第5章「水の神殿の底の」
「ルエート様!グラン様!本当に有難うございました!!!」
「うんうん♪良かったわね!キリアさん!!」
「兄であるキリル神官と、やっと一緒に、水の神殿に仕えることが叶いましたね!」
「はい!これも、グラン様の最初の言葉と、ルエート様達の寛大な御心のおかげです!」
私達は、王子との話が終わり、私が希望していた通り、キリル神官が、
ミーマーにある、この水の小神殿を、一時的にとは言え、
治めるように、王子から言われて、自分の事のように喜んだわ。
今は仮かもしれないけど、王子は、キリル神官の人柄を認めたみたいだから、
事実上は、キリル神官が今後は、この小神殿を治めるでしょうね。
兄弟揃って、実力も、申し分ないのは、私があの王子に耳打ちして教えたしね♪
それに、キリアが自分の水の精霊が見えているのなら、
キリル神官だって、すぐに見えるようになるはずだわ。
リヴァイアサンの水の精霊も、なんか、ウキウキしてたのよね・・・
もしかすると、こっそり、キリル神官の水の精霊に何かしたかもしれないわね。
はっきり、聞かないと、何をしたかは、私にわからないけど。
いい結果になることだけは、間違いないわ。
「ルエート様、グラン様。私からも、ぜひお礼を言わせて下さい。
お二人がいなければ、弟は、取返しのつかない罪を犯すところでした。
弟が悪事を働くとこを、止めて頂いたこと。
私達、兄弟は一生忘れません。本当に有難うございました。」
「いいえ!キリル神官!それこそ、大袈裟なことだわ!」
私は笑顔で、キリル神官とキリアを見た。
「キリアさんは、貴方の弟さんは、この小神殿の悪には染まらなかった。
それが、今回は一番重要で大事なことだわ。」
「ルエートの言う通りです。僕達は大したことはしていません。
キリアさんが、兄のキリル神官に、恥じることないようにと、
辛い日々を耐えたからこそ、今回のことがあったと、僕も思います。
ね?ルエ?」
「そうそう♪だから、感謝して貰うのは嬉しいのは、嬉しいんですけど、
この結果になったのは、お二人の兄弟の仲の良さがあってこそだと、私達は思います♪」
「ルエート様・・・グラン様・・・」
私達の言葉に、キリアも、キリル神官さえも、涙目になる。
あら?私達、ちょっと、良い事を言いすぎちゃったかしら?
でも、いいわよね♪ミーマーにある、水の小神殿の腐敗は、
これで綺麗になったわけだから♪
全体的に見れば、水の神殿の底の、悪い部分が、少しは浄化されたことでしょう。
私達は、名残惜しい気持ちがありつつも、キリル神官達と別れを告げて、
水の神殿へと、旅を再開させた。
「けど、びっくりしたねぇー!あの王子様がいたなんてさ!」
ルビーは、やっと私達だけになったことに安心して、早速、おしゃべりを始める。
王子達が居た所為で、ルビーも、リヴァイアサンの水の精霊も、
全然、私達と会話が出来なかったものね。
「あの時は、ボクがルエを、カッコ良く、助けるつもりだったのになぁー残念だよ。」
「あら?ルビーったら♪じゃ、また今度の時は、絶対にルビーにお願いするわ♪」
「うん!任せて!ボクが、しっかり守るからね!」
ルビーは、私の肩に乗っかり、陽気に尻尾をフリフリとしている。
あー久しぶりの癒しだわールビーの可愛い仕草は♪
「でも、アルヴェルド様は、悲しがってたね。ルエと一緒に、水の神殿に行けないってさ。」
「もう!やめてよね!あんなの嘘に決まってるでしょ!」
「そうかな?僕から見たら、あながち嘘じゃなさそうに見えたけど。」
「んなわけあるかーい!!!」
私はグランに激しいツッコミを入れていた。
全く、グランは何を言い出すのよ。思い出したくもない、やり取りは言わないで欲しいわ。
「ルエートと一緒に、水の神殿に行けないのは、非常に残念ではあるけど、しょうがない。
あれだけの、罪人と証拠を、私が父に出したのだからな。
私も、一緒に精査しないと、愚痴を言われそうだ。ははは。」
アルヴェルド王子は、別れ間際、私達にそう苦笑いしながら言って、城の方に、帰って行った。
私達が、ミーマーの水の小神殿から、出て行くよりも、
先に、王子の方が出て行くことになったので、お見送りしたんだけど、
まーまー私を、毎度からかう為に、思ってもいないような、言葉を言うもんだから、
私もいい加減にうんざりするわ。
王子の部下の騎士達だって、王子の言動に苦笑いしてるんだもん。
私が、どれだけ恥ずかしかったか。
「この旅が終わったら、私と婚約するかい?」
とか言われた時は、本気で殴ってやろうかと思ったわよ。
大体、もう王子は20歳超えたんだから、本気で、将来の王妃を探すべきなのに。
まだ14歳の私を、からかってる場合じゃないって言うの!!
