プロローグ
「本当に、リヴァイアサンを説得して、友達になったの?!」
私の報告を聞いて、グランは本気で驚いていた。
無理もないわよね。私だって、まさかのオセロ作戦で、こんなに
すんなりいくと思わなかったんだから。
「ルエは・・・いつも、やる!って決めたことはする子だけどさ。
今回は、流石に冗談とかじゃ、済まないレベルだよ。どうするの?
セレン様とか、ルルシア様には、何て言うのさ?」
「何て言うも何も、私は大人には誰にもリヴァイアサンの事は話さないわよ?」
「えー?どうしてさ?」
「そんなのわかるでしょ!そんな事したら、国の一大事よ!
リヴァイアサンが、そこの洞窟に棲んでることが、もし知られたら、
それだけでも大事なのに、私と友達になりましたなんて事になったら、
すぐにリヴァイアサンに迷惑かけちゃうじゃない!」
「それは、そうだけどさ・・・」
グランは、困った顔で私を見ている。と言うか、何で、グランが、
そんなに困るのよ。
「とにかく!グランは、絶対に誰にもリヴァイアサンの事は
言わないでよ!」
「い、言わないよ!と言うか、僕が誰かに言っても、信じないと思うけどね。」
「そうね。ルビーがいないと、姿さえ見せないでしょうからね。」
私は、グランに報告はしたが、他言もしないように、しっかり頼んだ。
グランは、私の幼馴染だから、もし約束を破るようなら、すぐにわかるけどね。
「リヴァイアサンと友達になったのは、いいけどさ。その後は、どうするの?」
「そうね・・・リヴァイアサンが居てくれる間に、何か知識でも授けて貰おうかしら?」
「知識って?」
「もちろん!大魔法とかよ♪何と言っても、あの幻獣のリヴァイアサンよ?
私達、人間では知り得ない、魔法の知識とか沢山あるはずよ♪」
私はそう考えるとワクワクが止まらなかった。魔法学院の図書館にさえない
知識を知れるかもしれないのだ。こんな、興奮出来ることなんてあるかしら?
魔導士なら、誰だって憧れることだわ。
「ルエは、本当、根っからの魔導士なんだね。」
グランは、自分も魔導士の癖に、こんな感じだ。
「グランだって、同じ魔導士でしょ?」
「いや・・・そりゃあさ、ルエと同じ魔導士ではあるけど、
もうレベルが違い過ぎると言うか、話の次元が違い過ぎると言うか・・・」
「何言ってるのよ!グランだって、才能あるんだから!頑張らなきゃ駄目でしょ!」
私は魔導士の素質の話になると、弱気になるグランに喝を入れた。
本当、変なところで、気が弱いのよね。グランって。
土属性の魔法なら、私よりも才能あるのに、自分では認めないんだから。
「リヴァイアサンが良いって言ってくれたら、グランも会うといいわ。
凄い性格してるんだから!あいつ!グランも少しは見習えばいいわ。」
「そ、そんなに凄い性格なの?」
グランは、リヴァイアサンの性格を聞いて、ただ感心していた。
「ルエは、大袈裟だよー。リヴァイアサンは、根は優しい幻獣なんだよ?」
「え?そうなの?ルビー?」
「うん。そりゃー人間が嫌いだから、人間のルエには最初は、
厳しかったかもしれないけどさ。でも、同じ幻獣なら、
リヴァイアサンは親切な幻獣なんだよ?」
「まぁ・・・確かにルビーの身は案じていたわね。」
「でしょ?」
ルビーは私の肩に乗っかり、私の顔をスリスリとして甘えてくる。
私もルビーの頭を撫でてあげたりした。
「ルビーは可愛いから、特別、大事にされてるんじゃないの?」
「そうかな?そんな事ないと思うけどなぁ。」
ルビーは無邪気な顔で私を見て答える。私だって、ルビーなら、
こんなに甘やかしたくなるんだから、有り得ないこともなさそうだけどね。
でも、人間の中には、こんな可愛いルビーを捕まえて、カーバンクルの石を取る為だけに、
殺そうする人間がいるけど、そんなのは私が絶対に許しはしないわ!
