルの言うように、余も幻獣と人間の関係性が
良くなるように手伝ってやっても良い。
しかし、まずは水の神殿にいる人間達を、見極めてからだがな。」
「そ、そうよね。」
私はリヴァイアサンの言葉に、何とかそれだけ答えた。
前々から、希望していたことが、今回の水の神殿の使いの成果次第で、
叶うかもしれないとわかり、私は嬉しさで叫びそうになるのを堪えた。
ここで、いきなり女の子が叫んだら怖いわよね。
でも、そうなったら、もっと頑張らなくちゃだわ!
だって、あのリヴァイアサンが本格的に力を貸してくれるかもしれないんだから!
「私もグランも、出来る限りの事はするつもりよ。水の神殿もゴタゴタしてるけど、
少しでも水の神殿の腐敗を無くせるように頑張るわ。」
「そうか。まだ幼いお前達には難しいことかもしれぬが。
それでも期待しているぞ。ルエート、グラン。」
「はい!」
リヴァイアサンの言葉に、最後はグランが元気よく答えた。
さぁ!明日からは、もっと気を引き締めて、水の神殿の使いに挑まなければだわ。
リヴァイアサンを失望させない為にもね!