「うんうん♪良かったわね!キリアさん!!」
「兄であるキリル神官と、やっと一緒に、水の神殿に仕えることが叶いましたね!」
「はい!これも、グラン様の最初の言葉と、ルエート様達の寛大な御心のおかげです!」
私達は、王子との話が終わり、私が希望していた通り、キリル神官が、
ミーマーにある、この水の小神殿を、一時的にとは言え、
治めるように、王子から言われて、自分の事のように喜んだわ。
今は仮かもしれないけど、王子は、キリル神官の人柄を認めたみたいだから、
事実上は、キリル神官が今後は、この小神殿を治めるでしょうね。
兄弟揃って、実力も、申し分ないのは、私があの王子に耳打ちして教えたしね♪
それに、キリアが自分の水の精霊が見えているのなら、
キリル神官だって、すぐに見えるようになるはずだわ。
リヴァイアサンの水の精霊も、なんか、ウキウキしてたのよね・・・
もしかすると、こっそり、キリル神官の水の精霊に何かしたかもしれないわね。
はっきり、聞かないと、何をしたかは、私にわからないけど。
いい結果になることだけは、間違いないわ。
「ルエート様、グラン様。私からも、ぜひお礼を言わせて下さい。
お二人がいなければ、弟は、取返しのつかない罪を犯すところでした。
弟が悪事を働くとこを、止めて頂いたこと。
私達、兄弟は一生忘れません。本当に有難うございました。」
「いいえ!キリル神官!それこそ、大袈裟なことだわ!」
私は笑顔で、キリル神官とキリアを見た。
「キリアさんは、貴方の弟さんは、この小神殿の悪には染まらなかった。
それが、今回は一番重要で大事なことだわ。」
「ルエートの言う通りです。僕達は大したことはしていません。
キリアさんが、兄のキリル神官に、恥じることないようにと、
辛い日々を耐えたからこそ、今回のことがあったと、僕も思います。
ね?ルエ?」
「そうそう♪だから、感謝して貰うのは嬉しいのは、嬉しいんですけど、
この結果になったのは、お二人の兄弟の仲の良さがあってこそだと、私達は思います♪」
「ルエート様・・・グラン様・・・」
私達の言葉に、キリアも、キリル神官さえも、涙目になる。
あら?私達、ちょっと、良い事を言いすぎちゃったかしら?
でも、いいわよね♪ミーマーにある、水の小神殿の腐敗は、
これで綺麗になったわけだから♪
全体的に見れば、水の神殿の底の、悪い部分が、少しは浄化されたことでしょう。
私達は、名残惜しい気持ちがありつつも、キリル神官達と別れを告げて、
水の神殿へと、旅を再開させた。
「けど、びっくりしたねぇー!あの王子様がいたなんてさ!」
ルビーは、やっと私達だけになったことに安心して、早速、おしゃべりを始める。
王子達が居た所為で、ルビーも、リヴァイアサンの水の精霊も、
全然、私達と会話が出来なかったものね。
「あの時は、ボクがルエを、カッコ良く、助けるつもりだったのになぁー残念だよ。」
「あら?ルビーったら♪じゃ、また今度の時は、絶対にルビーにお願いするわ♪」
「うん!任せて!ボクが、しっかり守るからね!」
ルビーは、私の肩に乗っかり、陽気に尻尾をフリフリとしている。
あー久しぶりの癒しだわールビーの可愛い仕草は♪
「でも、アルヴェルド様は、悲しがってたね。ルエと一緒に、水の神殿に行けないってさ。」
「もう!やめてよね!あんなの嘘に決まってるでしょ!」
「そうかな?僕から見たら、あながち嘘じゃなさそうに見えたけど。」
「んなわけあるかーい!!!」
私はグランに激しいツッコミを入れていた。
全く、グランは何を言い出すのよ。思い出したくもない、やり取りは言わないで欲しいわ。
「ルエートと一緒に、水の神殿に行けないのは、非常に残念ではあるけど、しょうがない。
あれだけの、罪人と証拠を、私が父に出したのだからな。
私も、一緒に精査しないと、愚痴を言われそうだ。ははは。」
アルヴェルド王子は、別れ間際、私達にそう苦笑いしながら言って、城の方に、帰って行った。
私達が、ミーマーの水の小神殿から、出て行くよりも、
先に、王子の方が出て行くことになったので、お見送りしたんだけど、
まーまー私を、毎度からかう為に、思ってもいないような、言葉を言うもんだから、
私もいい加減にうんざりするわ。
王子の部下の騎士達だって、王子の言動に苦笑いしてるんだもん。
私が、どれだけ恥ずかしかったか。
「この旅が終わったら、私と婚約するかい?」
とか言われた時は、本気で殴ってやろうかと思ったわよ。
大体、もう王子は20歳超えたんだから、本気で、将来の王妃を探すべきなのに。
まだ14歳の私を、からかってる場合じゃないって言うの!!