私の報告を聞いて、グランは本気で驚いていた。
無理もないわよね。私だって、まさかのオセロ作戦で、こんなに
すんなりいくと思わなかったんだから。
「ルエは・・・いつも、やる!って決めたことはする子だけどさ。
今回は、流石に冗談とかじゃ、済まないレベルだよ。どうするの?
セレン様とか、ルルシア様には、何て言うのさ?」
「何て言うも何も、私は大人には誰にもリヴァイアサンの事は話さないわよ?」
「えー?どうしてさ?」
「そんなのわかるでしょ!そんな事したら、国の一大事よ!
リヴァイアサンが、そこの洞窟に棲んでることが、もし知られたら、
それだけでも大事なのに、私と友達になりましたなんて事になったら、
すぐにリヴァイアサンに迷惑かけちゃうじゃない!」
「それは、そうだけどさ・・・」
グランは、困った顔で私を見ている。と言うか、何で、グランが、
そんなに困るのよ。
「とにかく!グランは、絶対に誰にもリヴァイアサンの事は
言わないでよ!」
「い、言わないよ!と言うか、僕が誰かに言っても、信じないと思うけどね。」
「そうね。ルビーがいないと、姿さえ見せないでしょうからね。」
私は、グランに報告はしたが、他言もしないように、しっかり頼んだ。
グランは、私の幼馴染だから、もし約束を破るようなら、すぐにわかるけどね。
「リヴァイアサンと友達になったのは、いいけどさ。その後は、どうするの?」
「そうね・・・リヴァイアサンが居てくれる間に、何か知識でも授けて貰おうかしら?」
「知識って?」
「もちろん!大魔法とかよ♪何と言っても、あの幻獣のリヴァイアサンよ?
私達、人間では知り得ない、魔法の知識とか沢山あるはずよ♪」
私はそう考えるとワクワクが止まらなかった。魔法学院の図書館にさえない
知識を知れるかもしれないのだ。こんな、興奮出来ることなんてあるかしら?
魔導士なら、誰だって憧れることだわ。
「ルエは、本当、根っからの魔導士なんだね。」
グランは、自分も魔導士の癖に、こんな感じだ。
「グランだって、同じ魔導士でしょ?」
「いや・・・そりゃあさ、ルエと同じ魔導士ではあるけど、
もうレベルが違い過ぎると言うか、話の次元が違い過ぎると言うか・・・」
「何言ってるのよ!グランだって、才能あるんだから!頑張らなきゃ駄目でしょ!」
私は魔導士の素質の話になると、弱気になるグランに喝を入れた。
本当、変なところで、気が弱いのよね。グランって。
土属性の魔法なら、私よりも才能あるのに、自分では認めないんだから。
「リヴァイアサンが良いって言ってくれたら、グランも会うといいわ。
凄い性格してるんだから!あいつ!グランも少しは見習えばいいわ。」
「そ、そんなに凄い性格なの?」
グランは、リヴァイアサンの性格を聞いて、ただ感心していた。
「ルエは、大袈裟だよー。リヴァイアサンは、根は優しい幻獣なんだよ?」
「え?そうなの?ルビー?」
「うん。そりゃー人間が嫌いだから、人間のルエには最初は、
厳しかったかもしれないけどさ。でも、同じ幻獣なら、
リヴァイアサンは親切な幻獣なんだよ?」
「まぁ・・・確かにルビーの身は案じていたわね。」
「でしょ?」
ルビーは私の肩に乗っかり、私の顔をスリスリとして甘えてくる。
私もルビーの頭を撫でてあげたりした。
「ルビーは可愛いから、特別、大事にされてるんじゃないの?」
「そうかな?そんな事ないと思うけどなぁ。」
ルビーは無邪気な顔で私を見て答える。私だって、ルビーなら、
こんなに甘やかしたくなるんだから、有り得ないこともなさそうだけどね。
でも、人間の中には、こんな可愛いルビーを捕まえて、カーバンクルの石を取る為だけに、
殺そうする人間がいるけど、そんなのは私が絶対に許しはしないわ!